【市況】【↓】日経平均 大引け｜ 4日ぶり反落、米株安でハイテク株中心に利益確定売り (6月28日)

日経平均株価
始値　　20149.20
高値　　20224.30(10:19)
安値　　20110.49(14:59)
大引け　20130.41(前日比 -94.68 、 -0.47％ )

売買高　　19億2007万株 (東証1部概算)
売買代金　2兆4293億円　(東証1部概算)

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■本日のポイント

　１．日経平均は4日ぶりに反落、米株安受け利益確定売り
　２．米ナスダック安を引き継ぎ、ハイテク銘柄への売り圧力強い
　３．配当分の再投資に伴う買いで前場に下げ渋る場面も
　４．対ドル、対ユーロともに円安が進行、全般相場の下支えに
　５．後場後半には、持ち高調整の売りも加わり下げ幅を広げる

■東京市場概況

　前日の米国市場では、NYダウは98ドル安と反落。欧州株安やオバマケア代替法案の採決延期が嫌気され、売りが優勢となった。

　東京市場では米株安を受け、広範囲に売りが広がった。日経平均株価は前場に下げ渋る場面もあったが、戻り切れず後場終盤に下げ足が強まった。

　28日の東京市場は、利益確定売りに押される展開となった。前日の米国株市場ではNYダウ、ナスダック指数ともに下落し、特にナスダック指数は100ポイント超の下げで約1ヵ月ぶりの安値をつけたことで、東京市場でもハイテク系銘柄を中心に向かい風が強い。外国為替市場では、対ドル、対ユーロともに円安に振れ、これが自動車株などの輸出主力株には追い風となった。また、メガバンクなど銀行株が買われたこともあって、下げ幅は100円未満にとどまった。本日は6、12月期決算企業の配当権利落ち日で寄り付きは日経平均に下方圧力が働いたが、売り一巡後は配当の再投資に伴う買いが入り前日終値近辺まで戻した。もっともその後は再び利益確定売りが厚みを増し、後場後半になると、機関投資家の持ち高調整の売りも加わり下げ幅が拡大した。一方、東証1部の売買代金は2兆4200億円と活況の目安とされる2兆円を2日連続で上回った
。

　個別では、売買代金トップの続く任天堂<7974>が大幅安となったほか、東京エレクトロン<8035>、ブイ・テクノロジー<7717>なども大きく下げた。キヤノン<7751>、村田製作所<6981>も安い。エムアップ<3661>が急落、イー・ガーディアン<6050>、山一電機<6941>、ＩＢＪ<6071>などの下げも目立つ。ＫＬａｂ<3656>、オルトプラス<3672>も売られた。
　半面、三菱ＵＦＪフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが買われ、トヨタ自動車<7203>も堅調だった。三菱ケミカルホールディングス<4188>も物色人気となった。ｅｎｉｓｈ<3667>が大商いで値を飛ばしたほか、トランザクション<7818>、新電元工業<6844>なども大幅高となった。ジーンズメイト<7448>、ブレインパッド<3655>なども上昇した。

　日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はダイキン <6367> 、信越化 <4063> 、ＮＴＴデータ <9613> 、スズキ <7269> 、ＳＵＢＡＲＵ <7270> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約16円。
　一方、マイナス寄与の上位5銘柄は東エレク <8035> 、キヤノン <7751> 、コナミ <9766> 、ファナック <6954> 、アドテスト <6857> 。押し下げ効果は約53円。

　東証33業種のうち上昇は16業種。上昇率の上位5業種は(1)銀行業、(2)鉄鋼、(3)鉱業、(4)パルプ・紙、(5)空運業。一方、下落率の上位5業種は(1)その他製品、(2)ゴム製品、(3)電気機器、(4)サービス業、(5)食料品。

■個別材料株

△タマホーム <1419>
　前期経常を45％上方修正。
△ＤＮＡチップ <2397> [東証２]
　「がん関連の遺伝子一括検査に保険適用」と報道。
△テクノアルファ <3089> [ＪＱ]
　エレクトロニクス事業で大型案件を受注。
△ハピネス＆Ｄ <3174> [ＪＱ]
　今期経常を99％上方修正。
△テリロジー <3356> [ＪＱ]
　世界規模の「ランサムウエア」拡大で対策関連株として再浮上。
△ブレインＰ <3655>
　小売向け顧客管理ツール「おもてなしサポートシステム」の提供を開始。
△フライト <3753> [東証２]
　中国銀聯のコンタクトレスEMVでブランド認定。
△ＡＯＩＴＹＯ <3975>
　価値観クリエイティブコンソーシアムを設立。
△ヒマラヤ <7514>
　9-5月期(3Q累計)経常は84％増益・通期計画を超過。
△ＰＳＳ <7707> [東証Ｍ]
　「がん遺伝子の一括検査を保険適用の方針」と報道。

▲パソナＧ <2168>
　17年5月期最終損益が赤字に転落。
▲サイステップ <3810> [東証Ｍ]
　東証が信用規制を強化。

　東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ｅｎｉｓｈ <3667> 、(2)トランザク <7818> 、(3)ヒマラヤ <7514> 、(4)新電元 <6844> 、(5)ジンズメイト <7448> 、(6)ハイデ日高 <7611> 、(7)三菱紙 <3864> 、(8)ＪＳＰ <7942> 、(9)ＡＯＩＴＹＯ <3975> 、(10)オークネット <3964> 。
　値下がり率上位10傑は(1)タカタ <7312> 、(2)エムアップ <3661> 、(3)レーザーテク <6920> 、(4)ＷＤＢ <2475> 、(5)イーガーディ <6050> 、(6)山一電機 <6941> 、(7)ヘリオスＴＨ <6927> 、(8)マクロミル <3978> 、(9)ＩＢＪ <6071> 、(10)サーラ <2734> 。

【大引け】

　日経平均は前日比94.68円(0.47%)安の2万0130.41円。ＴＯＰＩＸは前日比4.65(0.29%)安の1614.37。出来高は概算で19億2007万株。値上がり銘柄数は503、値下がり銘柄数は1383となった。日経ジャスダック平均は3238.12円(35.10円安)。

［2017年6月28日］

株探ニュース