市場ニュース

戻る
 

【市況】明日の株式相場見通し=もちあい相場下放れで下値模索、海外投資家の売りに警戒感

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 7日の東京株式市場は、きょうの大幅下落により、昨年12月以来続いていたもちあい相場の下放れが明確になったことで、しばらくはその後遺症も含め下値模索の推移を強いられそうだ。大手の自動車や金融など主力銘柄に、海外投資家からとみられる売りが広がりをみせており、予断を許さない状況だ。

 市場関係者からは「下落のきっかけは、米連邦準備制度理事会(FRB)が5日発表した3月14~15日開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨のなかで、何人かのメンバーが足もとの株価について“とても割高だ”と指摘していたことが明らかになったためだ。これに、米中首脳会談を目前にしたタイミングでの米朝関係の緊迫化なども売り材料視された。テクニカル面では、25日・75日の両移動平均線が、昨年6月以来のデッドクロス目前となっており、先安懸念が強まっている」との見方が出ていた。

 6日の東京株式市場は寄り付きから売りが先行。日経平均株価は一時、300円を超える下落幅となり、約2カ月半ぶりに年初来安値を更新し、昨年12月7日以来の安値水準となった。日経平均株価終値は、前日比264円21銭安の1万8597円06銭と急反落した。

 日程面では、2月の毎月勤労統計速報値、日銀の「生活意識に関するアンケート調査」、3月末の外貨準備高に注目。海外では、米3月の雇用統計、中国3月の外貨準備高、米3月の卸売売上高が焦点になる。(冨田康夫)

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

株探からのお知らせ

    日経平均