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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ソフトバンク、三菱UFJ、田淵電

ソフトバンク <日足> 「株探」多機能チャートより
■ソフトバンクグループ <9984>  9,273円  +56 円 (+0.6%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>が3日続伸。19日の米ダウ工業株30種平均は最高値を更新し、アップルやアマゾン・ドット・コム、アリババなどIT関連株が上昇していることが追い風に働いた。ドイツ証券は19日、同社株の「バイ」を継続するとともに目標株価を1万500円から1万1000円に引き上げた。特に、アリババの株価が急騰していることを目標株価引き上げの要因に挙げている。

■三菱UFJ <8306>  729.6円  +4.4 円 (+0.6%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクが軒並み高。ここ低下基調にあった米長期金利も前日は2.19%前後と13日以来の水準を回復しており、これを受け米国株市場ではゴールドマン・サックスやJPモルガンなど金融大手が2%前後の上昇を示すなど大きく買われ、全体相場を牽引した。東京市場でも出遅れ感が目立つメガバンクに見直し買いの動きが顕在化している。メガバンクは個人株主も多く、個人投資家の信用余力の拡大につながることから、全体の地合い改善にも貢献しそうだ。

■アンジェス MG <4563>  641円  -94 円 (-12.8%)  本日終値
 19日、東証と日証金がアンジェス MG <4563> [東証M]について20日売買分から信用取引に関する臨時措置を実施すると発表したことが売り材料。東証は委託保証金率を現行の30%以上→50%以上(うち現金を20%以上)に、日証金も同様に貸借取引自己取引分などの増担保金徴収率を現行の30%→50%(うち現金を20%)とする。信用規制による人気離散を警戒した売りが向かった。

■日本冶金工業 <5480>  220円  -6 円 (-2.7%)  本日終値
 日本冶金工業<5480>が冴えない。19日の取引終了後、従来、売上高1240億円、営業利益57億円、純利益36億円を見込んでいた18年3月期連結業績予想について、未定にすると発表しており、これを嫌気した売りが出たようだ。5月14日に川崎製造所熱延工場で発生した火災に伴い、同業他社への生産委託に伴うコストアップなどで50億円程度の影響を見込んでいるものの、現時点では不確定要素が多く、業績への影響を合理的に見積もることが困難と判断したという。また、第2四半期累計(4~9月)業績予想と、5円を見込んでいた配当予想についても同様に未定に修正した。

■関西電力 <9503>  1,577円  -6 円 (-0.4%)  本日終値
 関西電力<9503>は朝高後に値を消す展開。同社は19日、8月1日に電気料金の値下げを実施すると発表した。値下げ幅については、今後詰めて国に届け出る。東京電力<9501>福島第1原発事故後、電気料金を値下げするのは大手電力では同社が初めてとなる。関西電力はこれまで、高浜3、4号機の2基が再稼働して営業運転に入った後、減らせる分の燃料費を元手に電気料金を値下げすると明言していた。

■田淵電機 <6624>  379円  +80 円 (+26.8%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 田淵電機<6624>が急動意。任天堂<7974>が予想を大きく上回る「ニンテンドースイッチ」の販売好調で株価水準を大きく切り上げているが、その周辺銘柄にも物色の矛先が向いている。そのなか市場では、「これだけ任天堂が活況高を続ければ、“スイッチ”向け部品のサプライヤーが注目されるのは必然の流れ。田淵電は任天堂ゲーム向けに電源ユニットを製造していることで短期資金が集結した格好となった。もっとも業績面は太陽光発電向けが厳しく低迷しており、実態面で全体業績にどのくらいの改善効果があるのかは未知数。マネーゲーム的な色彩も強い」(国内中堅証券アナリスト)と指摘する声もある。

■ネクストウェア <4814>  475円  +80 円 (+20.3%) ストップ高   本日終値
 ネクスウェア <4814> [JQ]が3日連続でストップ高に買われ、連日で年初来高値を更新。16日前引け後に、ブロックチェーン技術開発のシビラと資本業務提携すると発表したことが引き続き材料視された。同じく16日大引け後にシビラと資本提携を発表したアイル <3854> [JQG]、セレス <3696> が本日は値を下げるなか、同社には物色買いが続いている状況だ。今回の資本業務提携は、ブロックチェーンの基盤上にデータベースを構築する技術を得るのが狙いで、ネクストウェアにとっては現在進行中の顔認証システムやデジタル地図情報など、今後大きく発展するIoT時代に欠かせない高度機密情報のマネジメントが可能となったという。両社は今後、ブロックチェーン技術の耐改ざん性を活用したセキュリティーサービスや、バイオメトリクス技術とブロックチェーン技術を融合したIoTサービスの企画、開発、販売を共同で取り組むとしている。

■東京ボード工業 <7815>  1,145円  +150 円 (+15.1%) ストップ高   本日終値
 東京ボード工業<7815>がストップ高。19日の取引終了後、中期経営計画の目標数値を上方修正しており、これを好感した買いが入った。最終年度の21年3月期連結業績について、営業利益目標を11億5600万円から16億1000万円(17年3月期6億5300万円)に引き上げた。最新のパーティクルボード製造設備を備える新工場を千葉県佐倉市に建築中だが、一部設備の使用変更に伴い稼働開始時期を17年8月から同年10月に変更したことなどが要因としている。

●ストップ高銘柄
 シライ電子工業 <6658>  354円  +80 円 (+29.2%) ストップ高   本日終値
 博展 <2173>  644円  +100 円 (+18.4%) ストップ高   本日終値
 環境管理センター <4657>  566円  +80 円 (+16.5%) ストップ高   本日終値
 ソレキア <9867>  7,660円  +1,000 円 (+15.0%) ストップ高   本日終値
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 タカタ <7312>  324円  -80 円 (-19.8%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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