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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):FDK、レノバ、ディディエス

FDK <日足> 「株探」多機能チャートより
■FDK <6955>  169円  +50 円 (+42.0%) ストップ高   本日終値
 FDK<6955>がストップ高。同社は27日、高エネルギー密度を有する全固体リチウムイオン電池用正極材料を富士通研究所と共同開発したことを発表、これが強く材料視された格好だ。同社と富士通研究所は同材料を全固体電池に使用した場合、既存の約2倍のエネルギー密度で動作する能力を持つことも見出しているという。今後IoT、ウエアラブル、モバイルなどの機器での普及が期待される状況にあり、同社の将来的な収益成長に寄与するとの思惑が物色人気に反映された。

■レノバ <9519>  2,135円  +310 円 (+17.0%)  本日終値
 レノバ<9519>やユナイテッド&コレクティブ<3557>が連日の急騰。両社はともに23日に東証マザーズに新規上場した直近IPO銘柄で上場から4日目のこの日も買い人気が続いた。レノバは太陽光やバイオマスなどによる再生可能エネルギーのIPP(独立系発電業者)が主力事業。再生可能エネルギーという時流に乗る事業を手掛け、買い人気を集めている。U&Cは料理居酒屋「てけてけ」やハンバーガーカフェ「the 3rd Burger」などの業態を展開。料理居酒屋に加え、今後のハンバーガーカフェ事業の成長への期待が膨らんでいる様子だ。

■ディー・ディー・エス <3782>  865円  +61 円 (+7.6%)  本日終値
 ディー・ディー・エス<3782>が5連騰し連日の昨年来高値更新となった。27日の取引終了後、二要素認証対応版の「EVE FA Standalone Edition」の販売を開始したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。新製品「EVE FA Standalone Edition Rel.5.00」は、小規模から導入できる管理サーバーを必要としない指紋認証ソリューション「EVE FA Standalone Edition」の新バージョンで、「指紋+Windows パスワード」の組み合わせによる二要素認証に対応しているのが特徴。近年、「なりすましによる情報漏洩」などのインシデントの報告が相次ぎ、防止策としてさらなるセキュリティーの強化が実現できる、二要素認証/多要素認証を推奨する業界が増えていることに対応するもので、ネットワークに接続できないパソコン環境の二要素認証化に最適と位置づけている。

■エイチワン <5989>  1,755円  +106 円 (+6.4%)  本日終値
 27日、東証がエイチワン <5989> [東証2]を3月6日付で市場1部に指定替えすると発表したことが買い材料。TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

■ソディック <6143>  1,162円  +63 円 (+5.7%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 ソディック<6143>が大幅高で新値街道復帰。放電加工機大手で世界的に高水準のシェアを有する。中国向けが好調で足もと受注台数が急増している。立花証券では27日付で同社の投資判断を「強気」に引き上げており、目標株価を1330円に設定、これが株高を後押ししている。17年3月期営業利益は前期比15.8%減の53億5000万円を計画しているが、来期は急回復が見込める。同証券では同社の来期営業利益を今期予想比21.5%増の65億円と試算、中国スマートフォンメーカー向けにハイエンド機への代替需要が同社の収益を押し上げ要因となる。

■ユニプレス <5949>  2,406円  +118 円 (+5.2%)  本日終値
  野村証券が27日付でユニプレス <5949> の投資判断「バイ(買い)」を継続し、目標株価を2500円→2900円に増額したことが買い材料視された。 リポートでは、国内生産台数が高水準で推移すると見込まれる中、日本の営業利益拡大が全社利益を牽引すると予想。生産性の高い日本での高稼働は利益増につながりやすいが、その点が株価には織り込まれておらず投資魅力は大きいとしている。 同証券では、17年3月期の連結営業利益を従来予想の215億円→221億円(会社計画は200億円)、18年3月期は224億円→243億円、19年3月期は253億円→261億円にそれぞれ引き上げた。

■みらかホールディングス <4544>  5,380円  +190 円 (+3.7%)  本日終値
  野村証券が27日付でみらかホールディングス <4544> の投資判断「バイ(買い)」を継続し、目標株価を5800円→6300円に増額したことが買い材料視された。 リポートでは、円安やコスト削減効果を踏まえ、17年3月期の連結営業利益を従来予想の280億円→283億円(会社予想は278億円)に上方修正。 来期以降は地域のサテライトラボ設置に伴う競争激化による国内CLT(受託臨床検査) 事業の採算悪化はあるものの、円安による臨床検査薬事業の収益改善を織り込み、18年3月期の営業利益を従来予想の280億円→292億円、19年3月期を292億円→295億円に引き上げた。 なお、最大の課題であるCLT事業については3つの選択肢を想定。5月発表予定の竹内新社長の経営方針によって業績展望が大きく変動することには注意が必要と指摘した。

■IHI <7013>  350円  +12 円 (+3.6%)  本日終値
 IHI <7013> が急反発し昨年来高値を更新した。27日、同社が固定資産の売却により17年3月期に売却益約265億円を特別利益に計上すると発表したことが買い材料視された。東京都江東区豊洲に保有する「豊洲センタービルアネックス」の土地の一部を三井不動産に売却することで売却益約178億円が発生する。また、「豊洲IHIビル」と子会社IHIインフラシステムの堺工場の土地売却に伴い、売却益約87億円を計上する。なお、通期業績予想には織り込み済みとしている。発表を受けて、財務基盤の強化や構造改革の実施による業績回復に期待する買いが向かった。

■ツバキ・ナカシマ <6464>  1,917円  +54 円 (+2.9%)  本日終値
 野村証券が27日付でツバキ・ナカシマ <6464> の投資判断「バイ(買い)」を継続し、目標株価を2000円→2250円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、直近では中国の自動車需要が大幅な減速を免れているうえ、産業機械・工作機械の需要が循環的な回復局面を迎えているとし業況改善を指摘。これに加え6つの成長戦略により増収増益が続くとみている。同証券では、17年12月期の連結営業利益を従来予想の76億円→78億円(会社計画は76億円)、18年12月期は83億円→86億円に上方修正。続く19年12月期は92億円と3期連続での最高益更新を予想している。

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