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【市況】【↓】日経平均 大引け| 反落、材料難のなか持ち高調整売りに押される (3月17日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  19510.89
高値  19547.51(14:58)
安値  19487.92(09:05)
大引け 19521.59(前日比 -68.55 、 -0.35% )

売買高  20億1361万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆4595億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は反落、材料難のなか売りに押される
 2.期末絡みの持ち高調整の売りに、“森友学園問題”も重荷
 3.下値では押し目買いニーズが強く売り一巡後は下げ渋る
 4.FTSE株価指数の構成銘柄見直しに伴い売買高膨らむ
 5.任天堂が堅調、設備投資関連のファナックも強い動き

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは15ドル安と小反落。新たな買い材料に乏しいなか、利益確定売りが優勢だった。

 東京市場では売り優勢の展開に終始したが、下値では押し目買いが厚く、日経平均株価は1万9500円台前半でもみ合う動きをみせた。

 17日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウが小幅ながら反落したほか、1ドル=113円台前半でもみ合う為替相場を横目に下値を試す展開。材料難のなか、3連休前や期末接近で機関投資家のポジション調整の売りが観測されるほか、大引けのFTSE株価指数の構成銘柄見直しに伴い日本株への売り需要を警戒した目先筋の売りも下押し圧力につながった。大阪の学校法人「森友学園」への国有地売却を巡る問題で、国会の混乱など株式市場への影響を懸念する声もあった。ただ、下値では押し目買いニーズも強く、日経平均は一時100円を超える下げ幅で1万9500円台を割る場面もあったが、その後は下げ幅を縮小している。日経平均は値幅が59円と狭いレンジでもみ合う展開だった。東証1部の売買代金は前場段階では1兆円を下回っていたが、後場は指数構成銘柄の見直しに絡む売買が加わり2兆5000億円近辺まで膨らんだ。

 個別では、トヨタ自動車<7203>、富士重工業<7270>など自動車株が売りに押され、ソフトバンクグループ<9984>、村田製作所<6981>も軟調だった。インベスターズクラウド<1435>、兼松サステック<7961>が安く、タカラレーベン<8897>も大きく売り込まれた。ライオン<4912>が値を下げ、東京ドーム<9681>も下値を探る展開に。クリーク・アンド・リバー社<4763>、電気興業<6706>なども下落した。
 半面、任天堂<7974>が売買代金トップで上値追い、ファナック<6954>も物色人気を集めた。SUMCO<3436>も堅調。ミネベアミツミ<6479>も高い。新家工業<7305>、北の達人コーポレーション<2930>が大幅高、東京個別指導学院<4745>も活況高となった。北越銀行<8325>、ビジョン<9416>が値を飛ばしたほか、ホシデン<6804>も高い。クラリオン<6796>も物色人気となった。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファナック <6954> 、KDDI <9433> 、ダイキン <6367> 、TDK <6762> 、ミネベア <6479> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約36円。うち23円はファナック1銘柄によるもの。

 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、アステラス <4503> 、東エレク <8035> 、セコム <9735> 、電通 <4324> 。押し下げ効果は約29円。


 東証33業種のうち上昇は4業種のみで、上昇率の上位から(1)その他製品、(2)パルプ・紙、(3)証券商品先物、(4)金属製品。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)石油石炭製品、(3)電気・ガス業、(4)不動産業、(5)医薬品。

■個別材料株

△日清オイリオ <2602>
 SMBC日興証が目標株価を引き上げ。
△日東紡 <3110>
 「グラスファイバーの好調で9年ぶり最高益」と報道。
△エニグモ <3665> [東証M]
 岩井コスモ証券が目標株価を引き上げ。
△ドリコム <3793> [東証M]
 1→2の株式分割を実施。
△三精テクノロ <6357> [東証2]
 今期経常を32%上方修正、配当も5円増額。
△東芝 <6502>
 「公的資金で支援」との報道。
△新家工 <7305>
 今期経常を84%上方修正、配当も1円増額。
△北越銀 <8325>
 「第四銀と経営統合で最終調整」と報道。
△明豊エンタ <8927> [JQ]
 第2四半期売上高2.7倍で営業黒字化達成。
△ソレキア <9867> [JQ]
 富士通がTOBで完全子会社化。

▼タカラレーベ <8897>
 今期経常を38%下方修正。
▼東京ドーム <9681>
 18年1月期は2ケタ営業減益で減配見通し。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)新家工 <7305> 、(2)北の達人 <2930> 、(3)東京個別 <4745> 、(4)Br.HD <1726> 、(5)図書印 <7913> 、(6)ポールHD <3657> 、(7)北越銀 <8325> 、(8)ビジョン <9416> 、(9)蛇の目 <6445> 、(10)DLE <3686> 。

 値下がり率上位10傑は(1)ナイガイ <8013> 、(2)インベスC <1435> 、(3)ヤーマン <6630> 、(4)モロゾフ <2217> 、(5)兼松サステ <7961> 、(6)タカラレーベ <8897> 、(7)東京ドーム <9681> 、(8)イーブック <3658> 、(9)タケエイ <2151> 、(10)アルテック <9972> 。

【大引け】

 日経平均は前日比68.55円(0.35%)安の1万9521.59円。TOPIXは前日比6.84(0.43%)安の1565.85。出来高は概算で20億1361万株。値上がり銘柄数は742、値下がり銘柄数は1116となった。日経ジャスダック平均は3027.55円(4.60円安)。

[2017年3月17日]

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