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2017年03月09日12時00分

【特集】<話題の焦点>=IoT時代到来で飛翔するFPGA関連株

NEC <日足> 「株探」多機能チャートより
 IoT時代の到来やビッグデータの普及加速に伴い、半導体需要は、大容量・高速処理のニーズを取り込みながら、今後一段と高まりをみせていくことが必至とみられている。そのなか、がぜん活躍余地が広がっているのが“次世代の電子回路”であるFPGAだ。

 これまではASIC(特定用途向け集積回路)がハードウエアの中に組み込まれる電子部品の集積回路の主流であったが、これに代替するものとして注目度が高まっている。ASICをはじめとする“普通の”集積回路は一度載せたら、決められた設定を変更することはできなかったが、FPGAは、搭載した集積回路の設定を後から自由に変更することが可能という点で、これまでと大きく異なる。エレクトロニクス機器全般に使用され、商品出荷後にも機能を更新できるなど融通性に優れており、エンジニアリングコストが低い点が強みとなっている。元来、CPU(中央演算処理装置)はプログラムとの組み合わせで計算処理する仕組みだが、FPGAは回路そのもので処理できるため計算速度が速い。

 「第4次産業革命」への扉を前に、IT社会はその進化プロセスにおいて半導体にも進化を促す。FPGAは人工知能(AI)との相性も良く、リアルタイム処理が必然となる自動運転やドローンなどで高水準の需要を囲い込むことになるが、近い将来にはあらゆるものをネット接続するIoT時代に対応するキーアイテムとなっていく可能性が高い。その市場の裾野は極めて広い。

 国内のIoT市場は2020年に14兆円規模、世界では200兆円を超える巨大市場に発展するとの試算がある。その時、接続されるIoT端末は約500億個にも達するともみられている。集積回路を積み直すことなく、設定変更ができるFPGAは欠かすことのできない商品として需要を取り込み、株式市場の有力テーマとして存在感を高めていくことが必至だ。

 関連有力企業として注目されるのは、海外では米インテルやザイリンクスということになる。インテル子会社のアルテラとザイリンクスはFPGAの市場で双璧の存在となっている。また、国内大手メーカーでは大学などと共同で研究開発を進めるNEC<6701>の動向が要マークとなろう。

 株価の値動きという点では、中小型で同分野に強みを持つ銘柄に妙味が大きい。次世代通信技術5GでもFPGAは要となると言われており、LTE分野でこれを活用しているアルチザネットワークス<6778>、FPGAを活用した高速処理装置の実用化に注力する日本ラッド<4736>、同じくシステム開発を手掛ける安川情報システム<2354>やNSW<9739>、ザイリンクスを主要取引先とするPALTEK<7587>、画像処理モジュールを主力とするアバールデータ<6918>などが有力。このほか、半導体商社のマクニカ・富士エレホールディングス<3132>、菱洋エレクトロ<8068>、イノテック<9880>なども合わせて注目しておきたい。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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