【市況】【↓】日経平均 大引け| 続落、FOMCやオランダ選挙を控え様子見ムード (3月15日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 19528.75
高値 19581.53(14:39)
安値 19503.74(09:24)
大引け 19577.38(前日比 -32.12 、 -0.16% )
売買高 16億5020万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆6771億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は小幅続落、買い手控え続く
2.FOMCやオランダ選挙を控え模様眺めムード
3.前日の欧米株安と円高がネガティブ材料に
4.期末接近で国内外機関投資家の動きも鈍い
5.物色意欲乏しく売買代金は今年2番目の低水準
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは44ドル安と続落。FOMCの結果発表を控えて様子見姿勢が強いなか、NY原油先物価格の下落を嫌気して石油株が売られた。
東京市場では売り優勢で始まり、日経平均株価は終始マイナス圏で推移したものの、前場前半に安値をつけた後は徐々に戻り足をみせた。
15日の東京市場は、リスク回避ムードが強かった。前日の欧米株市場が総じて軟調だったことに加え、為替が114円台後半で円高含みに推移したこと、また原油市況が下落基調を強めていることが買いを手控えさせた。米連邦公開市場委員会(FOMC)後のイエレンFRB議長の記者会見や、オランダの議会選挙の結果を見極めたいとの思惑も背景にある。期末接近で国内外機関投資家の動きも鈍く、東証1部の売買代金は1兆6771億円台と今年2番目の低水準となり、活況の目安とされる2兆円を昨年12月28日以来となる3日連続で下回った。ただし閑散商状を反映して下げ圧力も弱く、朝方の売りが一巡した後、日経平均は下げ渋っている。
個別では、東芝<6502>が売買代金断トツで株価は急落となったほか、三菱ケミカルホールディングス<4188>も大きく値を下げた。九州電力<9508>が大幅安となり、フリービット<3843>、コロプラ<3668>なども売られた。日本板硝子<5202>が下落、エムアップ<3661>、リョービ<5851>、栄研化学<4549>などの下げも目を引いた。
半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が堅調、トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>などの自動車株もしっかり。三菱重工業<7011>が物色人気となったほか、セブン&アイ・ホールディングス<3382>も買いが優勢だった。神戸物産<3038>が値上がり率トップ、市光工業<7244>も大幅高に買われている。メガチップス<6875>、ラウンドワン<4680>の上昇も目立った。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はKDDI <9433> 、ファストリ <9983> 、ホンダ <7267> 、テルモ <4543> 、塩野義 <4507> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約15円。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄は日東電工 <6988> 、ソフトバンク <9984> 、東エレク <8035> 、ファナック <6954> 、アドテスト <6857> 。押し下げ効果は約24円。
東証33業種のうち上昇は8業種。上昇率の上位5業種は(1)海運業、(2)保険業、(3)その他製品、(4)輸送用機器、(5)小売業。一方、下落率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)電気・ガス業、(3)鉱業、(4)鉄鋼、(5)水産・農林業。
■個別材料株
△大成温調 <1904> [JQ]
今期配当を10円増額修正。
△神戸物産 <3038>
11-1月期(1Q)経常は91%増益、対上期計画89%進捗。
△ストリーム <3071> [東証M]
今期経常は60%増益。
△シュッピン <3179>
今期配当を5円増額修正。
△山王 <3441> [JQ]
今期経常を53%上方修正。
△チエル <3933> [JQ]
高校・大学向け語学学修プラットフォームが都立高50校に採用。
△アミューズ <4301>
今期経常を16%上方修正。
△コーセー <4922>
株主優待制度を拡充。
△メガチップス <6875>
レオス・キャピタルが保有比率6.7%に買い増し。
△セルシード <7776> [JQG]
厚労省から「特定細胞加工物製造許可」を取得。
▲東芝 <6502>
東証が15日付で監理銘柄に指定。
▲九州電 <9508>
海外CB発行で1500億円を調達。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)神戸物産 <3038> 、(2)アミューズ <4301> 、(3)市光工業 <7244> 、(4)ヤマト <1967> 、(5)メガチップス <6875> 、(6)FJネクスト <8935> 、(7)三菱重 <7011> 、(8)北の達人 <2930> 、(9)日本CMK <6958> 、(10)ラウンドワン <4680> 。
値下がり率上位10傑は(1)東芝 <6502> 、(2)ヤーマン <6630> 、(3)九州電 <9508> 、(4)エスクロAJ <6093> 、(5)ネクステージ <3186> 、(6)デザインワン <6048> 、(7)MDV <3902> 、(8)神栄 <3004> 、(9)エムアップ <3661> 、(10)オルトP <3672> 。
【大引け】
日経平均は前日比32.12円(0.16%)安の1万9577.38円。TOPIXは前日比3.59(0.23%)安の1571.31。出来高は概算で16億5020万株。値上がり銘柄数は420、値下がり銘柄数は1461となった。日経ジャスダック平均は3012.71円(29.71円)安。
[2017年3月15日]
株探ニュース