【市況】今週の【早わかり株式市況】4週ぶり小反落、ボックス上限近辺の狭いレンジで終始もみ合う
日経平均 <週足> 「株探」多機能チャートより
今週の株式市場は、日欧米の重要イベントを波乱なく通過する中、日経平均株価はボックス相場上限近辺の狭いレンジでもみ合う展開に終始した。
週初の13日は、為替が円高に振れたことで朝方こそ安く始まったものの、その後は押し目買いが入り日経平均は3日続伸、終値ベースの昨年来高値を連日で更新した。
翌14日は15日の米FOMCやオランダ選挙の結果を控え様子見姿勢が強く、日経平均は狭いレンジでのもみ合いとなり、4日ぶりに小幅反落。15日も重要イベントの結果を前に買い控えが続く中、前日の欧米株安や円高基調で売りに押され小幅に続落した。16日は円高で朝方は売り優勢だったものの、重要イベントを波乱なく通過したこともあって買い戻しが入り、小幅に反発した。
週末の17日は手掛かり材料難の中、3連休前や期末接近で機関投資家の持ち高調整売りに押され、日経平均は反落した。
日経平均株価は、前週比83円(0.42%)安の1万9521円と4週ぶりに小幅反落して取引を終えた。年初から続くボックス相場の上限近辺の狭いレンジで終始もみ合う展開だった。
来週は新たな材料に乏しい中、高値圏の狭いレンジでのもみ合いが続くとみられる。ただ、期末接近で神経質な展開になる可能性は残る。
重要イベントとしては、国内では22日朝に発表される2月貿易統計や23日に行われる籠池・森友学園理事長の国会証人喚問が注目される。海外では23日のイエレンFRB議長の講演や同日発表される米国2月新築住宅販売件数に注視が必要だろう。
◆マーケット・トレンド(3月13日~17日)
【↑】 3月13日(月)―― 昨年来高値を連日更新、FOMCなど控え上値は重い
日経平均 19633.75( +29.14) 売買高14億7180万株 売買代金 1兆7724億円
【↓】 3月14日(火)―― 4日ぶり小反落、重要イベント控え利益確定売り
日経平均 19609.50( -24.25) 売買高17億5824万株 売買代金 1兆7814億円
【↓】 3月15日(水)―― 続落、FOMCやオランダ選挙を控え様子見ムード
日経平均 19577.38( -32.12) 売買高16億5020万株 売買代金 1兆6771億円
【↑】 3月16日(木)―― 3日ぶり小反発、重要イベント通過で買い戻し
日経平均 19590.14( +12.76) 売買高17億9651万株 売買代金 2兆1590億円
【↓】 3月17日(金)―― 反落、材料難のなか持ち高調整売りに押される
日経平均 19521.59( -68.55) 売買高20億1361万株 売買代金 2兆4595億円
◆セクター・トレンド(3月13日~17日)
(1)新日鉄住金 <5401> など鉄鋼、住友電 <5802> など非鉄といった素材株は引き続き軟調
(2)三菱UFJ <8306> など銀行、T&D <8795> など保険といった金融株は売られた
(3)JX <5020> 、東燃ゼネ <5012> など石油株は反落
(4)トヨタ <7203> など自動車、パナソニック <6752> など電機といった輸出株もさえない
(5)積水ハウス <1928> など建設、セブン&アイ <3382> など小売りといった内需株は総じて値を保つ
(6)半導体などテーマ株の一角が物色された
株探ニュース