【市況】【↑】日経平均 大引け| 3日続伸・年初来高値更新、円安でリスクオンの買い (6月20日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 20234.12
高値 20318.11(10:53)
安値 20227.29(09:01)
大引け 20230.41(前日比 +162.66 、 +0.81% )
売買高 18億3654万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆5192億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は3日続伸で年初来高値を更新
2.前日の米株市場でのNYダウ、ナスダック指数大幅高を好感
3.為替の円安も追い風にハイテク関連株買われ、全体を後押し
4.後場終盤伸び悩み、日経平均はわずかながら日足陰線に
5.値上がり銘柄数は76%を占め、売買代金も高水準に回復
■東京市場概況
前日の米国市場ではNYダウは144ドル高と続伸、連日で過去最高値を更新した。ハイテク株の買い戻しが続いたほか、米長期金利の低下一服で金融株が買われた。
東京市場では終始買い優勢の展開で、日経平均株価は年初来高値を約半月ぶりに更新。ただ、終盤は目先筋の売りに伸び悩むなど、資金の回転の速さも暗示している。
20日の東京市場は、リスクオンの流れが継続した。前日の米国株市場ではNYダウが大幅高で最高値を更新、ナスダック指数も4日ぶりに大きく切り返したほか、外国為替市場でドルが買われ、1ドル=111円台後半の推移とドル高・円安に振れたことで、主力株を中心に追い風となった。ここ最近、調整局面にあった半導体関連などハイテクセクターが総じて上昇し、全体相場を支えた。もっとも、後場終盤になって目先筋の利益確定売り圧力が強まり、日経平均は上げ幅を縮小、始値を終値が下回る“陰線”となった。それでも、東証1部の値上がり銘柄数は1500を上回り、全体の76%を占めた。値がさ株が活況だったこともあり、昨日約3週ぶりに2兆円を下回った売買代金は2兆5000億円台と高水準に回復した
個別では、任天堂<7974>が商いを伴い高く、村田製作所<6981>、東京エレクトロン<8035>も上昇した。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクもしっかり。田淵電機<6624>はストップ高カイ気配、オルトプラス<3672>が一時値幅制限いっぱいに買われたほか、デクセリアルズ<4980>も値を飛ばした。日本エンタープライズ<4829>が物色人気となり、アスクル<2678>、メガチップス<6875>なども大きく水準を切り上げている。 半面、ソニー<6758>が冴えず、KLab<3656>も軟調。長谷工コーポレーション<1808>への売りがかさんだほか、日本冶金工業<5480>も下落した。ヤーマン<6630>が大きく利食われ、北陸電力<9505>など電力株に安いものが目立った。トーセ<4728>、サイボウズ<4776>なども大幅安。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、東エレク <8035> 、スズキ <7269> 、トレンド <4704> 、ヤマハ <7951> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約55円。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄は日ハム <2282> 、アステラス <4503> 、日揮 <1963> 、中外薬 <4519> 、住友不 <8830> 。押し下げ効果は約5円。
東証33業種のうち上昇は28業種。上昇率の上位5業種は(1)ゴム製品、(2)非鉄金属、(3)化学、(4)機械、(5)ガラス土石製品。一方、下落率の上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)不動産業、(3)石油石炭製品、(4)水産・農林業、(5)陸運業。
■個別材料株
△アスクル <2678>
前期経常を一転3%増益に上方修正、未定だった配当は3円増配。
△ブレインP <3655>
「18年6月期の経常利益は今期予想2倍」と報道。
△クラウドW <3900> [東証M]
オプトグループのデータサイエンスラボとAI開発で連携。
△デクセリ <4980>
東海東京証券が投資判断を新規に「アウトパフォーム」。
△田淵電 <6624>
「ニンテンドースイッチ」向け部品のサプライヤーとして注目。
△ジオマテック <6907> [JQ]
住宅設備向け透明ヒーターを開発。
△東京ボード <7815> [東証2]
21年3月期を最終年度とする中計の目標数値を上方修正。
△セルシード <7776> [JQG]
AMEDの「再生医療の産業化に向けた評価基盤技術開発事業」に採択。
△ラオックス <8202> [東証2]
秋葉原本店などで対面式化粧品美容専門エリア。
△イワキ <8095>
上期経常を6期ぶり最高益に80%上方修正。
▲アンジェス <4563> [東証M]
東証が信用規制。
▲ホープ <6195> [東証M]
今期経常を一転77%減益に下方修正。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)田淵電 <6624> 、(2)オルトP <3672> 、(3)デクセリ <4980> 、(4)大光 <3160> 、(5)イワキ <8095> 、(6)ダイトロン <7609> 、(7)日エンター <4829> 、(8)アスクル <2678> 、(9)ホクシン <7897> 、(10)マクロミル <3978> 。
値下がり率上位10傑は(1)タカタ <7312> 、(2)ヤーマン <6630> 、(3)トーセ <4728> 、(4)サイボウズ <4776> 、(5)燦HD <9628> 、(6)長谷工 <1808> 、(7)ウインP <3183> 、(8)北陸電 <9505> 、(9)沢藤電 <6901> 、(10)エコナック <3521> 。
【大引け】
日経平均は前日比162.66円(0.81%)高の2万0230.41円。TOPIXは前日比11.18(0.70%)高の1617.25。出来高は概算で18億3654万株。値上がり銘柄数は1532、値下がり銘柄数は389となった。日経ジャスダック平均は3253.73円(8.16円高)。
[2017年6月20日]
株探ニュース