【市況】6日の米国市場ダイジェスト:ダウは14ドル高、米中首脳会談や雇用統計を控えて上値の重い展開
NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより
■NY株式:ダウは14ドル高、米中首脳会談や雇用統計を控えて上値の重い展開
NYダウ ナスダック
終値:20662.95 終値:5878.95
前日比:14.80 前日比:14.47
始値:20653.77 始値:5870.52
高値:20746.46 高値:5889.58
安値:20612.17 安値:5856.22
6日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は14.80ドル高の20662.95、ナスダックは14.47ポイント高の5878.95で取引を終了した。昨日のFOMC議事録を受けた急激な金融引き締めへの警戒感から朝方はもみ合う展開となった。その後は原油相場の上昇に伴い堅調推移となったが、シリアでの化学兵器による空爆に関して、トランプ大統領がシリアのアサド大統領を強く非難したことをきっかけに上げ幅を縮小。また、本日から開催される米中首脳会談や、明日の3月雇用統計結果を見極めたいとの思惑から引けにかけても上値の重い展開となった。セクター別では、エネルギーやメディアが上昇する一方で家庭用品・パーソナル用品や電気通信サービスが下落した。
ガソリン小売のスノコ(SUN)は、コンビニエンスストア大手のセブン&アイ・ホールディングスが一部事業を33億ドルで買収することが報じられ、大幅上昇。自動車販売のカーマックス(KMX)やアルコール飲料のコンステレーション・ブランズ(STZ)は決算内容が好感され、堅調推移。一方で、ケーブルテレビのコムキャスト(CMCSA)が携帯通信事業に参入するとの報道を受けて、通信大手のベライゾン(VZ)やTモバイル(TMUS)に売りが広がった。
明日の雇用統計では、失業率は4.7%増、非農業雇用者数は前月比18万人増が予想されており、大きく予想を上回れば、年内の追加利上げ回数を残り3回でも妥当とする見方が強まりそうだ。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:地政学的リスク増大でドルは伸び悩む
6日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円66銭から111円14銭まで上昇し、110円82銭で引けた。米週次新規失業保険申請件数は予想以上に減少したため、ドル買いが優勢となった。その後、トランプ大統領やティラーソン米国務長官が北朝鮮やシリア対応で強気の姿勢を見せたことから、地政学的リスク増大を警戒してリスク回避的なドル売り・円買いがやや優勢となった。
ユーロ・ドルは、1.0669ドルから1.0638ドルまで下落し、1.0645ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)の3月理事会議事要旨で、追加利下げの可能性を示すフォワードガイダンスを削除するのは時期尚早との見解を示したことや、ドラギECB総裁が「物価基調は引き続き弱い」との見解を示したことから、ECBの早期利上げ観測は後退した。ユーロ・円は、118円33銭から117円85銭まで下落した。ポンド・ドルは、1.2452ドルから1.2506ドルまで上昇した。ドル・スイスは、1.0030フランから1.0055フランまで上昇した。
■NY原油:3日続伸で51.70ドル、OPEC減産への期待感が下支えに
NY原油先物5月限は3日続伸(NYMEX原油5月限終値:51.70↑0.55)。50.77ドルから51.82ドルのレンジで推移(時間外取引含む)。新たな手掛かり材料に欠けるなか、市場では、米国在庫の増加分は、石油輸出国機構(OPEC)の減産と相殺するとの見方が強まったことから堅調推移となった。
チャートでは、100日移動平均線(51.1ドル水準)より上で推移している。反発基調は継続しており、50ドル台での値固めを試す格好に。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 23.26ドル +0.09ドル(+0.39%)
モルガン・スタンレー(MS) 42.09ドル +0.35ドル(+0.84%)
ゴールドマン・サックス(GS)228.64ドル +0.98ドル(+0.43%)
インテル(INTC) 36.03ドル -0.19ドル(-0.52%)
アップル(AAPL) 143.66ドル -0.36ドル(-0.25%)
アルファベット(GOOG) 827.88ドル -3.53ドル(-0.42%)
フェイスブック(FB) 141.17ドル -0.68ドル(-0.48%)
キャタピラー(CAT) 95.82ドル +1.58ドル(+1.68%)
アルコア(AA) 33.65ドル -0.20ドル(-0.59%)
ウォルマート(WMT) 71.43ドル -0.22ドル(-0.31%)
スプリント(S) 8.39ドル -0.02(-0.24%)
《SK》
提供:フィスコ