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【市況】【杉村富生の短期相場観測】 ─ とりあえず、先駆株は利食い優先が正解!

株式評論家 杉村富生

「とりあえず、先駆株は利食い優先が正解!」

●この局面(目先)では機敏な対応を!

 気迷い感の強い相場展開が続いている。外部環境は相変わらず、不透明だ。株式市場は“梅雨入り”なのか。投資家の多くが「この局面では積極的に買う銘柄がない」と嘆いている。それなのに、騰落レシオなどテクニカル的には過熱ゾーンにある。

 本来、こんな状況下ではアズジェント <4288> [JQ]、サイバーリンクス <3683> 、フライングガーデン <3317> [JQ]、エムアップ <3661> 、ブレインパッド <3655> など材料株を一本釣り的に攻める戦術が有効だろう。

 しかし、先駆した“小物”はやや波乱含みだ。なにしろ、短期・順張り(ディーリング)の投資家が主役である。資金の回転は速い。筆者は引き続いてテーマ性を有する元気な“小物”にマトを絞れッと主張しているが、目先的には天井を形成しつつある銘柄、セクターが散見される。

 そう、値動きにつられ調子に乗って買い進むと、結果として高値づかみになってしまう。やはり、ここは機敏な対応が求められる。ときに、手堅く利食いを優先することが大切だ。そして、安いところを再び買えばいいじゃないか。

●テーマ的に注目できるセクターは?

 テーマ(話題)的にはM&A戦略を推進、業容一変の夢が膨らむRIZAPグループ、思惑沸騰のエヌビディアファミリー、急拡大をみせるビットコイン市場、アクセス激増のdely(非上場)「クラシル」関連などに注目できる。

 RIZAPグループは7社が上場している。その本命はRIZAPグループ <2928> [札証A]だろう。エヌビディアはトヨタ自動車 <7203> が接近、ソフトバンクグループ <9984> の大量取得(4000億円投入)も話題になっている。日本サード・パーティ <2488> [JQ]はエヌビディアと提携し、AKIBAホールディングス <6840> [JQ]もエヌビディア関連として注目されている。

 ビットコイン関連ではセレス <3696> をじっくりと拾っておきたい。レピシ動画配信を手掛けるdelyにはフリークアウト・ホールディングス <6094> [東証M]が出資している。「クラシル」の人気は高い。賢い主婦はみんな利用している。

 このほか、個別では自動ドアのフルテック <6546> [東証2]、ラクオリア創薬 <4579> [JQG]、漫画ネット配信のビーグリー <3981> [東証M]などに妙味があろう。

2017年5月25日 記

株探ニュース

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