市場ニュース

戻る
 

【市況】【↑】日経平均 大引け| 小幅続伸、任天堂の活況高が地合い支える (6月26日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  20132.81
高値  20196.38(09:20)
安値  20119.04(09:04)
大引け 20153.35(前日比 +20.68 、 +0.10% )

売買高  13億9560万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆7505億円 (東証1部概算)

-----------------------------------------------------------------

■本日のポイント

 1.日経平均は小幅続伸、手掛かり材料難で伸び悩む場面も
 2.売買代金は2兆円を大きく下回り、約2ヵ月ぶりの低水準に
 3.為替が円安方向に振れたものの、プラス効果は限定的
 4.6、12月決算企業の駆け込み権利取り狙いの買い観測
 5.個別では任天堂の活況高が続き、全体地合いを支える

■東京市場概況

 前週末の米国市場では、NYダウは2ドル安と小幅に4日続落。手掛かり材料に乏しいなか、週末に伴う持ち高調整や利益確定の売りがやや優勢だった。

 週明けの東京市場では、手掛かり材料難で方向感が定まりにくい展開。日経平均株価は朝高後に伸び悩んだが、売りをこなし切りプラス圏で着地した。

 26日の東京市場は、日経平均が引き続き狭いレンジでの往来となった。前週末の欧州株が総じて軟調だったほか、NYダウが小幅ながら4日続落と冴えない動き。為替がやや円安方向に振れたこともあって、主力輸出株の一角には追い風となったが、影響は限定的だった。日経平均は寄り後に上げ幅を広げ、一時2万200円台目前まで上値を伸ばす場面もあったが、その後は伸び悩み、2万0150円近辺で売り買いを交錯させた。原油安一服を受け資源関連に高いものが目立ち、食品や水産などのディフェンシブセクターも買い優勢だった。6、12月決算企業の駆け込み権利取りの買いも散見された。ただ、外国人などの市場参加者が少なく商いは盛り上がらなかった。東証1部の売買代金は1兆7000億円台にとどまり、4月17日以来約2ヵ月ぶりの低水準となった。

 個別では、任天堂<7974>が群を抜く売買代金を集め上昇し年初来高値を更新、東京エレクトロン<8035>も堅調。ソニー<6758>、JT<2914>もしっかりだった。中小型株には集中的な物色人気を集める銘柄も相次ぎ、enish<3667>、ジーンズメイト<7448>、土木管理総合試験所<6171>などがストップ高に買われている。また、芦森工業<3526>、タツタ電線<5809>なども値を飛ばした。ファンコミュニケーションズ<2461>、フタバ産業<7241>も大きく上値を追った。
 半面、東芝<6502>が値を下げ、村田製作所<6981>も冴えない。三井住友フィナンシャルグループ<8316>も売りに押された。大日本住友製薬<4506>が大幅安、田淵電機<6624>も売られた。エイチ・アイ・エス<9603>が下落、東急不動産ホールディングス<3289>も下値を探る展開となった。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、ファストリ <9983> 、ファナック <6954> 、塩野義 <4507> 、ヤマハ <7951> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約30円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はKDDI <9433> 、大日本住友 <4506> 、テルモ <4543> 、ダイキン <6367> 、豊田通商 <8015> 。押し下げ効果は約15円。

 東証33業種のうち上昇は19業種。上昇率の上位5業種は(1)鉱業、(2)その他製品、(3)食料品、(4)水産・農林業、(5)非鉄金属。一方、下落率の上位5業種は(1)証券商品先物、(2)保険業、(3)海運業、(4)空運業、(5)ゴム製品。

■個別材料株

△エスエムエス <2175>
 マレーシアの看護師人材紹介会社を買収。
△ファンコミ <2461>
 ウエブサービスのシーサーを完全子会社化。
△芦森工 <3526>
 タカタの民事再生法適用申請で代替需要の思惑膨らむ。
△ヒトコム <3654>
 EC業務支援サービスのビービーエフを子会社化。
△KLab <3656>
 「うたの☆プリンスさまっ♪ Shining Live」の配信が今夏に決定。
△enish <3667>
 「欅のキセキ」配信を正式発表。
△BBタワー <3776> [JQ]
 今期最終を3.2倍上方修正、配当も5円増額。
△ITFOR <4743>
 金融機関向け新製品の販売開始。
△イーガーディ <6050>
 大手芸能プロ主催のオーディションがAI型画像認識システム採用。
△マルコ <9980> [東証2]
 東証が信用規制解除。

▲大日本住友 <4506>
 ナパブカシンの胃がんを対象とした治験が失敗。
▲東芝 <6502>
 東証2部へ指定替えを嫌気。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)enish <3667> 、(2)ジンズメイト <7448> 、(3)土木管理 <6171> 、(4)芦森工 <3526> 、(5)タツタ <5809> 、(6)イーガーディ <6050> 、(7)アルファ <4719> 、(8)デリカフーズ <3392> 、(9)ファンコミ <2461> 、(10)Fスターズ <3687> 。

 値下がり率上位10傑は(1)CTS <4345> 、(2)大日本住友 <4506> 、(3)大光 <3160> 、(4)サツドラHD <3544> 、(5)Sサイエンス <5721> 、(6)石川製 <6208> 、(7)キングジム <7962> 、(8)田淵電 <6624> 、(9)HIS <9603> 、(10)沖電線 <5815> 。

【大引け】

 日経平均は前日比20.68円(0.10%)高の2万0153.35円。TOPIXは前日比0.87(0.05%)高の1612.21。出来高は概算で13億9560万株。値上がり銘柄数は1104、値下がり銘柄数は775となった。日経ジャスダック平均は3259.57円(16.60円高)。

[2017年6月26日]

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均