市場ニュース

戻る
 

【市況】【↑】日経平均 大引け| 5日ぶり小反発、トランプ議会演説を前に伸び悩む (2月28日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  19194.68
高値  19267.99(09:25)
安値  19118.99(15:00)
大引け 19118.99(前日比 +11.52 、 +0.06% )

売買高  19億8400万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆4611億円 (東証1部概算)

-----------------------------------------------------------------

■本日のポイント

 1.日経平均は5日ぶりに小幅反発
 2.前日の米株高と円安好感で朝方から買い優勢
 3.その後は上値も重く、後場は円高に転じ全般値を消す
 4.トランプ米大統領の議会演説前に買い控えも
 5.中小型株物色の色彩強く、値上がりは全体の6割占める

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは15ドル高と12日連続で過去最高値を更新した。トランプ大統領が国防費拡大やインフラ投資の促進を表明したことで、防衛関連やインフラ関連が買われた。

 東京市場では、前日の米株高や円安傾向のドル円相場を背景に買い優勢だったものの、後場終盤に手仕舞い売りが出て日経平均株価は急速に伸び悩んだ。

 28日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウが12日連続で最高値更新したことに加え、外国為替市場では1ドル=112円台後半へと円安含みで推移、朝方はこれを好感するかたちで買いが優勢となった。ただ、トランプ米大統領の議会演説を現地28日(日本時間では3月1日昼前)に控え、これを見極めたいとの思惑から日経平均の上値は重かった。後場終盤は主力株中心にインデックス的な売りが五月雨的に出て、前日終値近辺まで急速に軟化した。もっとも中小型株は堅調なものが多く、値上がり銘柄数は全体の6割を占めた。後場は商いも厚みを増し、前場段階で9000億円を下回っていた売買代金は大引け時点では2兆4000億円を上回った。

 個別では、ソニー<6758>がしっかり、リクルートホールディングス<6098>も買いが優勢だった。メディアドゥ<3678>がストップ高に買われ、石川製作所<6208>も値を飛ばした。ソディック<6143>が物色人気となったほか、ヤマシンフィルタ<6240>も高い。JUKI<6440>が水準を切り上げ、田淵電機<6624>も買われた。NSユナイテッド海運<9110>が上昇、ディップ<2379>も堅調だった。
 半面、東芝<6502>が軟調。朝高のトヨタ自動車<7203>やソフトバンクグループ<9984>が軟化したほか、武田薬品工業<4502>も安い。KLab<3656>が大幅安となり、ナカヨ<6715>も急落した。アコム<8572>、百五銀行<8368>などの下げも目立つ。TOWA<6315>が下落、サイバネットシステム<4312>も売りに押された。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、ファナック <6954> 、ダイキン <6367> 、日立建機 <6305> 、コマツ <6301> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約23円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はKDDI <9433> 、TDK <6762> 、京セラ <6971> 、武田 <4502> 、ソフトバンク <9984> 。押し下げ効果は約23円。

 東証33業種のうち上昇は25業種。上昇率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)海運業、(3)証券商品先物、(4)ガラス土石製品、(5)機械。一方、下落率の上位5業種は(1)医薬品、(2)情報・通信業、(3)食料品、(4)不動産業、(5)輸送用機器。

■個別材料株

△不二製油G <2607>
 三菱UFJ証が目標株価を2900円に増額。
△メディアドゥ <3678>
 「同業の出版デジタル機構を買収」と報道。
△ディディエス <3782> [東証M]
 二要素認証対応版「EVE FA Standalone Edition」の提供開始。
△エイチワン <5989> [東証2]
 東証1部に指定替え。
△パートナーA <6181> [東証M]
 停止中の新システムが6月に再稼働へ。
△テラプローブ <6627> [東証M]
 東芝の半導体分社化で思惑買い。
△IHI <7013>
 固定資産売却益265億円が発生。
△三浦印刷 <7920> [東証2]
 大王紙がTOBで完全子会社化。
△技研興 <9764> [東証2]
 今期経常を2.5倍増益に89%上方修正。
△いであ <9768> [東証2]
 東証1部に指定替え。

▲WASHハウス <6537> [東証M]
 東証が信用取引に関する臨時措置を実施。
▲ナカヨ <6715>
 17年3月期業績・配当予想を大幅下方修正。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)メディアドゥ <3678> 、(2)ランド <8918> 、(3)石川製 <6208> 、(4)ネオス <3627> 、(5)極東開発 <7226> 、(6)藤森工業 <7917> 、(7)片倉 <3001> 、(8)豊和工 <6203> 、(9)ソディック <6143> 、(10)ワタミ <7522> 。

 値下がり率上位10傑は(1)キムラタン <8107> 、(2)ナカヨ <6715> 、(3)KLab <3656> 、(4)百五銀 <8368> 、(5)サイバーコム <3852> 、(6)TOWA <6315> 、(7)サイネックス <2376> 、(8)CTS <4345> 、(9)T-BASE <3415> 、(10)ショーケース <3909> 。

【大引け】

 日経平均は前日比11.52円(0.06%)高の1万9118.99円。TOPIXは前日比1.32(0.09%)高の1535.32。出来高は概算で19億8400万株。値上がり銘柄数は1203、値下がり銘柄数は639となった。日経ジャスダック平均は2989.33円(2.06円高安)。

[2017年2月28日]

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均