【市況】【↓】日経平均 大引け| 4日ぶり反落、米株安受け利益確定売り優勢 (3月3日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 19551.34
高値 19587.79(09:07)
安値 19392.75(14:38)
大引け 19469.17(前日比 -95.63 、 -0.49% )
売買高 17億1745万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆1856億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は4日ぶり反落、利益確定売りに押される
2.前日の米国株安受け東京市場も上昇一服感
3.米3月利上げ思惑高まるなか、為替は円安含み
4.現地3日のイエレンFRB議長の講演直前で買い手控え
5.売り圧力も限定的で引け際買い戻され下げ渋る
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは112ドル安と反落。急ピッチの上昇に警戒感が広がり金融株を中心に利益確定売りが優勢だった。
東京市場では売り買い交錯で始まった後、次第に売り優勢となり、日経平均株価は徐々に下げ幅を広げる展開に。ただ、引け際に買い戻され下げ幅を縮めた。
3日の東京市場は、利益確定の売りが先行する展開となった。前日の米国株市場ではNYダウが112ドル安と反落するなど利食いの動きが表面化した。それでも朝方は為替が1ドル=114円台前半で円安含みにもみ合っていたことから、押し目買いを誘い、日経平均は寄り後すぐにプラス圏に浮上する場面もあった。米国ではFRBのパウエル理事がタカ派的な発言をしたことで3月利上げの可能性が一段と高まっており、米長期金利の上昇とそれに付随する為替市場でのドル買いの動きが、東京市場にもプラスに作用している。ただ、日経平均は前日までの3日続伸で目先的には過熱感が意識され、本日は週末要因も絡み、ポジション調整の売りが重かった。現地時間3日にイエレンFRB議長の講演を控えていることも買い手控えにつながったとみられる。
個別では、ソフトバンクグループ<9984>が軟調、SUMCO<3436>、関東電化工業<4047>が大幅安、信越化学工業<4063>なども値を下げた。大東建託<1878>、良品計画<7453>なども売られた。太陽誘電<6976>が下落し、竹内製作所<6432>、エイチ・アイ・エス<9603>、長谷工コーポレーション<1808>なども水準を切り下げている。
半面、任天堂<7974>が商いを膨らませ上昇した。ファーストリテイリング<9983>も堅調、JR九州<9142>も買いが優勢だった。ソフトブレーン<4779>が活況高。保土谷化学工業<4112>が物色人気で大幅高となったほか、ヤマシンフィルタ<6240>も値を飛ばした。フリービット<3843>も高い。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、ホンダ <7267> 、日ハム <2282> 、中外薬 <4519> 、電通 <4324> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約33円。うち29円はファストリ1銘柄によるもの。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、京セラ <6971> 、ファナック <6954> 、日東電 <6988> 、東エレク <8035> 。押し下げ効果は約45円。
東証33業種のうち上昇は7業種。上昇率の上位5業種は(1)その他製品、(2)海運業、(3)水産・農林業、(4)電気・ガス業、(5)保険業。一方、下落率の上位5業種は(1)鉱業、(2)石油石炭製品、(3)建設業、(4)不動産業、(5)金属製品。
■個別材料株
△森永乳 <2264>
米国ヨーグルト市場に参入。
△ITbook <3742> [東証M]
クラウド化ビジネスで地方創生担う。
△Jエスコム <3779> [JQ]
東京テレビランドの通販事業を譲受。
△Aiming <3911> [東証M]
「ラピクロ」事前登録者数が100万人を突破。
△ACCESS <4813> [東証M]
ブラウザコンポーネントが「ニンテンドースイッチ」に採用。
△東芝機 <6104>
22.37%を上限に自社株買いを実施。
△AKIBA <6840> [JQ]
パソコンの高速化を実現するSSDを発売。
△スノーピーク <7816>
新戦略拠点「オペレーション コア HQ2」が稼働開始。
△任天堂 <7974>
新型ゲーム機「ニンテンドースイッチ」が本日発売。
△ジシステム <9758> [JQ]
自治体向けセキュリティの販売好調を引き続き材料視。
▼大東建 <1878>
2月受注高10.6%減で5ヵ月連続前年下回る。
▼ABCマート <2670>
2月度既存店売上高3.0%減で2ヵ月連続前年割れ。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)オルトP <3672> 、(2)フリービット <3843> 、(3)アビスト <6087> 、(4)保土谷 <4112> 、(5)ソフトブレン <4779> 、(6)芝浦 <6590> 、(7)Vコマース <2491> 、(8)明星工 <1976> 、(9)C&R <4763> 、(10)ヤマシン―F <6240> 。
値下がり率上位10傑は(1)WSCOPE <6619> 、(2)関電化 <4047> 、(3)SUMCO <3436> 、(4)太陽誘電 <6976> 、(5)巴川紙 <3878> 、(6)大東建 <1878> 、(7)アドバネクス <5998> 、(8)山洋電 <6516> 、(9)コスモHD <5021> 、(10)竹内製作所 <6432> 。
【大引け】
日経平均は前日比95.63円(0.49%)安の1万9469.17円。TOPIXは前日比6.64(0.42%)安の1558.05。出来高は概算で17億1745万株。値上がり銘柄数は617、値下がり銘柄数は1256となった。日経ジャスダック平均は3024.55円(8.28円高)。
[2017年3月3日]
株探ニュース