市場ニュース

戻る
 

【注目】前週末27日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

ニューフレア <日足> 「株探」多機能チャートより

■ニューフレア <6256>  7,150円 (-560円、-7.3%)

 ニューフレアテクノロジー <6256> が大幅に5日続落。26日の取引終了後に発表した第3四半期累計(16年4-12月)連結決算が、売上高321億6200万円(前年同期比13.4%減)、営業利益93億3800万円(同33.5%減)、純利益66億4500万円(同27.8%減)と大幅減益となったことが嫌気された。電子ビームマスク描画装置の出荷時期が第4四半期に集中している影響で、売上高が低調となったことから、販管費などの増加を吸収しきれなかった。なお、17年3月期通期業績予想は、売上高490億円(前期比10.7%増)、営業利益129億円(同0.5%増)、純利益93億円(同0.9%増)の従来予想を据え置いている。

■サイバーエージェント <4751>  2,850円 (-200円、-6.6%)

 東証1部の下落率トップ。サイバーエージェント <4751> が急反落。26日の取引終了後に発表した第1四半期(16年10-12月)連結決算が、売上高865億7100万円(前年同期比16.9%増)、営業利益63億5400万円(同51.1%減)、純利益13億2600万円(同77.6%減)と5割を超える営業減益となったことが嫌気された。スマートフォン向けのインフィード広告や動画広告の順調な販売などでインターネット広告事業が伸長したほか、主力タイトルの好調な推移でゲーム事業が売り上げを伸ばした。ただ、「AbemaTV」など動画事業への先行投資でメディア事業が約46億円の営業赤字を計上したほか、ゲーム事業で広告宣伝費を積極投下したことなどが利益を圧迫し、大幅減益を余儀なくされた。なお、17年9月期通期業績予想は、売上高3600億円(前期比15.9%増)、営業利益280億円(同23.9%減)、純利益100億円(同26.5%減)の従来予想を据え置いている。

■日立国際電気 <6756>  2,453円 (-171円、-6.5%)

 東証1部の下落率2位。日立国際電気 <6756> が急反落。26日の取引終了後、17年3月期の連結業績予想について、売上高を1690億円から1730億円(前期比4.3%減)へ上方修正した一方、最終利益を85億円から77億円(同40.8%減)へ下方修正しており、これを嫌気した売りが出た。半導体製造装置の受注が増加していることから売上高は上方修正したが、映像・通信ソリューション事業で競争が激化していることに加えて、公正取引委員会による調査が行われている消防救急デジタル無線機器の納入にかかる取引について、将来発生する可能性に備えた費用を計上したことなどが響く。なお、営業利益は136億円(同15.7%減)で従来予想を据え置いた。あわせて発表した第3四半期累計(16年4-12月)決算は、売上高1111億2200万円(前年同期比16.3%減)、営業利益59億6600万円(同53.5%減)、最終利益36億3200万円(同58.7%減)だった。同社では同時に、映像・通信事業などで早期退職者を募集すると発表した。なお、17年3月期業績に与える影響は現在精査中としており、通期予想に織り込んでいない。

■信越ポリマー <7970>  865円 (-51円、-5.6%)

 東証1部の下落率3位。信越ポリマー <7970> が3日ぶり反落。同社は電子デバイスおよび樹脂加工を手掛けるが、半導体市場の拡大を背景とした設備投資需要を取り込み利益は好調な伸びを確保。26日取引終了後に発表した17年3月期第3四半期累計(2016年4月-12月)の連結決算は、営業利益段階で45億1500万円(前年同期比55.3%増)と高水準の変化をみせた。通期営業利益は53億円(前期比29.2%増)を予想しているが、第3四半期時点での進捗率は85%に達した。ただ、好業績は事前に株価に織り込まれており、目先利益確定売りが優勢となった。

■ゴールドクレスト <8871>  2,026円 (-109円、-5.1%)

 東証1部の下落率4位。ゴールドクレスト <8871> が26日大引け後(15:00)に決算を発表。「10-12月期(3Q)経常は31%減益」が嫌気された。17年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比52.4%増の61.8億円に拡大し、通期計画の90億円に対する進捗率は5年平均の58.7%を上回る68.7%に達した。

■日本郵船 <9101>  241円 (-3円、-1.2%)

 日本郵船 <9101> 、商船三井 <9104> など海運株が軟調。鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数が26日時点で22ポイント安の840と水準を切り下げ、これで6日連続安と再び下値を探る展開となっている。中国景気の減速懸念の後退が海運市況にも上昇効果をもたらせたが、年明け以降のバルチック指数は再度下落トレンドに入っている。海運株は世界景気の改善期待で上値指向にあっただけに、ここにきての指数軟化を横目に、利益確定の売りを誘発している。

※27日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均