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2017年05月29日20時00分

【特集】勢い止まらず“個別株物色”、「割安&好業績&好チャート」照準 <株探トップ特集>

OKK <日足> 「株探」多機能チャートより

―北朝鮮「弾道ミサイル」発射も全体相場頑強、中期GC接近ピックアップ―

 週明け29日の東京株式市場は、きょう早朝に北朝鮮が弾道ミサイルを発射し、日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下したことが伝えられ、地政学リスクの高まりへの警戒感から売り先行のスタートとなった。ただ、売り一巡後は中小型の好業績銘柄への押し目買いもみられた。結局、日経平均株価の終値は、前週末比4円27銭安の1万9682円57銭と小幅続落。ただ、個別株物色の勢いは持続している。そこで今回は、25日、75日の両移動平均線のゴールデンクロス(GC)が接近している好業績割安銘柄に照準を当てた。

●酒井重は北米での現地生産拡大が寄与し35.6%経常増益に

 酒井重工業 <6358> は12日、18年3月期の連結業績予想を発表した。売上高は265億円(前期比11.8%増)、経常利益21億円(同35.6%増)を見込んでいる。今期は、中長期成長軌道を堅持しつつ、変化に対して攻守メリハリを利かせた会社運営を進めるべく、北米での現地生産拡大と次世代製品・サービスの開発を急ぐ。さらに、国内外での営業戦略の積極展開、需要変化対応力の強化、人材力と開発力底上げ、マザー拠点強化とグループ経営体制整備など、将来成長の土台となる企業体質基盤を強化していく。

●武蔵精密は買収した独HAYグループの収益がフル寄与

 武蔵精密工業 <7220> は10日、18年3月期連結業績予想を発表した。売上高2130億円(前期比18.0%増)、経常利益125億円(同21.1%増)と2ケタ増益を見込むことに加えて、年間配当を前期比2円増の54円を予定している。前期に買収した欧州の大手鍛造・機械メーカーの独HAYグループの収益がフルに寄与することに加えて、シナジーの実現が業績を押し上げる見通し。具体的には、HAYグループ顧客網の活用による両グループの商品ならびに垂直統合商品のクロスセル(関連商品販売)の実施、グループ独自の生産改善ノウハウのHAYグループへの適用などを実施、展開していく。

●OKKは18年3月期経常損益が大幅な黒字転換

 OKK <6205> は19日に18年3月期連結業績予想を発表した。売上高264億円(前期比11.7%増)、経常損益10億円の黒字(前期は4億4300万円の赤字)、純利益8億円(同4億1000万円の赤字)と経常・最終損益の黒字転換を見込んでいる。ものづくり補助金など政策効果もあって、国内企業の設備投資意欲が引き続き底堅いことに加えて、中国経済が自動車販売を中心に回復傾向にあることから、工作機械の受注は総じて堅調に推移すると予想している。

●岩崎電気は付加価値LED照明機器推進が奏功

 岩崎電気 <6924> は10日、18年3月期の連結業績予想を発表した。売上高580億円(前期比2.5%増)、経常利益14億円(同39.7%増)、最終利益は10億円(同3.0倍)を見込んでいる。照明事業では、LED照明は価格競争の激化が予想されるものの、ストック需要に対するLED照明器具の導入促進に対応するため、付加価値を追求したLED照明機器の開発、市場訴求を推進する。光・環境事業では、環境試験関連分野、殺菌滅菌分野、UVキュア(紫外線硬化)事業の拡大を推進するとともに、光技術の新規市場の開拓やアプリケーション開発にも注力する。

●日精樹脂は高採算の中・大型射出成形機が米国で拡大

 日精樹脂工業 <6293> は12日、18年3月期の連結業績予想を発表した。売上高375億円(前期比2.1%増)、経常利益27億円(同33.3%増)と大幅増益を見込んでいる。グローバル市場への積極的展開による販売増強のために営業力を強化し、新たなビジネスモデルの創出による売り上げの増大を図る。また、最適地生産体制の構築を図り、生産技術力と品質保証体制を強化してグローバル調達の推進および内製化の推進により、コストダウンと生産体制の強化を進める。同社は射出成形機大手で小型機を得意としてきたが、高採算の中・大型機が米国の自動車向け中心に順調な拡大をみせている

●キトーはインフラ修繕工事関連が堅調推移

 キトー <6409> は15日、18年3月期の連結業績の業績見通しを発表した。売上高530億円(前期比3.6%増)、経常利益37億円(同13.9%増)を見込んでいる。国内では、老朽化した道路、橋梁、トンネルなどの修繕工事、火力発電所のメンテナンス作業など、インフラ関連を中心とした需要が底堅く推移する見通しで、昨年市場に投入したワイヤーロープホイスト(巻上機)の拡販によるシェア拡大を図る。米州では、企業の設備投資需要は底堅く、堅調に推移するものとみられ、引き続き一部製品の現地生産化によるサプライチェーンの改善と、合理化によるコスト削減、クサリ製品や吊り具などのホイスト周辺機器を加えた製品ラインアップの強化を継続していく。

◆主な25日・75日線GC接近の好業績割安銘柄◆

銘柄 <コード>    増益率   株価   PER
酒井重 <6358>     35.6    336  10.2
エフオン <9514>    62.1   1041  10.2
武蔵精密 <7220>    21.1   2812  11.2
OKK <6205>     黒転    125  12.4
東京綱 <5981>     23.8   1741  10.4

岩崎電 <6924>     39.7    173  13.4
キトー <6409>     13.9   1145   9.3
ナカヨ <6715>      2.6倍   397   9.9
油研工 <6393>     48.6    234   9.8
日本コークス <3315>   2.5倍   98  13.4

大同メ <7245>     30.8    970   9.2
アイホン <6718>    18.3   1903  14.1
グランディ <8999>   17.6    425   5.8
A&D <7745>     17.6    444  13.0
宇部興 <4208>     13.9    264  11.4

日精樹脂 <6293>    33.3   1045  12.3

※株価は29日終値(単位:%、円、倍)

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