市場ニュース

戻る
 

【市況】【↑】日経平均 大引け| 3連騰・1万9000円台回復、欧米株高と円安を好感 (4月25日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  18872.56
高値  19109.76(14:42)
安値  18867.19(09:00)
大引け 19079.33(前日比 +203.45 、 +1.08% )

売買高  19億4868万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆3018億円 (東証1部概算)

-----------------------------------------------------------------

■本日のポイント

 1.日経平均は先物主導で3連騰、1万9000円大台回復
 2.仏大統領選の結果による欧米株高を好感
 3.円安進行も追い風
 4.東証全33業種中31業種、東証1部の81%の銘柄が上昇
 5.売買代金も活況の目安とされる2兆円を5日連続で上回る

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは216ドル高と大幅反発。仏大統領選の第1回投票でEUの枠組みを堅持するとされるマクロン氏がトップに立ったことで買いが先行した。

 東京市場では、仏大統領選後の円安進行を追い風に株価指数先物主導で買い気の強い展開となった。日経平均株価は大幅続伸となり、終値ベースで3月30日以来、約1ヵ月ぶりに1万9000円台を回復した。

 25日の東京市場は前日の欧米株市場が全面高に買われたものの、北朝鮮問題に絡む地政学リスクを意識して朝方はやや売りに押される展開だった。しかし、その後は売り物を吸収し徐々に上値追い基調となった。前日の欧米株市場の好調地合いを引き継ぎ証券や保険、銀行など金融関連株が買われ全体地合いを支えた。外国為替市場でも前場取引開始前は有事の円買いの動きがみられたが、取引時間中は1ドル=110円台に入るなど円安方向に振れ、投資家の不安心理を後退させた。アジア株市場が総じて堅調に推移していることも味方に、後場後半に上げ幅が拡大し、日経平均は心理的フシ目の1万9000円台を終値で回復した。

 個別では、任天堂<7974>が売買代金断トツで上値追いを続けた。ソフトバンクグループ<9984>も上昇基調鮮明。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、野村ホールディングス<8604>、第一生命保険ホールディングス<8750>の金融株も買われ、トヨタ自動車<7203>、コマツ<6301>、パナソニック<6752>、三井金属<5706>も物色人気を集めた。伯東<7433>が急伸、昭和電工<4004>、安永<7271>、ヤマトホールディングス<9064>も値を飛ばした。
 半面、NTTドコモ<9437>が軟調、LIXILグループ<5938>は大幅安。石川製作所<6208>が急落、レナウン<3606>、池上通信機<6771>は利益確定売りに急反落した。ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>も売りに押された。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、ファストリ <9983> 、京セラ <6971> 、東エレク <8035> 、信越化 <4063> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約61円。

 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はKDDI <9433> 、中外薬 <4519> 、ユニファミマ <8028> 、大塚HD <4578> 、NTT <9432> 。押し下げ効果は約14円。うち10円はKDDI1銘柄によるもの。


 東証33業種のうち31業種が上昇し、下落は情報・通信業、医薬品の2業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)保険業、(2)証券商品先物、(3)非鉄金属、(4)鉄鋼、(5)ガラス土石製品。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)小売業、(2)金属製品、(3)パルプ・紙、(4)鉱業、(5)サービス業。

■個別材料株

△サニーサイド <2180> [JQG]
 1→2の株式分割を実施。
△フォーサイド <2330> [JQ]
 マレーシア政府通信マルチメディア委員会と相互協力の協議開始。
△マクニカ富士 <3132>
 前期経常を23%上方修正。
△大紀ア <5702>
 前期経常を8%上方修正、配当も2円増額。
△不二サッシ <5940> [東証2]
 前期最終を3.1倍上方修正。
△北川精機 <6327> [JQ]
 今期経常を65%上方修正。
△IIF <6545> [東証M]
 名古屋鉄道とシニア向けビジネスで提携。
△NEC <6701>
 前期最終を35%上方修正。
△伯東 <7433>
 6.84%を上限に自社株買いを実施。
△ヤマトHD <9064>
 「消費者向け27年ぶりに値上げ」と報道。

▲オイレス <6282>
 前期最終を61%下方修正。
▲ぷらっと <6836> [東証2]
 東証が信用規制。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)伯東 <7433> 、(2)ランド <8918> 、(3)昭電工 <4004> 、(4)Vコマース <2491> 、(5)安永 <7271> 、(6)新日無 <6911> 、(7)スミダコーポ <6817> 、(8)ベクトル <6058> 、(9)昭光通商 <8090> 、(10)RSテクノ <3445> 。

 値下がり率上位10傑は(1)キムラタン <8107> 、(2)イーブック <3658> 、(3)石川製 <6208> 、(4)レナウン <3606> 、(5)池上通 <6771> 、(6)ぴあ <4337> 、(7)豊和工 <6203> 、(8)さくらネット <3778> 、(9)オイレス <6282> 、(10)LIXILグ <5938> 。

【大引け】

 日経平均は前日比203.45円(1.08%)高の1万9079.33円。TOPIXは前日比16.02(1.07%)高の1519.21。出来高は概算で19億4868万株。値上がり銘柄数は1633、値下がり銘柄数は305となった。日経ジャスダック平均は2937.94円(17.48円高)。

[2017年4月25日]

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均