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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):東エレク、コマツ、ジンズメイト

ジンズメイト <日足> 「株探」多機能チャートより
■東京エレクトロン <8035>  15,160円  -140 円 (-0.9%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>が4日続落したほか、SCREENホールディングス<7735>、ディスコ<6146>、SUMCO<3436>、信越化学工業<4063>など半導体関連株が総じて売られる展開となった。前日の米国株市場ではNYダウ、ナスダック指数ともに大幅下落、特にインテル、エヌビディア、ザイリンクスなどの半導体関連をはじめハイテク株の下げが目立っており、東京市場でも引き続き半導体製造装置や半導体材料を手掛ける銘柄には逆風環境となっている。

■コマツ <6301>  2,854.5円  -14.5 円 (-0.5%)  本日終値
 コマツ<6301>や日立建機<6305>など建機株は安い。中国6月製造業PMIは、前月から0.5ポイント上昇の51.7と堅調だったが、株価の反応は限定的。日本建設機械工業会によると、5月の油圧ショベルの国内出荷金額は前年同月比50%増と伸びるなど、足もとの建機需要は底堅い。このため足もとの株価も今月に入り上昇基調にあるものの、この日は利益確定の動きに加え米株式市場の下落もあり株価は一服状態となっている。

■トヨタ自動車 <7203>  5,893円  -17 円 (-0.3%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>、SUBARU<7270>、ホンダ<7267>など自動車株が売り物に押される展開となった。前日の米国株市場ではNYダウ、ナスダック指数ともに大幅安で外国人投資家のリスク許容度が低下しているほか、外国為替市場では1ドル=112円台を割り込む円高に振れており、輸出採算改善期待が後退していることも売りを誘った。ただ、トヨタやホンダの今期想定為替レートは1ドル=105円で実勢よりも依然として大幅に円高に設定しており、株価もここまで調整局面が長かったこともあって、下げ幅は限定的なものにとどまっている。

■ジーンズメイト <7448>  676円  +100 円 (+17.4%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位
 ジーンズメイト<7448>やパスポート<7577>がストップ高まで買われたほか、イデアインターナショナル<3140>、夢展望<3185>、SDエンターテイメント<4650>、ぱど<4833>、堀田丸正<8105>、マルコ<9980>などRIZAPグループ<2928>傘下の各銘柄が軒並み大幅高となった。24日にRIZAPグループが定時株主総会と株主懇親会を開催し、20年度に売上高3000億円、営業利益350億円を目指す中期計画「COMMIT2020」達成に向けた道筋が改めて示されたことを受けて、グループとしての成長期待が高まっているもよう。また、この日は全般市場が軟調なことから、ここ人気化している関連銘柄に短期資金が集中したことも株価を押し上げているようだ。

■ソレキア <9867>  7,890円  +1,000 円 (+14.5%) ストップ高   本日終値
 ソレキア <9867> [JQ] がストップ高買い気配。29日、同社が18年3月期の連結最終利益を従来予想の1.6億円→2.8億円に75.0%上方修正し、増益率が14.3%増→2.0倍に拡大する見通しとなったことが買い材料視されたようだ。保有する非上場株式3銘柄を売却したことに伴い、売却益1.7億円を計上することが最終利益を押し上げる。なお同日、フリージア・マクロス <6343> [東証2]が同社会長の佐々木ベジ氏からソレキア株を取得し、ソレキアを持分法適用会社化することがわかっている。

■オンキヨー <6628>  258円  +17 円 (+7.1%)  本日終値
 オンキヨー<6628>が大幅続伸。29日の取引終了後、ケイマン諸島に本拠を置く海外投資ファンドEvolution Technology,Media and Telecommunications Fundから、短期運転資金として10億円の資金調達を行うと発表しており、これを好材料視した買いが入ったようだ。同社は28日にも三井住友銀行から15億円の資金調達を行うと発表しており、今後の事業展開の強化につながるとの見方が強まっているようだ。

■カナミックネットワーク <3939>  7,000円  +400 円 (+6.1%)  本日終値
 カナミックネットワーク<3939>が大幅続伸。午前10時ごろ、山梨県笛吹市が同社の子育て支援システム「ふえふき子育て広場」アプリの配信を開始したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入ったようだ。「ふえふき子育て広場」は、子育て世帯と行政双方における子育ての課題を解消し、地域ぐるみの継続的なサポートを実現するためのクラウドサービス。予防接種や子育てイベント、医療機関の情報など、行政や参加団体が発信する情報を共有できる「情報配信機能」や、子育て中の母親・父親が、行政担当者や医療・保育分野の専門職に気軽に相談ができる「相談機能」、さらに子どもの身長、体重などの成長グラフや食事、トイレ、睡眠といった日々の生活記録や写真などを記録・共有できる「子育て成長記録機能(電子母子手帳)」などの機能が搭載されているという。

■セブン工業 <7896>  194円  +11 円 (+6.0%)  本日終値
 セブン工業<7896>は続伸。23日につけた直近高値の193円を1週間ぶりに更新してきた。ただ、株価指標面ではPER9倍台、PBR0.5倍台と依然として割安水準にある。同社が4月28日に発表した18年3月期の単独決算は、売上高140億円(前期比3.6%増)、経常利益3億7000万円(同13.5%増)を見込む。内装建材では、かつて施工性の課題で断念したマンション向けのカウンターについて、改めて品質改善を図ることでこの市場に向けた再チャレンジを行うとともに、集合住宅向けの内装建材の販売拡大に努める。木構造建材では、プレカット、ツーバイフォーパネル、建て方、非住宅分野、国産材活用まで幅広く対応する総合プレカット事業の構築に向けて、事業基盤の強化、拡充を図るとしている。

■宮入バルブ製作所 <6495>  126円  +5 円 (+4.1%)  本日終値
 29日、宮入バルブ製作所 <6495> [東証2] が18年3月期の最終利益(非連結)を従来予想の8200万円→1億5800万円に92.7%上方修正。減益率が58.8%減→20.6%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。保険解約返戻金3800万円を計上するほか、事業用土地の再評価を行った土地2件を売却したことに伴う固定資産売却益3000万円が発生することが最終利益を押し上げる。

●ストップ高銘柄
 土木管理総合試験所 <6171>  1,433円  +300 円 (+26.5%) ストップ高   本日終値
 ASJ <2351>  2,593円  +500 円 (+23.9%) ストップ高   本日終値
 日本一ソフトウェア <3851>  1,796円  +300 円 (+20.1%) ストップ高   本日終値
 DNAチップ研究所 <2397>  1,020円  +150 円 (+17.2%) ストップ高   本日終値
 パスポート <7577>  700円  +100 円 (+16.7%) ストップ高   本日終値
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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