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【市況】東京株式(大引け)=186円安、米株急落など嫌気して一時2万円台割れ

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 30日の東京株式市場は朝方から売りがかさむ展開で、日経平均株価は2万円大台を挟んでの往来。機関投資家などの売りが観測されたが、大引けは下げ渋った

 大引けの日経平均株価は前日比186円87銭安の2万33円43銭と反落。東証1部の売買高概算は19億6897万株、売買代金概算は2兆6024億1000万円。値上がり銘柄数は490、対して値下がり銘柄数は1409、変わらずは123銘柄だった。

 きょうの東京市場は海外からのリスクオフの流れを引き継ぐ形となった。前日の欧米株市場が軒並み安に売られ、米国株市場ではNYダウ、ナスダック指数ともに急落となった。特に半導体関連株などハイテクセクターの下げがきつく、この流れが東京市場にも波及した。外国為替市場でも1ドル=112円台を割り込む円高に振れ、主力株を中心に逆風が強かった。国内政局の先行きに対する懸念が買いを手控えさせたほか、月末ということもあって、機関投資家のポジション調整の売りなども重荷となった。もっとも2万円を割り込む場面では押し目買いが厚く、後場終盤は下げ渋り2万円台に戻して着地している。鉄鋼や保険株などが底堅さを発揮した。

 個別では、任天堂<7974>が売られ、ソフトバンクグループ<9984>も値を下げた。東京エレクトロン<8035>、ソニー<6758>なども冴えない。黒田電気<7517>が急落したほか、グリー<3632>、平田機工<6258>も大幅安となった。技研製作所<6289>、テンプホールディングス<2181>、ネクソン<3659>などが売られたほか、インフォマート<2492>、太陽誘電<6976>なども下落した。

 半面、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、第一生命ホールディングス<8750>などがしっかり、ジェイ エフ イー ホールディングス<5411>も堅調。enish<3667>が上昇、土木管理総合試験所<6171>、ジーンズメイト<7448>はストップ高に買われた。芦森工業<3526>が物色人気となり、スター精密<7718>、アシックス<7936>なども高い。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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