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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):スクエニHD、テンプHD、任天堂

スクエニHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■スクエニHD <9684>  3,875円  +150 円 (+4.0%)  本日終値
 スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>が5日続伸で年初来高値。傘下のスクウェア・エニックスが16日、スマートフォン向けタイトル「ドラゴンクエスト どこでもモンスターパレード」(略称「どこでもモンパレ」)が、600万ダウンロード(DL)を突破したと発表しており、これを好感した買いが入った。「どこでもモンパレ」は15年6月に配信を開始したゲーム。6月25日にサービス開始から2周年を迎えることを記念して、さまざまなキャンペーンを18日から実施しており、さらなるユーザー層の拡大も期待されている。

■テンプホールディングス <2181>  2,233円  +82 円 (+3.8%)  本日終値
 テンプホールディングス<2181>が反発。SMBC日興証券が16日付で投資評価「1」を継続しトップピックとして推奨。また、目標株価を2700円から2900円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、システム投資やプロモーション費用などの先行投資を織り込み、18年3期の営業利益予想を397億円から375億円へ、19年3月期を同448億円から438億円へ引き下げたが、システム投資についてはマッチング精度の向上(=生産性改善)やグループ内でのシナジー強化といった今後につながる投資であり、同証券では前向きな評価。また、中期的に高い成長が続くとみているほか、短期的には18年3月期第1四半期の減益が株価調整要因となる可能性はあるものの、第2四半期以降は業績改善が進むとみられるとともに、カタリストとなる材料も豊富であると指摘している。

■アカツキ <3932>  8,570円  +280 円 (+3.4%)  本日終値
 アカツキ<3932>が上値追い加速、上場来高値圏を走る展開。スマートフォンゲームを主力に海外展開力で業界他社との優位性を確立、バンダイナムコホールディングス<7832>と共同開発した「ドラゴンボールZドッカンバトル」が世界的に課金収入を拡大させ、同社の収益を押し上げている。VR関連事業などゲーム以外の分野も開拓中で、中期成長性に期待する買いを呼び込んでいる。ROEが36.9%と高く、ファンド系資金など機関投資家の買い攻勢思惑も根強い。

■カプコン <9697>  2,812円  +73 円 (+2.7%)  本日終値
 カプコン<9697>が高い。同社はきょう、バンダイナムコエンターテインメント(東京都港区)と「ストリートファイター」シリーズなどのオンラインマッチングに関する特許クロスライセンス契約を締結したと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。この契約は、両社のそれぞれのタイトルの開発促進や開発コストの軽減、ユーザーの利便性を高めることなどが主な目的。また、同社は許諾を得た特許権を「ストリートファイター」シリーズなどのゲームに有効活用し、ゲームコンテンツの提供を目指すとしている。

■テクノプロH <6028>  4,490円  +115 円 (+2.6%)  本日終値
 テクノプロ・ホールディングス<6028>が反発。SMBC日興証券が16日付で投資評価「2」を継続しつつ、目標株価を3900円から4400円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。第3四半期までの業績は、技術者数の順調な拡大や高稼働率の継続などで17年6月期会社計画の超過達成に向けた順調な進捗となっていると指摘。技術者数の順調な拡大による年率10%前後の営業利益成長が続くとの見方が株式市場ではなされているが、現状株価にはその期待感が一定程度織り込まれているとして、7月発表予定の次期中期経営計画での次の戦略が今後の焦点になるとみている。

■任天堂 <7974>  36,960円  +920 円 (+2.6%)  本日終値
 任天堂<7974>が反発、年初来高値を更新した。「ニンテンドースイッチ」の売り上げが絶好調に推移しており、前週に「スーパーマリオ」など人気シリーズの新作投入を発表したことが刺激材料となり、改めて投機資金の食指を動かしている。

■安川電機 <6506>  2,422円  +60 円 (+2.5%)  本日終値
 安川電機<6506>が高い。研磨などの熟練を要する複雑な接触作業のロボット化を促進するため、人が手本を示す(実演する)ことでロボットに動きを直感的に教える「実演教示機能」を開発したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。これまで産業用ロボットには、「教示」と呼ばれるロボットに動作を教える作業がユーザーにとって大きな負担になることがあり、導入障壁の一つになっていたという。今回、同社が開発した機能により、教示に関するユーザーの負担を軽減するとともに、ロボットシステムの立ち上げ時間の大幅な短縮が可能になるとしている。なお、実演教示機能は、6月21日から23日に西日本総合展示場(北九州市小倉北区)で開催される「ロボット産業マッチングフェア北九州2017」に参考出品する。

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