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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):クラレ、カネカ、Aiming

クラレ <日足> 「株探」多機能チャートより
■クラレ <3405>  1,669円  -38 円 (-2.2%)  本日終値
 クラレ<3405>は反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が16日付のリポートで、レーティング「ニュートラル」継続、目標株価を1650円から1620円へ引き下げたことが嫌気された。同証券では、主力製品の販売は好調だが、原料とのスプレッドが従来想定以上に悪化すると指摘。17年12月期営業利益予想を従来の750億円(会社計画700億円)から710億円へ、18年12月期は同820億円から760億円へ引き下げている。

■カネカ <4118>  883円  -15 円 (-1.7%)  本日終値
 カネカ<4118>が4日続落。SMBC日興証券が16日付で、投資評価を「1」から「2」とし、目標株価を1030円から930円へ引き下げたことが弱材料視された。原料高に伴うマージン縮小と、アフリカ経済低迷の影響を受けた合成繊維「カネカロン」の頭髪装飾用の伸び率鈍化を主因に、17年3月期の営業利益予想を360億円から335億円へ、18年3月期を同410億円から380億円へ下方修正したことが要因としている。

■東海理化電機製作所 <6995>  2,383円  -21 円 (-0.9%)  本日終値
 東海理化<6995>が反落。16日の取引終了後、17年3月期の連結業績予想の修正を発表し、最終損益を150億円の黒字から90億円の赤字(前期55億9100万円の黒字)へ下方修正したことが嫌気された。14年3月期に計上した製品保証費用の見直しによる追加計上の発生と、北米で提起されている損害賠償を求める民事訴訟について、訴訟の進行に伴い特別損失(独禁法関連損失)を見積もり計上するとしたため。なお、売上高は4540億円(前期比4.7%減)、営業利益は305億円(同11.9%減)で据え置いている。

■カネ美食品 <2669>  3,440円  -5 円 (-0.2%)  本日終値
 カネ美食品<2669>が冴えない。16日の取引終了後、17年3月期の単独業績予想について、売上高を900億8200万円から882億円(前期比1.9%減)へ、営業利益を31億7200万円から4億3000万円(同86.0%減)へ、最終損益を19億200万円の黒字から5億6000万円の赤字(前期18億1500万円の黒字)へ下方修正したことが嫌気された。外販事業の主な取引先であるファミリーマートの「ファミリーマートブランド」と「サークルKサンクスブランド」の商品統合が1月からエリアごとに段階的に実施された対応策として、商品切替時の混乱を防ぐために一時的に製造アイテムを抑制したことが響いた。また、工場によっては納品店舗数が減少していることや、両ブランドの商品統合に伴って各工場の製造アイテムや納品店舗などが一斉に変更され、切り替え時における食材や備品などの廃棄ロスが発生したことも収益を悪化させた。同時に、上限を5万株(発行済み株数の0.50%)、または1億8000万円とする自社株買いを発表したが、これに対する市場の反応は限定的のようだ。なお、取得期間は3月17日から6月30日まで。

■ソレキア <9867>  3,230円  +500 円 (+18.3%) ストップ高   本日終値
 16日、ソレキア <9867> [JQ]に対して富士通 <6702> がTOB(株式公開買い付け)を実施し、完全子会社化を目指すと発表したことが買い材料視された。TOB価格が前日終値を28.2%上回る1株3500円とあって、本日の株価はこれにサヤ寄せする形で買い気配値を切り上げた。買付期間は3月17日から4月28日まで。2月3日に明らかとなったフリージア・マクロス <6343> [東証2]の佐々木ベジ会長の敵対的買収に対抗する。

■新家工業 <7305>  212円  +28 円 (+15.2%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ
 16日、新家工業 <7305> が17年3月期の連結経常利益を従来予想の9.5億円→17.5億円に84.2%上方修正。増益率が26.0%増→2.3倍に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。トラック・バスなどの自動車部材や食品飲料、製薬医療向けステンレス製品の販売好調が寄与する。下期以降の値上げ効果に加え、工場稼働率の向上も利益上振れに貢献する。業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の4円→5円(前期は4円)に増額修正した。期末配当利回りは2.72%に上昇し、28日の配当権利日を前に配当取りを狙う買いも向かった。

■Aiming <3911>  614円  +74 円 (+13.7%)  本日終値
 Aiming<3911>が後場急騰。この日、17年春配信予定のスマートフォン向け最新作RPG「ルナプリ from 天使帝國」(ルナプリ)について、謎のカウントダウンサイトを公開したと発表しており、期待感から買いが入ったようだ。開設されたサイトでは“さわりたくなる企画”の開始を知らせるカウントダウンと、顔にモザイクをかけられた4人の女の子が登場。時間が経つにつれてモザイクがとれていく女の子たちは、タッチすると大きく揺れながら、それぞれが思い思いに意味深な言葉をつぶやくようになっている。

■ユークス <4334>  928円  +110 円 (+13.5%) 一時ストップ高   本日終値
 ユークス<4334>が一時ストップ高。同社のAR(拡張現実)キャラクター「AR performers」のライブ映像を上映する「1st A’LIVE REWIND」(4月15~16日)のプレイガイド先行抽選申し込みが16日にスタートしたことで、AR performersへの期待感が再燃したようだ。同イベントは、今年1月14~15日に行った「AR performers 1st A’LIVE」全6公演が撮影された映像を特別ディレクターズカット版として上映するというもの。なお、AR performersは今月29日、第1弾となるミニアルバム「A’LIVE」をエイベックストラックスから発売する予定だ。

■明豊エンタープライズ <8927>  173円  +19 円 (+12.3%)  本日終値
 明豊エンタープライズ<8927>が急伸、昨年来高値を2カ月ぶりに更新した。同社は賃貸アパートの開発などを手掛け、足もとの業績は好調に推移している。16日取引終了後に17年7月期第2四半期累計(16年8月~17年1月)の連結決算を発表。売上高は32億9000万円(前年同期比2.7倍)と高変化をみせ、営業損益は2億9000万円(前年同期1億6400万円の赤字)と黒字化した。これを評価する買いを呼び込んでいる。

■前田製作所 <6281>  448円  +44 円 (+10.9%)  本日終値
 16日、前田製作所 <6281> [JQ] が配当修正を発表。17年3月期の期末一括配当を従来計画の5円→7円(前期は7円)に増額修正したことが買い材料視された。業績好調を踏まえ、従来計画の普通配当5円に特別配当2円を上積みする。同社は先月8日に業績予想を上方修正し、今期最終利益は前期比26.3%増の11億円に拡大する見通しだ。発表を受けて、28日の配当権利付き最終日を前に、配当取りを狙う買いが向かった。

●ストップ高銘柄
 フジタコーポレーション <3370>  974円  +150 円 (+18.2%) ストップ高   本日終値
 遠州トラック <9057>  1,000円  +150 円 (+17.7%) ストップ高   本日終値
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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