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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):第一生命HD、フラベッドH、トヨタ

第一生命HD <日足> 「株探」多機能チャートより
■第一生命HD <8750>  1,967円  +28 円 (+1.4%)  本日終値
 第一生命ホールディングス<8750>、T&Dホールディングス<8795>などがいずれも続伸、米長期金利の上昇を背景とした米国の金融株高の流れを引き継ぎ、生保株に買いが波及。直近、米長期金利が2.20%台まで上昇しており、これを受けて前日の米株市場では金融株が上昇、日本のメガバンクや大手生保にも追い風材料として意識されている。また、米30年債なども売られており、とりわけ超長期金利の上昇が収益機会につながる生保セクターにとってはポジティブ材料として働いている。

■フラベッドH <7840>  1,009円  +9 円 (+0.9%)  本日終値
 27日、フランスベッドホールディングス <7840> が発行済み株式数の5.57%にあたる250万株の自社株を消却すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。消却予定日は7月14日。

■トヨタ自動車 <7203>  5,904円  +28 円 (+0.5%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>、SUBARU<7270>、日産自動車<7201>など自動車株が全般軟調相場のなか、しっかりした動き。前日の米国株市場は下落したものの、外国為替市場では1ドル=112円台前半とドルが買われ、対ユーロでも円安が進行し1ユーロ=127円台前半の推移となっており、円安メリットが見込まれる自動車セクターなどに追い風材料となった。ドラギECB総裁は27日、「デフレ圧力はリフレに変わった」とコメント、これがECBの金融緩和策縮小の時期が想定より早まるとの見方につながり、為替相場に影響を与えている。ユーロ圏での売り上げ比率が高い日本板硝子<5202>やコニカミノルタ<4902>なども底堅さを発揮している。

■アカツキ <3932>  8,440円  -760 円 (-8.3%)  本日終値
 アカツキ<3932>は続落。27日の取引終了後、青春体験型野球ゲーム「八月のシンデレラナイン」(略称「ハチナイ」)の配信を開始したと発表したが、目先の材料出尽くし感から利益確定売りが優勢となった。「ハチナイ」は、「青春×女子高生×高校野球」をテーマにしたゲームで、プレイヤーは同級生監督として、 魅力的な女子キャラクター達を指導・育成しながら、 共に「甲子園」という夢を追いかけるというストーリー。昨年8月1日から行っていた事前登録では29万4000人を突破したことから、ヒット化が期待されている。

■パソナグループ <2168>  1,033円  -63 円 (-5.8%)  本日終値
 パソナグループ<2168>が急反落。27日の取引終了後、集計中の17年5月期連結業績について、最終損益が従来予想の5億円の黒字から1億3000万円の赤字(前の期2億4300万円の黒字)へ下振れたようだと発表しており、これを嫌気した売りが出た。第3四半期に固定資産の減損損失を計上したことや、一部子会社が赤字幅改善に至らず税負担が増えたことなどが損益悪化につながったとしている。一方、営業利益は43億円から45億円(前の期比16.6%増)へ上振れた。売上高はほぼ計画通りで着地したものの、アウトソーシング事業が好調に推移したことなどが寄与し営業利益を押し上げたとしている。

■ACCESS <4813>  867円  -26 円 (-2.9%)  本日終値
 ACCESS<4813>が反落。この日、同社の教科書・教材用ビューア「Lentrance Reader(レントランス リーダー)」が、学校図書(東京都北区)のデジタル教科書用ビューアとして採用されたと発表したが、市場の反応は限定的のようだ。「Lentrance Reader」は、EPUB準拠と高度な表現力を兼ね備え、指導者用・学習者用の双方に利用できるビューア。今回の学校図書による採用は、文部科学省による教科書検定を経て、来春より教科となる「小学校道徳」の教科書のデジタル化を視野に入れてのことで、学校用教科書・教材出版社として7社目の採用となるという。

■東芝 <6502>  287.6円  -5.4 円 (-1.8%)  本日終値
 東芝<6502>が7日続落。23日に8月1日からの東証2部への降格が発表されており、一部目先筋からは見切り売りが出た様子だ。同社はこの日、東京地裁に米ウエスタンデジタル(WD)社に対する訴訟を提起したと発表した。市場ではWD社との係争が続いていることが嫌気されているほか、17年3月期の有価証券報告書の提出期限が8月10日となったことから、この期限までに監査法人の承認を得て同報告書を提出できるかが関心を集めている。

■富士フイルム <4901>  4,038円  -48 円 (-1.2%)  本日終値
 富士フイルムホールディングス<4901>が後場下げ幅を拡大。午後0時20分ごろ、17年3月期の有価証券報告書の提出期限延長にかかる承認申請書を関東財務局に提出したと発表しており、これを嫌気した売りが出たようだ。連結子会社の富士ゼロックスで不正会計問題が発覚し、会計監査に時間がかかっているため、提出期限である6月30日までに提出できないと判断したという。なお、申請が認められれば提出期限は7月31日となる。

■三菱電機 <6503>  1,602.5円  -16.5 円 (-1.0%)  本日終値
 三菱電機<6503>が反落。この日の午前中に、18年3月期第1四半期に営業外収益として投資有価証券売却益を計上すると発表したが、全般相場の軟化もあって市場の反応は限定的のようだ。ルネサスエレクトロニクス<6723>株の売り出しによる売却株数が2879万6000株に確定したことに伴い、売却益約190億円を計上する予定だという。なお、18年3月期の業績見通しには4月28日公表時点で売却益を約100億円と見込んでいたが、他の要因も含めて業績予想の修正が必要な場合は速やかに開示するとしている。

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