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【市況】買い一巡後はFOMC待ちといった流れに/オープニングコメント

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

 10日の日本株市場は買い優勢の展開になりそうだ。ただし、重要イベントを控えているなか、買い一巡後はこう着感が強まる相場展開といったところであろう。9日の米国市場では原油相場が50ドルを割り込んだほか、ドル高進行や米国債利回りの上昇が嫌気されるものの、雇用統計の結果を見極めたいとの思惑から引けにかけて上昇に転じていた。シカゴ日経225先物清算値(6月限)は大阪比120円高の19290円、円相場は1ドル115円台に乗せるなか、幅広い銘柄に買いが先行することになりそうだ。

 もっとも、米国同様、雇用統計の結果を見極めたいとする模様眺めムードが強まりやすいほか、来週には米連邦準備理事会(FRB)は14、15日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利上げを議論する。メジャーSQを通過することから幾分需給は軽くなるだろうが、結局のところはFOMC待ちといった流れの中で、こう着感が強まりそうだ。物色についても、主力処での物色一巡後は、対象は絞られてくるとみられるが、中小型株への個人主体の値幅取りの動きが続きそうだ。

 なお、日経平均はもち合いレンジの上限レベルでの推移が予想されるため、終値では13週線を上回って終わる可能性が高そうだ。煮詰まり感が台頭するなか、来週以降のもち合いレンジの上放れが意識されやすい。
《AK》

 提供:フィスコ

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