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【市況】東京株式(大引け)=195円安、円高と有事リスク嫌気して続落

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 12日の東京株式市場は、リスク回避の売りに続落となった。日経平均株価は一時1万8500円台を割り込み年初来安値を更新した。

 大引けの日経平均株価は前日比195円26銭安の1万8552円61銭と続落。東証1部の売買高概算は19億2407万株、売買代金概算は2兆2136億1000万円。値上がり銘柄数は221、対して値下がり銘柄数は1722、変わらずは70銘柄だった。

 きょうの東京市場は、地政学リスクを背景とする売り圧力が強まり、下値模索の展開が続いた。北朝鮮を巡る北東アジア情勢の緊迫化が、相場全体の重荷となった。前日の米国株市場ではNYダウは100ドル超の下げから6ドル安まで戻したが、外国為替市場で1ドル=109円台前半まで円高に振れたことを受けて、リスクオフの流れはむしろ強まった。先物主導のインデックス売りも下げを助長した。ただ、日経平均は一時1万8500円台を割り込んだものの、韓国を筆頭にアジア株市場が比較的しっかりした値動きをみせたこともあり、売り一巡後は一進一退。引け際になって、売り方の買い戻しが入り下げ渋った。

 個別では、トヨタ自動車<7203>が売られ、日本電産<6594>も安い。SUBARU<7270>、ソニー<6758>も下落した。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも値を下げた。竹内製作所<6432>が急落、前日ストップ安のローツェ<6323>も大幅続落。北の達人コーポレーション<2930>、トランザクション<7818>、日本マイクロニクス<6871>などの下げも目立った。

 半面、石川製作所<6208>、豊和工業<6203>はいずれもストップ高に買われたほか、東京計器<7721>も大幅高。日本エアーテック<6291>、コーナン商事<7516>も物色人気となった。ホシデン<6804>、吉野家ホールディングス<9861>なども上昇した。インフォマート<2492>、スギホールディングス<7649>も買いが優勢だった。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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