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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):住友重、三浦印、グレイス

住友重 <日足> 「株探」多機能チャートより
■ライト工業 <1926>  1,159円  +20 円 (+1.8%)  本日終値
 ライト工業<1926>が高い。午後1時30分ごろ、17年3月期の連結業績予想について、売上高を990億円から1020億円(前期比9.5%増)へ、営業利益を86億円から95億円(同10.0%増)へ、純利益を58億円から65億円(同9.8%増)へ上方修正したことが好感された。手持ち工事の増加と施工の順調な進捗で、売上高が前回予想を上回る見込みとなったことに加え、売上高総利益率の改善などが寄与した。また、業績予想の修正に伴い、従来20円を予定していた期末一括配当を25円に引き上げるとあわせて発表しており、これも好材料視されているようだ。

■レーザーテック <6920>  2,811円  +40 円 (+1.4%)  本日終値
 27日、レーザーテック <6920> が3月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。株式分割に伴い、17年6月期の期末一括配当を従来計画の47円→24円に修正。年間配当は実質2.1%の増額となることも支援材料となった。

■住友重機械工業 <6302>  795円  +8 円 (+1.0%)  本日終値
 27日、住友重機械工業 <6302> が米ベンチャー企業のパーシモン・テクノロジーズの全株式を36億円で取得し完全子会社化すると発表したことが買い材料視された。パーシモン社は半導体ウエハーの搬送などに使う真空ロボットを製造販売を手掛ける。今回の買収により、同社はイオン注入装置やクライオポンプ、XYステージなどの半導体関連事業の成長につなげる。発表を受けて、需要が拡大する半導体関連の強化による業績への寄与に期待する買いが向かった。

■中電工 <1941>  2,381円  +18 円 (+0.8%)  本日終値
 27日、中電工 <1941> が発行済み株式数の10.75%にあたる700万株の自社株を消却すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。消却予定日は3月24日。

■百五銀行 <8368>  472円  -29 円 (-5.8%)  本日終値  東証1部 下落率4位
 27日、百五銀行 <8368> が既存株主による561万7000株の売り出しと、オーバーアロットメントによる上限84万2000株の売り出しを実施すると発表したことが売り材料視された。売り出し株式数が最大で645万9000株と発行済み株式数の約2.5%となるため、株式の需給悪化が懸念された。売出価格は3月7日から13日までのいずれかの日に決定される。

■三浦印刷 <7920>  247円  +50 円 (+25.4%) ストップ高   本日終値
 27日、三浦印刷 <7920> [東証2]に対して大王製紙 <3880> がTOB(株式公開買い付け)を実施し、完全子会社化を目指すと発表したことが買い材料視された。TOB価格が前日終値を32%上回る1株260円とあって、本日の株価はこれにサヤ寄せする形で買い気配値を切り上げた。買付期間は28日から4月11日まで。

■グレイステクノロジー <6541>  14,170円  +2,400 円 (+20.4%)  本日終値
 グレイステクノロジー<6541>が急騰。同社は昨年12月にマザーズに上場したばかりの直近IPO銘柄で、値動きが軽く、個人投資家を中心とした短期資金を呼び込んでいる。同社は産業機械などのマニュアル制作や電子化支援ビジネスを展開、クラウドを活用して簡単に製品マニュアルの制作・管理ができるシステム「e-manual」の提供で需要取り込みを図っており、クラウド関連株の一角として脚光を浴びている。成長期待が強いだけでなく、3月末を基準日として1株を4株にする株式分割を発表しており、これを材料視する買いも続いている。市場では「東証1部は先物のヘッジ売りで一時的に上値は重くなっているが、新興市場の値動きは快調で、特に直近IPO銘柄には個人投資家資金が流れ込んでいる状況」(国内証券アナリスト)という。

■日本食品化工 <2892>  653円  +100 円 (+18.1%) ストップ高   本日終値
 日本食品化工<2892>はストップ高。午後1時ごろ、17年3月期の連結業績予想について、売上高を500億円から505億円(前期比8.8%減)へ、営業利益を11億5000万円から18億円(同2.2倍)へ、純利益を10億5000万円から18億円(同2.4倍)へ上方修正したことが好感された。飲料向け糖化製品の販売が順調に推移していることに加えて、原材料コストが低位で安定していること、さらに持ち分法適用関連会社の業績が好調であることなどが売上高・利益を押し上げるという。ただ、第4四半期(1~3月)は、糖化製品が不需要期であることや、定期補修工事により工場稼働率が低下することなどで営業損失、経常損失、当期純損失が発生する見込みとしている。また、従来12円50銭を予定していた期末一括配当を22円に引き上げるとあわせて発表しており、これも好材料視されているようだ。

■いであ <9768>  1,083円  +150 円 (+16.1%) ストップ高   本日終値
 27日、東証がいであ <9768> [東証2]を3月22日付で市場1部に指定替えすると発表したことが買い材料。TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。また、4万株の立会外分売を実施すると発表したが売り材料視されなかった。

●ストップ高銘柄
 チヨダウーテ <5387>  655円  +100 円 (+18.0%) ストップ高   本日終値
 大谷工業 <5939>  544円  +80 円 (+17.2%) ストップ高   本日終値
 細谷火工 <4274>  564円  +80 円 (+16.5%) ストップ高   本日終値
 ジェイホールディングス <2721>  1,080円  +150 円 (+16.1%) ストップ高   本日終値
 など、9銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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