【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):サイステップ、ファンコミ、メタップス
サイステップ <日足> 「株探」多機能チャートより
23日、東証が26日売買分からマルコ <9980> [東証2]に対する信用取引の臨時措置(委託保証金率を50%以上[うち現金20%以上]とする)を解除すると発表したことが買い材料。日証金も増担保金徴収措置の解除を発表しており、信用規制の解除により、資金流入の活発化を期待する買いが向かった。
■サイバーステップ <3810> 7,000円 +1,000 円 (+16.7%) ストップ高 本日終値
サイバーステップ <3810> [東証M]の快進撃が止まらない。同社はPCオンラインゲーム開発大手で、クレーンゲームアプリ「トレバ」が絶好調だ。4月7日に17年5月期の経常利益を7.5倍に上方修正したことがきっかけとなり、株価は上昇基調が続いている。ゲーム関連の物色人気にも乗り、本日の株価は4月7日終値917円から約7.6倍の7000円まで上昇した。「トレバ」は遠隔操作で実際のクレーンゲームが楽しめるサービス。17年5月期はテレビCMやクレーンゲームの大規模投入が功を奏し、「トレバ」の課金収入が大きく伸びる見込みだ。7月14日には本決算を発表する予定で、18年5月期業績への期待も高まっている。なお、直近では15日に、クイズRPG「Q&Q アンサーズ」を7月に配信開始することを発表しており、これも株価を刺激しているようだ。
■ファンコミ <2461> 1,065円 +81 円 (+8.2%) 本日終値 東証1部 上昇率9位
ファンコミュニケーションズ<2461>が5連騰。前週末23日の取引終了後、ウエブサービスを提供するシーサー(東京都渋谷区)の全株式を取得し子会社化すると発表しており、業績への寄与を期待した買いが入った。今回の買収は、幅広いウエブサービスを手掛けるシーサーを傘下に収めることで、ファンコミのアフィリエイト広告サービスとシナジーが発揮され、さらなる事業規模の拡大と企業価値向上が期待できると判断したという。なお、業績への影響は現在精査中としている。
■トランザクション <7818> 1,203円 +82 円 (+7.3%) 本日終値
トランザクション<7818>が大幅高。同社は雑貨の製造販売を手掛けるが、都内に電子たばこの専門店を出店するなど電子たばこ事業に積極的に展開している。東京都議選が23日に告示され、小池百合子都知事率いる「都民ファーストの会」に注目が集まっている。そのなか、掲げる政策項目のひとつに「受動喫煙対策」があり、規制の及ばない電子たばこの需要拡大が加速するとの思惑が強い。同社株は関連有力銘柄として再び投機資金が流入している。
■ヒトコム <3654> 1,899円 +129 円 (+7.3%) 本日終値
ヒト・コミュニケーションズ<3654>が急反発し、年初来高値を更新した。同社は23日取引終了後に、EC業務支援サービスなどを手掛けるビービーエフ(東京都千代田区)を子会社化することを決めたと発表。同社事業とのシナジーなどが期待されているようだ。ビービーエフは、Eコマース領域で商品企画から販売・代金決済、物流、成果追求までのサービスを一貫して提供するフルフィルメントサービスに強みを持つECサイト支援事業者で、大株主はブロードバンドタワー<3776>および三井物産<8031>。ヒトコムはBBタワーから1990株、三井物産から1410株、ビービーエフ社長の田村淳氏から200株、合計3600株(議決権所有割合60.0%)を6月30日に取得する予定となっている。
■FRONTEO <2158> 803円 +40 円 (+5.2%) 本日終値
FRONTEO<2158>が大幅反発。25日にNHKで放送されたドキュメンタリー番組「NHKスペシャル」で人工知能(AI)が取り上げられ、なかで同社独自の人工知能「KIBIT」を用いた「社員離職防止システム」が取り上げられたことが好材料視されたようだ。同システムでは、膨大な面談記録のテキストデータを人工知能KIBITで分析。不安や不満を抱えている人を早期に発見して重点的にサポートする仕組みをつくるという。
■ブロッコリー <2706> 1,128円 +56 円 (+5.2%) 本日終値
24日に発表した「うたプリShining Liveの事前登録開始」が買い材料。KLab <3656> と共同開発しているスマートフォン向けゲーム「うたの☆プリンスさまっ♪ Shining Live」の配信が今夏に決定。24日に事前登録の受付を開始。英語・繁体字中国語に対応したグローバル版も開発し、海外への展開も予定している。
■ドリコム <3793> 2,185円 +102 円 (+4.9%) 本日終値
ドリコム<3793>が大幅反発。同社はきょう、芳文社(東京都文京区)およびアニプレックス(東京都千代田区)と共同で、スマートフォンゲーム「きららファンタジア」の配信を17年にも開始すると発表。これが買い手掛かりとなったようだ。「きららファンタジア」は、芳文社の「まんがタイムきらら」の作家陣が描く、マンガのキャラクターやゲームのオリジナルキャラクターが多数登場するスマホゲーム。前日25日から公式サイトを開設している。
■メタップス <6172> 3,195円 +135 円 (+4.4%) 本日終値
メタップス<6172>、FRONTEO<2158>、ロゼッタ<6182>、データセクション<3905>、JIG-SAW<3914>、日本サード・パーティ<2488>、シグマクシス<6088>など人工知能(AI)関連株が全面高の様相。ソフトバンクグループ<9984>が5月20日、AI分野中心に照準を合わせた10兆円規模の巨大ファンド「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」を発足、これを契機にテーマ性が再燃した。今月28~30日には東京ビッグサイトで第1回「AI・人工知能EXPO」が行われる。業界を問わずAI活用を積極化する企業が増勢一途となるなか、AI ・人工知能に関する専門展として初の企画となり、関連銘柄に対するマークも一段と強まる方向となっている。
株探ニュース