【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):J―HD、ソフトブレン、カナミックN
J―HD <日足> 「株探」多機能チャートより
ジェイホールディングス<2721>が新値追い。2月17日に今17年12月期通期の連結営業利益見通しを2億円(前期比9.6倍)と発表したことを手掛かりに前日もストップ高まで買われており、この流れを引き継ぐかたちとなったもよう。また、2月28日取引終了後に、子会社のシナジー・コンサルティングが販売用不動産の取得および売却の売買契約を締結したと発表したことも新たな買い手掛かりとなっているようだ。シナジー・コンサルティングは、同日付でオスカートラスト(東京都港区)から愛知県安城市にある共同住宅(鉄筋コンクリート造陸屋根4階建)を取得するとともに、同日付でこの不動産の売却契約を締結した。なお、買主および取得価格、売却価格は非公表としているが、取得価格および売却価格は16年12月期の連結純資産額6557万円の30%相当額以上だとしている。
■ソフトブレーン <4779> 656円 +100 円 (+18.0%) ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率トップ
ソフトブレーン<4779>が大幅高で4連騰。顧客関係管理(CRM)を中心とした業務支援システムを手掛けており、引き合いは旺盛。16年12月期の営業5割増益に続き、17年12月期も増益基調が継続する可能性が高い。AI関連株としてのテーマ性を持ち、筆頭株主のスカラ<4845>との間で経営に関する思惑が交錯しているが、株価にはポジティブに作用している。フィールド・クラウドサービスを展開する同社の主要子会社が業容拡大を続けていることも株高を後押ししている。なお、同社は28日、経営戦略の方向性確認に加えて、中期経営計画について今後速やかに策定し公表する方針であることを発表しており、これに対するマーケットの期待感が高まっている。
■カナミックネットワーク <3939> 6,750円 +910 円 (+15.6%) 一時ストップ高 本日終値
2月28日、カナミックネットワーク <3939> [東証M]が、総務省が実施する「IoTサービス創出支援事業」に係る委託先候補に選定されたと発表したことが買い材料視された。候補に選定されたのは「医療・介護データを活用した介護サービス及び業務支援モデル事業」。介護施設における医療・介護センサーデータを効果的に活用することで、介護のサービス向上及び業務効率を高めるモデルを実証する。受託した場合の業績への寄与は来期(18年9月期)となる見込みとしている。
■ジューテック <3157> 778円 +100 円 (+14.8%) ストップ高 本日終値
2月28日、東証がジューテックホールディングス <3157> [JQ]を7日付で東証2部に市場変更すると発表したことが買い材料。発表を受けて、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。
■はてな <3930> 2,200円 +280 円 (+14.6%) 本日終値
2月28日、はてな <3930> [東証M]が決算を発表。17年7月期上期(16年8月-17年1月)の経常利益(非連結)が前年同期比50.8%増の1億9600万円に拡大して着地したことが買い材料視された。オウンドメディア構築ツール「はてなブログMedia」の導入媒体数が増加し、広告収入が伸びたこと収益を押し上げた。2ケタ減益だった第1四半期から一転して増益となったことが好感されたほか、通期計画の2億5200万円に対する進捗率が77.8%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。
■エムビーエス <1401> 5,610円 +700 円 (+14.3%) ストップ高 本日終値
2月28日、エムビーエス <1401> [東証M]が3月31日現在の株主を対象に1→10の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の10分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。
■ウイルプラス <3538> 4,015円 +435 円 (+12.2%) 本日終値
2月28日、ウイルプラスホールディングス <3538> [JQ]が3月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。
■ビーマップ <4316> 624円 +62 円 (+11.0%) 一時ストップ高 本日終値
ビーマップ<4316>が一時ストップ高まで買われた。JR東日本<9020>グループのジェイアール東日本企画はきょう、ベネフィット・ワン<2412>グループのベネフィットワンソリューションズおよびビーマップと業務提携し、3月から交通費管理サービス「トランジット・マネージャー」の提供を開始すると発表。これが材料視されているようだ。トランジット・マネージャーは、Suicaなどの交通系ICカードを用いて乗車した鉄道やバスなどの利用実績から、交通費として申請するデータを選択して集計する業務用ソリューション。交通費精算にかかわる申請者の業務効率化と、経理担当者の業務負担を軽減することができる。
■メディアドゥ <3678> 2,244円 +179 円 (+8.7%) 本日終値 東証1部 上昇率5位
電子書籍取次のメディアドゥ <3678> が昨日ストップ高まで買われたのに続き、本日も急伸し約10ヵ月ぶりに昨年来高値を更新した。28日に同業の出版デジタル機構を子会社化すると発表したことが引き続き材料視された。昨日、日経新聞朝刊で報じられたあと10時50分に正式発表した。出版デジタル機構の議決権比率70.52%の株式を産業革新機構から取得し子会社化する。取得価額は79.4億円。出版デジタル機構は文芸書や学術書などのテキストコンテンツを中心にアマゾンも含めた幅広い出版社の取引先を持っている。発表を受けて、コミックを中心としたコンテンツ領域を得意とする同社とのシナジー創出による業績拡大に期待する買いが続いている。
●ストップ高銘柄
ジーエヌアイグループ <2160> 616円 +100 円 (+19.4%) ストップ高 本日終値
オウチーノ <6084> 4,510円 +700 円 (+18.4%) ストップ高 本日終値
チヨダウーテ <5387> 755円 +100 円 (+15.3%) ストップ高 本日終値
サイバーステップ <3810> 1,145円 +150 円 (+15.1%) ストップ高 本日終値
など、8銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース