市場ニュース

戻る
 

【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

アルメディオ <日足> 「株探」多機能チャートより

■アルメディオ <7859>  199円 (+50円、+33.6%) ストップ高

 アルメディオ <7859> [東証2]がストップ高。家電業界向けに検査用CDなどを手掛けるが18年3月期は営業利益が前期比3.3倍の1億円予想と業績回復を見込んでおり、株価は4月13日の130円を底値に下値切り上げトレンドにあった。そうしたなか、同社は29日、グローバルサーチ社(東京都千代田区)から不動産総合比較サイト「イエカレ」事業を譲受することを発表、これを手掛かり材料に投機資金が集中した。譲受する事業の経営成績は17年1月期実績で売上高4億6400万円、経常利益1億5300万円。取得価格は4億5000万円、および6月1日からの1年間における業績に応じた追加代金(4000万円~4億2000万円)の合計額。これを踏まえ、今期売上高についても35億円から37億5000万円に上方修正している。

■メディカルN <3645>  887円 (+150円、+20.4%) ストップ高

 メディカルネット <3645> [東証M]が3日連続ストップ高に買われ、年初来高値を連日で更新した。25日、同社が世界最大規模の歯科メディアである独・デンタルトリビューンインターナショナル(DTI社)と業務提携すると発表したことが引き続き材料視された。DTIグループは歯科業界向けの複数のメディアで構成され、印刷物とデジタル・教育媒体を中心に、90ヵ国、65万人以上の歯科医師を顧客に持つ。今回の提携を通じ、同社はDTI社の日本総代理店として10月1日をめどにデンタルトリビューンジャパンを運営開始する。これにより、同社は自社が運営する歯科医療従事者向けプラットフォーム「Dentwave.com」とのコンテンツ強化・会員連携を図り、事業拡大につなげる。

■日本サード <2488>  1,213円 (+193円、+18.9%)

 日本サード・パーティ <2488> [JQ]が急反騰。米国株市場では、人工知能(AI)分野で一頭地を抜く存在のグラフィックス半導体大手エヌビディアが異彩の上昇トレンドを形成、前週末も人気を集め上場来高値を更新している。エヌビディアの17年1月期最終利益は前の期比2.7倍に急拡大、18年1月期も2ケタ増益が予想されている。今月10日にはトヨタ自動車 <7203> との提携を発表するなど自動運転分野のキーカンパニーとしても存在感を示した。直近はソフトバンクグループ <9984> がエヌビディア株式を4000億円分買い集めたことも市場の話題となった。このエヌビディアとデープラーニング用スーパーコンピューターの総括的サポート契約を結んでいるのが日本サードで、関連有力株として改めて投機資金の攻勢がかかっている。

■ソルクシーズ <4284>  974円 (+150円、+18.2%) ストップ高

 東証1部の上昇率2位。ソルクシーズ <4284> がストップ高。29日の取引終了後、ブロックチェーン推進協会に入会したと発表しており、今後の事業展開への期待感から、これを好材料視した買いが入ったようだ。同社は24日、SBIホールディングス <8473> へのフィンテック分野における技術協力を発表するなど、フィンテック分野へ注力しているが、 フィンテックのキーテクノロジーの一つとして注目を集めているブロックチェーンでも、先取的な情報収集と技術の向上が重要であると考え、今回の入会に至ったという。

■キャリア <6198>  5,250円 (+690円、+15.1%) 一時ストップ高

 キャリア <6198> [東証M]が急伸し年初来高値を更新。30日午後2時ごろ、JR西日本 <9021> と合弁会社の設立を前提とした合弁契約を締結すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回の契約は、シニア層の生きがい創出を目的とした合弁会社を設立し、その稼働を足掛かりにシニア人材を対象とした人材サービス業をJR西日本の営業エリアで行うのが目的。新会社JR西日本キャリアはJR西日本51%、キャリア49%出資で6月に設立予定で、キャリアのシニア活用コンサルタントが蓄積してきたノウハウを土台に、JR西日本のブランド力、地域理解、関係会社から得られる協力体制などを最大限に活用し、シニア人材市場の拡大と営業力の強化を図るとしている。なお、同件による17年9月期業績への影響は軽微としている。

■Sタカミヤ <2445>  592円 (+56円、+10.5%)

 東証1部の上昇率4位。エスアールジータカミヤ <2445> が続急伸。29日の取引終了後に提出された大量保有報告書で、ひふみ投信などの運用を手掛けるレオス・キャピタルワークス(東京都千代田区)の保有比率が5.03%となり、新たに5%を超えたことが判明したことから需給思惑が働いたようだ。なお、保有目的は純投資としている。

■クレステック <7812>  1,620円 (+145円、+9.8%)

 クレステック <7812> [JQ]が急反発。29日、東証が同社を30日売買分から貸借銘柄に選定すると発表したことが買い材料視された。日証金も同日約定分から貸借銘柄に追加すると発表しており、流動性の向上による売買活発化を期待する買いが向かった。

■GMOクラウ <3788>  4,225円 (+375円、+9.7%)

 東証1部の上昇率6位。GMOクラウド <3788> が3連騰。時価は2006年4月以来11年ぶりの高値圏にある。業績は前期の大幅増益に続き今期も2ケタ増益が有望視されていることに加え、市場では「急拡大するクラウド関連株の代表格であり、IoTの普及と密接に絡むセキュリティー関連としても注目される。個人投資家の日計り的な商いとは異なる継続的な買いが観測されている」(準大手証券ストラテジスト)という。

■岡本工 <6125>  213円 (+16円、+8.1%)

 岡本工作機械製作所 <6125> [東証2]が急反発。半導体関連の割安銘柄として引き続き市場の関心を集めたようだ。時価で試算したPERは8倍台、PBR1倍水準と依然として割安感は顕著だ。同社は、平面研削盤では国内トップを占める。一般的な工作機械 メーカーとのイメージがあるものの、バックグラインダー、ポリッシングマシンなど半導体製造装置も幅広く手掛けている。また、液晶テレビ用パネル製造過程では、マザーガラス、フォトマスクなど多くの研削、研磨工程があり、同社はその工程を担う大型研削・研磨装置を手掛けている。18年3月期の連結業績予想は、売上高280億円(前期比17.9%増)、営業利益は16億円(同40.4%増)、最終利益は11億円(同90.5%増)と大幅な増収増益を見込んでいる。

■東京計器 <7721>  271円 (+20円、+8.0%)

 東証1部の上昇率8位。東京計器 <7721> が続急伸。29日、同社が昨年5月30日に発表した19年3月期を最終年度とする中期事業計画を見直し、新たに20年3月期の目標数値を策定したことが買い材料視された。19年3月期の経常利益目標を45.6億円→35億円に下方修正する一方、20年3月期の同利益目標は過去最高(39.8億円)を大幅に上回る64億円に設定した。19年3月期の下方修正は、船舶港湾機器事業の低迷が継続する状況にあることが要因。一方、20年3月期は、防衛通信機器事業で19年3月期から本格的な量産が始まる「F-15」主力戦闘機用レーダー警戒装置の更新や「SH-60K」哨戒ヘリコプター用逆探装置、20年3月期のAIS補給処整備器材の大型受注などが収益拡大に大きく寄与する。また、農業機械用センサー関連機器や半導体製造装置用通信関連機器の量産化、海外向け鉄道用レール探傷車の受注も収益押し上げ要因となる。

■アストマクス <7162>  469円 (+34円、+7.8%)

 アストマックス <7162> が5日続伸。29日の取引終了後、子会社アストマックス投信投資顧問が運用するファンド「Yjamプラス!」および「Yjamライト!」について、新たに伊予銀行 <8385> など4社が取り扱いを開始することになったと発表しており、同事業の進捗を好感した買いが入ったようだ。なお今回、新たに4社が取り扱いを開始したことで、「Yjamプラス!」は合計10社に、「Yjamライト!」は合計8社に販売会社が拡大することになるとしている。

※30日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。


 ★一歩先を行く【株探プレミアム】リリース、まずは無料体験を!

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均