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【市況】16日の米国市場ダイジェスト:ダウは24ドル高、アマゾンの食品スーパー買収で明暗

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:ダウは24ドル高、アマゾンの食品スーパー買収で明暗

NYダウ ナスダック
終値:21384.28 終値:6151.76
前日比:+24.38 前日比:-13.74
始値:21384.42 始値:6161.56
高値:21308.01 高値:6125.50

まちまち、アマゾンの食品スーパー買収で明暗

米国株式相場はまちまち。ダウ平均は24.38ドル高の21384.28、ナスダックは13.74ポイント安の6151.76で取引を終了した。オンライン小売のアマゾンによる食料品スーパーの買収で、食料品を扱う小売各社に売りが広がったものの、その後は徐々に下げ幅を縮小する展開となった。セクター別では、エネルギーや公益事業が上昇する一方で食品・生活必需品小売や自動車・自動車部品が下落した。

オンライン小売のアマゾン(AMZN)は食料品スーパーのホールフーズ(WFM)を137億ドルで買収することを発表して両社とも上昇。一方でこの買収を嫌気してディスカウントストアのウォルマート(WMT)やダラーゼネラル(DG)、卸売のコストコ・ホールセール(COST)、食料品スーパーのクローガー(KR)などが売られた。原油価格の反発を受けて、エクソン(XOM)やシェブロン(CVX)も堅調推移となった。

アマゾンは10年以上に渡って宅配や取り置きなどの方法で、食料品を扱う試みを行ってきたが、従来の店舗型食品スーパーであるホールフーズの買収に至った点は興味深い。食品スーパー業界でもアマゾンが大きな変革を起こすか、注目を集めている。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:予想を下回った米国経済指標に年内追加利上げ観測後退、ドル反落
16日のニューヨーク外為市場でドル・円は、111円39銭から110円65銭まで反落し110円87銭で引けた。米国の5月住宅着工件数が予想外に減少したほか、6月ミシガン大学消費者信頼感指数や5月労働市場情勢指数(LMCI)が予想を下回ったことを受けて、年内の利上げ観測が後退。ドル売りに拍車がかかった。

ユーロ・ドルは、1.1160ドルから1.1202ドルまで上昇し、1.1196ドルで引けた。欧米金利差の拡大観測を受けたユーロ売り・ドル買いが後退。ユーロ・円は、124円41銭から123円81銭まで下落した。ポンド・ドルは、1.2762ドルから1.2805ドルへ上昇した。


■NY原油:反発で44.74ドル、一部産油国はOPEC主導の協調減産に従う意向

NY原油先物7月限は反発(NYMEX原油7月限終値:44.74 ↑0.28)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物7月限は前日比+0.28ドルの44.74ドルでこの日の取引を終えた。原油の供給超過状態は解消されていないが、週末前で短期筋のポジション調整的な買いが入ったようだ。また、一部産油国は6月、7月に石油輸出国機構(OPEC)主導の協調減産に従う意向があると報じられたことや、為替相場がドル安・ユーロ高に振れたことも材料視されたようだ。

なお、米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが16日午後に公表した国内の石油掘削リグ稼働数は前週比6基増加し747基となった。稼働数は22週連続で増加している。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  23.43ドル -0.11ドル(-0.47%)
モルガン・スタンレー(MS) 44.48ドル -0.21ドル(-0.47%)
ゴールドマン・サックス(GS)221.81ドル -1.42ドル(-0.64%)
インテル(INTC)      35.21ドル -0.10ドル(-0.28%)
アップル(AAPL)      142.27ドル -2.02ドル(-1.40%)
アルファベット(GOOG)   939.78ドル -2.53ドル(-0.27%)
フェイスブック(FB)    150.64ドル +0.84ドル(+0.56%)
キャタピラー(CAT)     107.6ドル +1.20ドル(+1.13%)
アルコア(AA)       30.00ドル -0.74ドル(-2.41%)
ウォルマート(WMT)     75.24ドル -3.67ドル(-4.65%)
スプリント(S)       7.80ドル -0.26ドル(-3.23%)

《HT》

 提供:フィスコ

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