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【市況】10日の香港市場概況:ハンセン0.3%高と反発、香港不動産セクター上げ目立つ


10日の香港市場はまちまち。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比67.11ポイント(0.29%)高の23568.67ポイントと反発する半面、本土企業株で構成されるH株指数は26.69ポイント(0.26%)安の10069.10ポイントと続落している。売買代金は685億8600万香港ドルと比較的に低水準だ(9日は708億7300万香港ドル)。

ハンセン指数の構成銘柄では、香港系不動産株の上げが目立つ。16年通期決算の3割増益が好感され、九龍倉集団(ワーフ・ホールディングス:4/HK)が8.7%高と急伸した。同業他社株にも買いが波及し、恒基兆業地産(ヘンダーソンランド:12/HK)が1.5%高、恒隆地産(ハンルン・プロパティーズ:101/HK)が1.3%高と上昇している。

中国の自動車セクターも高い。吉利汽車HD(175/HK)が6.2%、広州汽車集団(2238/HK)が3.3%、長城汽車(2333/HK)が3.0%、華晨中国汽車HD(ブリリアンス・チャイナ:1114/HK)が1.4%ずつ値を上げた。

主要企業の決算発表が進むなか、内容によって明暗がわかれている。全体としても方向感がみられない。米国で今夜、米金融政策に影響を与える雇用統計が発表されることや、中国では来週、今年2月の重要経済指標がまとめて公表されるため、様子見ムードも漂っている。

バルク海運大手の中外運航運(サイノトランス・シッピング:368/HK)は、6.9%安と急落した。同社の通期決算では、純損失が前年の6633万米ドルから2億2957万米ドルに拡大している。

エネルギー関連株もさえない。石炭最大手の中国神華能源(1088/HK)が3.1%安、石油・化学大手の中国石油化工(サイノペック:386/HK)が1.5%安、石油グループ大手の中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が1.3%安、天然ガス事業を展開する昆侖能源(クンルン・エナジー:135/HK)が1.2%安で引けた。



【亜州IR】

《SK》

 提供:フィスコ

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