【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):オイレス、LIXILグ、ニトリHD
オイレス <日足> 「株探」多機能チャートより
24日、オイレス工業 <6282> が17年3月期の連結最終利益を従来予想の37.5億円→14.6億円に61.1%下方修正。減益率が23.9%減→70.4%減に拡大する見通しとなったことが売り材料。構造機器事業における固定資産について、収益性の低下がみられたことから減損損失25億円を特別損失に計上したことが響いた。
■LIXILグループ <5938> 2,713円 -105 円 (-3.7%) 本日終値 東証1部 下落率10位
LIXILグループ<5938>が大幅反落。24日の取引終了後、集計中の17年3月期連結業績について、営業利益が従来予想の650億円から670億円(前の期比71.7%増)へ、純利益を380億円から400億円(前の期256億500万円の赤字)へ上振れたようだと発表したが、営業利益で774億円程度を見込んでいた市場予想を下回ったことから、失望売りが出ているようだ。売上高は従来予想の1兆7800億円(前の期比5.8%減)のほぼ予想通りだったが、海外のウォーターテクノロジー(水回り)事業の順調な成長と、国内事業におけるコスト低減や販管費の抑制で利益は上振れたとしている。
■ニトリホールディングス <9843> 14,710円 -290 円 (-1.9%) 本日終値
ニトリホールディングス<9843>が反落。24日の取引終了後に発表した4月度(3月21日~4月20日)の国内売上高で、既存店売上高が前年同月比2.6%減と2カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気されている。キッチン用品やバス・トイレ用品が売り上げを牽引したほか、自社開発商品のマットレス「Nスリープ」シリーズやソファ「Nポケット」シリーズが好調に推移した。一方で、前年より祝日が1日少ない影響が約5.0ポイントあり、既存店のマイナスにつながった。
■広栄化学工業 <4367> 404円 +80 円 (+24.7%) ストップ高 本日終値
広栄化学工業<4367>がストップ高。午後1時ごろ、大阪市城東区の土地約2万5270平方メートルをニトリホールディングス<9843>に売却すると発表。これに伴い、18年3月期第1四半期に大阪工場譲渡関連損益63億7500万円を特別利益として計上するとしたことが好感されている。同社では、大阪工場土地の一部を今年3月に売却。その後、土壌改良を完了した分の土地を売却するという。これにより、今年6月末に大阪工場土地の売却が完了することになる。
■北川精機 <6327> 603円 +100 円 (+19.9%) ストップ高 本日終値
「みんなの株式」が集計する「個人投資家の予想(最新48時間)」の25日午後2時現在で、北川精機<6327>が「買い予想数上昇」で4位となっている。この日はストップ高の603円まで買われ、なおカイ気配となっている。24日の取引終了後、17年6月期の連結業績予想について、営業利益を2億8000万円から3億7000万円(前期比6.7倍)へ、純利益を1億8000万円から2億7000万円(前期1億3500万円の赤字)へ上方修正したことが買い材料視されており、これが買い予想数の上昇につながっている。受注が当初計画通りであることから、売上高は47億円(前期比31.5%増)で据え置いたものの、堅調な受注を背景とした工場の安定稼働による限界利益の増加と、合理化施策の徹底で利益は上振れる見通しだという。なお、2月9日に発表した同社製品の部品落下事故に伴う訴訟リスクについては、訴訟相手を保険会社・船会社・同社の3社から保険会社のみとする方針転換の連絡を顧客から受けており、業績予想への影響は見込んでいないとしている。
■フォーサイド <2330> 244円 +39 円 (+19.0%) 本日終値
フォーサイド<2330>が続伸。同社は24日に、マレーシア政府通信マルチメディア委員会と、情報通信分野で相互協力を推進するための協議を正式に始めると発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。また、この取り組みに際して、4月末にマレーシアで開催されるイベント「NASA Space Apps Challenge KL 2017 Malaysia」(NASAが中心となって開催する宇宙関係のオープンデータの活用を目指すイベント)に、メーンスポンサーとして協賛参加することも明らかにしている。
■IIF <6545> 4,830円 +700 円 (+17.0%) ストップ高 本日終値
インターネットインフィニティー<6545>がストップ高。同社はリハビリ型デイサービスなど高齢者向けヘルスケア事業を手掛けており、3月21日にマザーズに新規上場した直近IPO銘柄。4月初旬以降は調整色を強めていたが、売り物が枯れており、一気に切り返す動き。同社は24日、名古屋鉄道<9048>とシニア向けビジネスで業務提携および合弁会社を設立し、愛知県を中心に短時間のリハビリ型デイサービスを展開することを発表、これによる業容拡大効果に期待した買いを呼び込んでいる。
■テモナ <3985> 7,940円 +1,000 円 (+14.4%) ストップ高 本日終値
テモナ<3985>や旅工房<6548>といった直近IPO銘柄が高い。テモナはストップ高と急伸しているほか、旅工房も一時値幅制限いっぱいのストップ高に買われた。両銘柄ともに前日株価は急落しており、この日はリバウンド局面での値幅取りを狙った買いが流入したようだ。テモナはEC(電子商取引)事業者の支援システムが主力で今月6日に東証マザーズに新規上場している。株価は8000円近辺と公開価格2550円に対し3倍強上昇した水準にある。旅工房は個人顧客をターゲットに、海外向けパッケージ旅行商品の企画・販売を展開。今月18日に、東証マザーズに新規上場した。
■伯東 <7433> 1,146円 +139 円 (+13.8%) 本日終値 東証1部 上昇率トップ
24日、伯東 <7433> が発行済み株式数(自社株を除く)の6.84%にあたる150万株(金額で15億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は5月1日から12月29日まで。同時に、17年3月期の連結経常利益を従来予想の18億円→19.9億円に10.6%上方修正したことも支援材料。
■サニーサイドアップ <2180> 1,430円 +127 円 (+9.8%) 本日終値
24日、サニーサイドアップ <2180> [JQG]が5月29日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。
●ストップ高銘柄
旅工房 <6548> 4,995円 +700 円 (+16.3%) ストップ高 本日終値
野村マイクロ <6254> 739円 +100 円 (+15.7%) ストップ高 本日終値
など、6銘柄
●ストップ安銘柄
シンクレイヤ <1724> 595円 -100 円 (-14.4%) ストップ安 本日終値
など、1銘柄
株探ニュース