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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):クスリアオキ、OTS、スター精

クスリアオキ <日足> 「株探」多機能チャートより
■クスリアオキ <3549>  5,890円  +440 円 (+8.1%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 クスリのアオキホールディングス<3549>は大幅続伸。同社は29日取引終了後、18年5月期の連結業績予想を発表した。売上高は2200億円(前期比16.6%増)、営業利益は109億2200万円(同2.3%増)、最終利益は82億円(同0.2%増)を見込んでいる。18年5月期の店舗投資計画については、新規エリアへの進出を含めてさらなるドミナント化に向けて、ドラッグストア72店舗の新規出店を計画しており、既存店についても、品揃えの見直しや全面改装の実施など、引続き活性化を図っていく。また、調剤薬局については、調剤マーケットでの事業拡大に向けて、ドラッグストア併設調剤薬局25薬局の新規開設を計画している。17年5月期連結決算は売上高1887億4400万円、営業利益106億7600万円、最終利益81億8100万円だった。なお、17年5月期第3四半期から連結財務諸表を作成しているため、16年5月期の数値および対前期増減率は記載していない。

■オンコセラピ <4564>  301円  +19 円 (+6.7%)  本日終値
 オンコセラピー・サイエンス<4564>が大幅高、株価は270~280円のもみ合いを上に放れ、昨年12月以来となる300円大台を回復した。同社は29日、米テキサス州立大学MDアンダーソンがんセンターでMELK阻害剤「OTS167」の乳がんに対する第1相臨床試験を開始したことを発表、これを手掛かり材料とする買いを誘っている。この臨床試験は、トリプルネガティブ乳がんを含む乳がん患者を対象にOTS167のカプセル剤による経口投与での安全性や推奨投与量の確認を主目的としたもので、副次的にトリプルネガティブ乳がんに対する臨床上の有効性の確認を行う。この件に関しての今期業績への影響は、判明次第、開示する方針としている。また、30日に、塩野義製薬<4507>にライセンスアウトしている、がん特異的ペプチドワクチン「S―588410」 の食道がん患者を対象とした3相臨床試験で、試験進捗に伴うマイルストーンが発生したことも発表、これも株価を後押ししている。

■京三製作所 <6742>  589円  +37 円 (+6.7%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 京三製作所<6742>が大幅続伸し年初来高値を更新した。東京メトロ(東京都台東区)が29日、東京メトロ全路線全駅のホームドア設置計画を確定したと発表しており、ホームドア関連の本命として買われたようだ。同計画では、24年度までに1日10万人以上が利用する駅への整備を完了させ、25年度までに全駅にホームドアを整備することを目指すという。これを受けて同社のほか、三菱重工業<7011>、日本信号<6741>など他の関連銘柄も買われている。

■スター精密 <7718>  1,816円  +88 円 (+5.1%)  本日終値
 29日、スター精密 <7718> が決算を発表。18年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益が前年同期比54.5%増の11.6億円に拡大して着地したことが買い材料視された。主力の工作機械部門で国内・中国の自動車関連や米国医療関連向けに自動旋盤の販売が大きく伸びたことが寄与。円安進行で為替差損益が改善したことも大幅増益に貢献した。上期計画の17.8億円に対する進捗率は65.2%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■東京製鐵 <5423>  951円  +32 円 (+3.5%)  本日終値
 東京製鉄<5423>が3日ぶりに反発。SMBC日興証券が29日付で投資評価「1」、目標株価1130円でカバレッジを開始したことが好材料視されたようだ。市場は鉄くず価格の急落に続き、鋼材価格の下落を見ていると思われるが、同証券では、高炉メーカーが推進している鋼材値上げが浸透すれば、スプレッドはさらに広がる可能性があると指摘。また、足もとでは国内高炉メーカーの熱延コイルラインはフル稼働と思われ、今後、同社には拡販のチャンスと見ているという。同証券では、18年3月期営業利益予想を会社計画(100億円)を上回る153億円と予想。さらに、過去の傾向から、業績上振れによる自社株買いが行われるとみているという。

■フマキラー <4998>  961円  +32 円 (+3.4%)  本日終値
 フマキラー<4998>が後場急動意。この日午後の複数のメディアで、愛知県弥富市にある名古屋港のコンテナ置き場で、強い毒を持つ南米原産の「ヒアリ」が確認されたと報じられたことを受けて、殺虫剤の需要が増加するとの思惑から買いが入っているようだ。国内でヒアリが確認されたのは、神戸港で見つかったのに続いて2カ所目。また、これに関連してはシロアリ駆除を手掛けるアサンテ<6073>やサニックス<4651>なども買われている。

■タチエス <7239>  2,049円  +61 円 (+3.1%)  本日終値
 全般軟調地合いのなか、タチエス<7239>が逆行高。トヨタ紡織<3116>はきょう午前11時に、タチエスの株式152万1000株(発行済み株式数の4.17%)を前日に取得したことを明らかにした。両社は今年3月に、自動車用シート事業におけるグローバル市場での競争力強化を目的に業務提携契約を締結しており、今回の株式取得は両社の関係をより強固なものにすることが目的。今後、両社で既存部品の相互供給、新規部品の開発検討、生産拠点・設備の相互活用などで連携を強化し、さらなる競争力向上を目指すとしている。

■コーセル <6905>  1,381円  +22 円 (+1.6%)  本日終値
 コーセル<6905>が4日ぶりに反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が29日付で投資判断「ホールド」を継続しつつ、目標株価を1300円から1500円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。半導体業界向けの需要好調を考慮し、18年5月期の営業利益予想を35億7000万円から40億円へ、19年5月期を同38億3000万円から43億円へ引き上げたことが要因としている。

■アスカネット <2438>  1,835円  +27 円 (+1.5%)  本日終値
 アスカネット<2438>が後場に急動意。新光商事<8141>はきょう、中国および香港で「ASKA 3D-Plate」の販売を行うと発表。これが株価を刺激したようだ。「ASKA 3D-Plate」はアスカネットが展開する空中結像が可能な光学デバイス。なお、アスカネットは本格的な海外展開のため、専用ウェブサイトを今年3月にスタートさせている。

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