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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):そーせい、ワールドHD、リニカル

そーせい <日足> 「株探」多機能チャートより
■そーせいグループ <4565>  12,350円  +170 円 (+1.4%)  本日終値
 そーせいグループ<4565>が続伸。29日の取引終了後、子会社ヘプタレス・セラピューティクスが、ペプチドリーム<4587>と、Gタンパク質共役受容体(GPCR)を標的とする新規治療薬の研究開発・商業化を目的とした、戦略的提携契約を締結したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。GPCRは、炎症性疾患の治療で重要な役割を持つとされるもの。今回の提携では、両社のもつ業界屈指のプラットフォーム、および前臨床・臨床段階における開発力を結集するのが目的で、へプタレス社は、両社が選択したGPCRターゲットに対して、同社のStaRプラットフォームおよび3次元構造に関する知見を用いた研究実施する予定。一方、ペプドリは、独自の創薬開発プラットフォームシステム:PDPSの技術を用いて、GPCRターゲットに対する特殊環状ペプチドを特定し、さらなる開発のためにヒットペプチドまたは低分子薬を最適化するとしている。

■ワールドHD <2429>  2,620円  +31 円 (+1.2%)  本日終値
 ワールドホールディングス<2429>が高い。この日正午ごろ、連結子会社ワールドインテック福島が、復興庁の「平成29年度企業間専門人材派遣支援モデル事業」の運営に参画することが決定したと発表しており、これを好材料視した買いが入ったようだ。同事業は、被災地事業者に対して専門人材の確保、定着などのノウハウ取得を支援し、専門人材の獲得・活用プロセスを通じて、創造的な復興の実現を目的とするもの。今年6月から福島県内で事業再生支援を希望する企業を募集するとともに、専門人材を通じて同事業に参画する企業の募集を開始。8月以降、専門人材が被災地企業に着任するとしている。

■リニカル <2183>  1,784円  +6 円 (+0.3%)  本日終値
 リニカル<2183>が続伸。岩井コスモ証券は29日、同社株の投資判断「A」と目標株価2400円を継続した。付加価値の高い業務に特化するCRO(医薬品開発受託)企業。17年3月期は連結営業利益が前の期比6%増の21億円だったが、国内新規案件の寄与で18年3月期も前期比13%増の同24億円と最高益更新が続く見通し。日本を含めたグローバルレベルで国際共同治験をワンストップで受託できる世界でも稀有なCROとして成長を目指している点などを評価している。

■黒田電気 <7517>  2,202円  -111 円 (-4.8%)  本日終値  東証1部 下落率3位
 黒田電気<7517>は急反落。29日開催された定時株主総会で、旧村上ファンド系の投資会社「レノ」が提出した社外取締役を選任する株主提案が可決された。会社側は反対意見を表明していたものの、株主提案が可決されたことで株主側からの働きかけによる企業価値向上を期待した買いが入り、29日の株価は後場急騰した。しかし、きょうは一転して売り優勢となった。なお、レノは、企業に対し増配や自社株買いなどの株主還元を求めることが多い「もの言う株主」として知られている。

■技研製作所 <6289>  3,005円  -135 円 (-4.3%)  本日終値  東証1部 下落率10位
 技研製作所<6289>が急落。同社はこの日から東証2部から1部へ指定されると同時に9日に発表した公募増資と株式売り出しの受渡日を迎えた。発行・売り出し価格は2852円で決まっており、株価は3000円前後で推移していることから公募・売り出しに応じた投資家は利益が乗っている格好だ。このため、この日は利益確定売りが膨らんだ様子。

■ハニーズHD <2792>  1,214円  -53 円 (-4.2%)  本日終値
 ハニーズホールディングス<2792>が反落。29日取引終了後、集計中の17年5月期の連結業績について、売上高が544億円から545億3000万円(前の期比6.3%減)へ上振れた一方、営業利益が29億5000万円から23億3600万円(同17.2%減)へ、最終損益が10億5000万円から3億4400万円(前の期3億1700万円の赤字)へ下振れて着地したようだと発表したことが弱材料視された。売上高はほぼ計画通りに進捗したが、利益面で資産除去費用を計上したことによる一般管理費が増加したほか、輸入コストがかさみ売上総利益率が想定を下回ったことなどが要因としている。

■任天堂 <7974>  37,680円  -1,100 円 (-2.8%)  本日終値
 任天堂<7974>が反落。新型ゲーム機「ニンテンドースイッチ」が会社側の想定を大きく上回る好調な売れ行きを示し、増産にも前向きな構えをみせていることで、業績拡大に対する期待感を背景に株価は4月中旬以降一貫した上昇波を形成。ただ、きょうは前日の米国株市場の急落を受け、全般軟調展開を強いられており、同社株にも利益確定の売りが優勢となった。

■夢の街創造委員会 <2484>  1,322円  -38 円 (-2.8%)  本日終値
 夢の街創造委員会<2484>が反落、前日は新高値に買われていたが、きょうは全般軟調地合いに流される格好。同社はネットを経由して飲食物の出前を受け付ける“出前サイト”を運営、新規加盟店が増勢のなか業績は好調に推移している。29日取引終了後に発表した17年8月期第3四半期累計(16年9月~17年5月)の連結決算では、売上高は38億1000万円(前年同期比25.1%増)、営業利益は6億3100万円(同50.0%増)と高水準の伸びを示した。通期業績予想は従来見通しを据え置いているが、通期営業利益8億円(前期比39.7%増)予想に対する第3四半期時点の進捗率は79%に達している。ただ、株価は事前に好業績を織り込み上昇局面にあったことで、目先利益確定の売りに押された。

■東芝 <6502>  271.8円  -5.2 円 (-1.9%)  本日終値
 東芝<6502>が下げ止まらず9日続落。同社は8月1日に東証1部から2部へ降格となる予定。これに伴いTOPIXや日経平均株価からの除外に伴うインデックス絡みの売りが、来月末には出てくることが警戒されている。また、米ウエスタンデジタル(WD)とは訴訟合戦に陥っているほか、有価証券報告書を8月10日までに提出できるか、など懸念材料は多く下値を探る展開となっている。

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