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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):大塚商会、FFRI、東芝

大塚商会 <日足> 「株探」多機能チャートより
■大塚商会 <4768>  7,230円  +110 円 (+1.5%)  本日終値
 大塚商会<4768>が上値指向を継続。システムの開発やメンテナンスを主力に、オフィス用品の調達も手掛ける。情報セキュリティー関連商品分野にも注力しており、サイバー攻撃対応が政府機関や企業の重要かつ喫緊の課題として浮上するなか商機が高まっている。また「働き方改革」など安倍政権の政策を背景に照明制御ソリューション(自動消灯システム)などに商機が広がっている。

■東祥 <8920>  5,410円  +80 円 (+1.5%)  本日終値
 東祥<8920>が5日ぶりに反発。ドイツ証券は24日、同社株の「バイ」を継続し目標株価を5800円から5900円に見直した。同証券では18年3月期の連結営業利益は前期比13%増の67億4000万円と会社予想(65億円)を上回ると予想。同証券では、スポーツクラブ事業の中期的な成長余地や同社の卓越した収益力を評価している。

■レンゴー <3941>  641円  +9 円 (+1.4%)  本日終値
 レンゴー<3941>がしっかり。この日、段ボール原紙と段ボール製品の値上げを発表しており、採算改善への期待感から買いが入っている。段ボール原紙の主原料である古紙が高騰しているほか、原燃料や薬品価格、物流経費が上昇していることが要因。8月1日出荷分から、段ボール原紙は1キログラム当たり10円を値上げするほか、段ボール製品は10月1日出荷分から個別に交渉するとしている。

■FFRI <3692>  5,140円  +60 円 (+1.2%)  本日終値
 FFRI<3692>、セグエグループ<3968>、トレンドマイクロ<4704>、ラック<3857>、ソースネクスト<4344>など情報セキュリティー関連株が軒並み高。世界的にサイバー攻撃に対する警戒感が高まるなか、米ワシントンポストは23日、オバマ前政権高官の話として、2016年の米大統領選でロシアのプーチン大統領が直接サイバー攻撃を命じていたと報じ、現地では改めて同問題に対する関心が高まっている。一方、24日には英国会が議員のメールアカウントを狙ったサイバー攻撃を受け、メールの使用を制限したことを明らかにしている。官民を問わずサイバー攻撃対応が喫緊の課題となっている日本でも、関連銘柄の株価を強く刺激する格好となった。

■住友金属鉱山 <5713>  1,439.5円  +12.5 円 (+0.9%)  本日終値
 住友金属鉱山<5713>が3日続伸。5日・25日移動平均線のゴールデンクロス示現から底値離脱の動きが鮮明となっている。ここ金の国際価格が上昇傾向を示している。NY金先物、ロンドン金先物などが前週末まで3日続伸と戻り歩調にあり、これを背景に金市況と株価連動性を持つ同社株に買いが入っている。PER12倍、PBR0.8倍と指標面からも割安感があり、水準訂正余地を見込んだ機関投資家とみられる継続的な買いが入っているもよう。

■カネカ <4118>  846円  +5 円 (+0.6%)  本日終値
 カネカ<4118>がしっかり。NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)がこの日、太陽光発電の発電コストのさらなる削減を目指す研究開発4テーマを新たに開始すると発表し、うち2テーマの委託先として選ばれたことが好材料視されたようだ。今回採択されたのは、「新建材一体型モジュール+高耐久化によるBOS(初期導入)コストの削減」と「内部反射型効率向上・規格化壁面設置太陽光発電システムの開発」の2テーマ。NEDOでは、これらの採択テーマの技術開発を通じて、太陽光発電システムの発電コストを低減し、固定価格買取制度(FIT)に頼らない太陽光発電の普及を目指すとしている。

■大日本住友製薬 <4506>  1,598円  -104 円 (-6.1%)  本日終値  東証1部 下落率2位
 大日本住友製薬<4506>が大幅反落し年初来安値を更新。この日、がん幹細胞性阻害剤ナパブカシンの胃または食道胃接合部腺がんを対象としたフェーズ3試験の盲検を解除すると発表しており、治験失敗を嫌気した売りが膨らんだようだ。独立データモニタリング委員会が、安全性上の懸念は認められないが、主要評価項目である全生存期間の有意な延長を示す見込みは低いと判断したという。なお現在、フェーズ3を実施中の結腸直腸がんや膵がんを対象とした臨床試験は継続し、早期の承認取得を目指すとしている。

■東芝 <6502>  298.2円  -9.6 円 (-3.1%)  本日終値
 東芝<6502>が大幅続落。東京証券取引所は23日取引終了後、同社株を8月1日付で東証1部から同2部へ指定替えすると発表した。同社から提出された連結貸借対象表で前年度末の債務超過が確認されたため。同時に、18年3月31日を期限に上場廃止猶予期間に入ったことも明らかにした。東証2部への降格に伴いTOPIXと日経平均株価の採用銘柄から外れることになり、来月末にはインデックス売りが出ることが懸念されている。

■enish <3667>  2,018円  +400 円 (+24.7%) ストップ高   本日終値
 enish<3667>がストップ高。この日の寄り前に、アイドルグループ「欅坂46」初となる公式ゲームアプリ「欅のキセキ」の制作を決定し、17年内に配信を開始すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。「欅坂46」は、秋元康氏が総合プロデュースし、「乃木坂46」に続く「坂道シリーズ」第2弾として、15年8月21日に結成されたアイドルグループ。なお、同ゲームアプリの詳細については、後日発表するとしている。

●ストップ高銘柄
 ETFSパラ <1675>  10,910円  +2,920 円 (+36.6%) ストップ高   本日終値
 フォーサイド <2330>  396円  +80 円 (+25.3%) ストップ高   本日終値
 リミックスポイント <3825>  1,597円  +300 円 (+23.1%) ストップ高   本日終値
 堀田丸正 <8105>  451円  +80 円 (+21.6%) ストップ高   本日終値
 など、10銘柄

●ストップ安銘柄
 UMNファーマ <4585>  425円  -100 円 (-19.1%) ストップ安   本日終値
 タカタ <7312>  110円  -50 円 (-31.3%) ストップ安売り気配   本日終値
 以上、2銘柄

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