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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):洋缶HD、小野薬、山王

山王 <日足> 「株探」多機能チャートより
■洋缶HD <5901>  1,982円  -31 円 (-1.5%)  本日終値
 東洋製缶グループホールディングス<5901>が続落。14日の取引終了後、17年3月期の連結業績予想について、純利益を245億円から140億円(前期比39.6%増)に下方修正したことが嫌気されたようだ。連結子会社が保有している固定資産の一部について減損処理を行うとともに、のれんの減損処理を行い、約125億円を減損損失として特別損失に計上することが要因としている。なお、売上高7800億円(同2.7%減)、営業利益355億円(同9.7%増)は従来予想を据え置いている。

■小野薬品工業 <4528>  2,449.5円  -37 円 (-1.5%)  本日終値
 小野薬品工業<4528>が続落。SMBC日興証券が14日付で投資判断「1」を継続しつつ、目標株価を3200円から3000円へ引き下げたことが弱材料視された。同証券では、18年3月期からは、免疫チェックポイント阻害剤オプジーボの薬価引下げ(17年2月1日に50%薬価下げ)の影響が年間でフルに効いてくることや、競合品キイトルーダ(MSD、Merckの日本法人)に非小細胞肺がんのファーストラインの患者をおさえられる可能性が高いこと(非小細胞肺がん患者の約25%)などを考慮し、21年3月期までの業績予想を下方修正したとしており、18年3月期営業利益予想を624億円から580億円へ、19年3月期を同759億円から650億円へ引き下げている。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,106円  -16 円 (-1.4%)  本日終値
 国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>など資源開発関連株やJXホールディングス<5020>など石油関連株に売りが目立つ。ここ原油市況の軟化が顕著となっており、前日のWTI原油価格は68セント安の1バレル=47ドル72セントと7日続落、一時約3カ月半ぶりの安値を更新した。サウジアラビアが2月に増産したとの報告が需給の緩みを想起させ、前日の米国株市場では原油安が収益面にデメリットとなるシェブロンやエクソンモービルなどエネルギー関連の下げにつながっている。東京市場にもこの流れが波及しており、関連株は全体地合い悪のなかで下値を探る展開に。

■山王 <3441>  1,131円  +150 円 (+15.3%) ストップ高   本日終値
 14日、山王 <3441> [JQ]が17年7月期の連結経常損益を従来予想の9500万円→1億4500万円に52.6%上方修正したことが買い材料視された。スマートフォン向けや車載向けめっき加工の受注が好調に推移する中、円安による為替差益の発生などが利益を押し上げる。

■ストリーム <3071>  133円  +7 円 (+5.6%)  本日終値
 ストリーム<3071>が急動意。同社はネット通販事業を展開。14日取引終了後に発表した18年1月期の連結業績予想は、売上高が236億5400万円(前期比7.4%増)、営業利益は2億9600万円(同57.6%増)、最終利益は2億800万円(同2.4倍)を見込んでいる。17年1月期連結決算は売上高220億2500万円(前の期比4.3%減)、営業利益1億8700万円(同49.9%減)、最終利益8500万円(同71.8%減)と低調だったが、会社側の今期の急回復見通しを材料視する買いを呼び込んだ。

■セルシード <7776>  583円  +26 円 (+4.7%)  本日終値
 セルシード<7776>が高い。14日の取引終了後、同社が東京都江東区に設置した細胞培養施設「細胞培養センター」について、厚生労働省から「特定細胞加工物製造許可」を取得したと発表しており、今後の事業展開加速への期待感から買いが入っているようだ。これにより、同社では引き続き治験製品の製造準備体制構築を進めるとともに、許可取得で特定細胞加工物の受託製造が可能になることから、再生医療提供機関から特定細胞加工物として細胞シートの製造委託を受ける「細胞シート受託加工」について、事業化を検討するとしている。

■大成温調 <1904>  1,247円  +39 円 (+3.2%)  本日終値
 14日、大成温調 <1904> [JQ] が配当修正を発表。17年3月期の期末一括配当を従来計画の36円→46円(前期は2→1の株式併合前で18円)に増額修正したことが買い材料視された。従来計画の普通配当36円に、創立75周年記念配当10円を上積みする。前日終値ベースの期末配当利回りは3.81%に上昇しており、28日の配当権利付き最終日を前に、配当取りを狙う買いが向かった。

■オンコリス <4588>  1,006円  +29 円 (+3.0%)  本日終値
 オンコリスバイオファーマ<4588>が続伸。14日の取引終了後、腫瘍溶解ウイルス「テロメライシン」(OBP-301)の食道がん患者を対象とした第1相臨床試験の治験実施申請を医薬品医療機器総合機構(PMDA)へ提出したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。テロメライシンは、がん細胞のなかで活性化するテロメラーゼという酵素を標的にしてがんを破壊する薬で、今回の試験では外科手術による切除や根治的化学放射線療法が困難な食道がん患者を対象に、放射線治療併用によるテロメライシンの安全性・有効性・腫瘍免疫応答の評価を実施する。テロメライシンに関しては、国内では既に、岡山大学藤原俊義教授による同疾患を対象とした放射線の併用に関する医師主導臨床研究が進行しているが、企業治験としては国内で初めてとなる。なお、テロメライシンは、米国では各種固形がんを対象とする第1相臨床試験が完了し、安全性が確認されているほか、一部の症例では投与部位で腫瘍の縮小効果と腫瘍免疫反応が認められ、さらに遠隔効果を示唆する非投与部位での腫瘍縮小が観察されている。また、台湾・韓国では肝細胞がんを対象とした第1/2相臨床試験が進行中のほか、昨年8月にはFDA(米国食品医薬品局)に対して、悪性黒色腫(メラノーマ)を適応症とする第2相臨床試験開始のためのプロトコル申請が実施されている。

●ストップ高銘柄
 タカトリ <6338>  981円  +150 円 (+18.1%) ストップ高   本日終値
 など、2銘柄

●ストップ安銘柄
 ディー・ディー・エス <3782>  1,000円  -300 円 (-23.1%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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