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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):エディオン、東エレク、バンナムHD

エディオン <日足> 「株探」多機能チャートより
■エディオン <2730>  1,054円  +33 円 (+3.2%)  本日終値
 8日、エディオン <2730> が配当修正を発表。17年3月期の年間配当を従来計画の22円→26円(前期は22円)に増額修正したことが買い材料視された。財務状況や今後の経営環境を踏まえ、株主への利益還元を増やす。今期の最終利益は前期比49.5%増の90億円に伸びる見通し。併せて、発行済み株式数(自社株を除く)の2.03%にあたる200万株(金額で20億円)を上限に自社株買いを実施すると発表。このうち195万8800株は9日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で買い付ける。発表を受けて、28日の配当権利日を前に配当取りを狙う買いや、株主還元の拡充を好感する買いが向かった。

■東京エレクトロン <8035>  11,615円  +300 円 (+2.7%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、SUMCO<3436>などがいずれも5日ぶり反発に転じたほか、ルネサスエレクトロニクス<6723>、トレックス・セミコンダクター<6616>なども上昇。半導体関連株が再び動意づいている。前日の米国株市場ではエネルギー関連株などを中心にNYダウは続落したものの、半導体関連銘柄は強い動きをするものが目立った、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も前日まで3日続伸しており、2月21日につけた過去最高値に再びチャレンジする動きにある。これを受けて東京市場でも調整を入れて値ごろ感の出ていた半導体関連株を物色する動きが再燃している。

■バンナムHD <7832>  3,385円  +80 円 (+2.4%)  本日終値
 バンダイナムコホールディングス<7832>が反発し上場来高値更新となった。9日、傘下のバンダイが、「機動戦士ガンダム」をモチーフとしたアパレルコンセプトショップ「STRICT-G」の新店舗を、東京スカイツリーの足元にある商業施設「東京ソラマチ」内に出店すると発表しており、これを好感した買いが入った。「STRICT-G」は、「厳密な・厳格な・厳重な」という意味を持つ「STRICT」と、ガンダムの「G」をブランド名に用い、「MADE IN JAPAN」や「COOL JAPAN」をテーマに、有名ブランドとのコラボレーション商品やオリジナル商品を展開する20~40代の男性をターゲットにしたメンズアパレルブランド。今回出店する「STRICT-G 東京ソラマチ店」は、既存の「STRICT-G」ファンだけではなく、幅広い客層に向けた「STRICT-G JAPAN」という和のテイストをモチーフとした新たなシリーズをラインアップに追加し、客層の拡大を狙っている。なお、オープンは3月17日の予定。

■トピー工業 <7231>  3,180円  +60 円 (+1.9%)  本日終値
 トピー工業<7231>が5日ぶりに反発。8日の取引終了後、新日鉄住金<5401>の100%子会社で、スチールホイールの製造・販売を行うリンテックス(岡山県倉敷市)を子会社化することで新日鉄住金と基本合意したと発表しており、今後の業績への貢献を期待した買いが入った。トピー工によるリンテックスの買収は、スチールホイールが軽量のアルミ製に押されて事業環境が厳しくなっていることに対応するのが狙い。両社は9月下旬をメドに正式契約を締結し、10月をメドに子会社化する予定だ。

■グンゼ <3002>  435円  +8 円 (+1.9%)  本日終値
 グンゼ<3002>が3日続伸。岩井コスモ証券が8日付のリポートで、投資判断「A」を継続し、目標株価を440円から500円へ引き上げたことが好感された。同証券では、電子部品が足を引っ張るが、アパレルとメディカルの好調で17年3月期営業利益は45億円(会社計画40億円)と2割超の営業増益を見込んでいる。また、苦戦が続く電子部品は赤字脱却に向けて構造改革が着実に進められる一方、メディカル事業の本格的な成長期突入や、アパレル事業の安定的な収益基盤の構築で成長が続くとみており、18年3月期営業利益は50億円を見込んでいる。

■堀場製作所 <6856>  6,420円  +90 円 (+1.4%)  本日終値
 堀場製作所<6856>が3日ぶり反発。SMBC日興証券では8日付で同社株の目標株価を6600円から7300円に引き上げた(投資評価は「1」継続)。これが株価の上昇トレンドを後押しした。19年12月期業績予想を追加したほか、為替前提を従来予想の1ドル=110円から115円に変更した。17年12月期の業績については営業利益段階で前回予想の232億円から242億円(前期比30.8%増)に上方修正している。同証券では半導体微細化や3次元NAND型フラッシュメモリーの投資拡大で堀場製の主力商品であるマスフローコントローラ(MFC)の成長が続くと見込んでいる。

■品川リフラクトリーズ <5351>  323円  +4 円 (+1.3%)  本日終値
 品川リフラクトリーズ<5351>が続伸し昨年来高値を更新している。8日の取引終了後、従来3円を予定していた17年3月期の期末配当について、1円増額して4円にすると発表したことが好感されている。なお、これにより年間配当は7円(従来予想6円)となり、前期実績の6円に対して1円の増配となる予定だ。

■トヨタ自動車 <7203>  6,434円  +64 円 (+1.0%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>は5日ぶりに反発。前日発表された2月米ADP雇用統計が市場予想を上回る好調な内容だったことを受け、ニューヨーク市場で一時1ドル=114円70銭台まで大幅な円安が進行。この日の東京市場でも午前9時時点で、同114円40銭前後で推移している。この円安進行を好感しトヨタへの見直し買いが流入した。

■積水ハウス <1928>  1,882円  +18 円 (+1.0%)  本日終値
 積水ハウス<1928>が続伸。この日引け後に本決算の発表を控えており、好決算期待の買いが入ったようだ。会社予想の営業利益は1750億円で市場予想平均の1779億円を下回っており、業績の上振れが期待されている。7日には日本経済新聞で海外事業の拡大が報じられたばかりであることから、市場予想平均で営業利益1864億円が見込まれる18年1月期についても、海外事業を牽引役とした業績拡大が期待されているようだ。

■アンリツ <6754>  885円  +8 円 (+0.9%)  本日終値
 アンリツ<6754>が3日続伸、値刻みこそ小幅ながら上値追い態勢を明示している。通信計測器大手で17年3月期は営業利益段階で前期比6割減の22億円と低迷する見通しながら、株価はこれを既に織り込んでいる。一方で、来期以降の業績成長トレンドを見込む声が強い。次世代通信方式「5G」はIoT時代のイノベーションの源泉としても注目され、NTTドコモ<9437>などは東京五輪開催年に合わせて5Gの商用化を計画している。同関連の計測器需要がアンリツの収益を押し上げる成長エンジンになるとの見方が市場では強まっている。株式需給面では信用取組が売り買い拮抗、日証金では株不足に近い状態にあることもミニ踏み上げ相場の素地を内包している。きょうはこのほか電気興業<6706>やヨコオ<6800>などアンテナメーカーにも物色の矛先が向かった。

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