【注目】今週の「妙味株」一本釣り！ ─ ケーヒン

●ケーヒン <7251> 　【目標株価】2500円（9日終値1984円）

「良好な収益環境を反映し上値追いへ」

　ケーヒンは今年1月以来の2000円大台乗せを目前にとらえている。同社は､二輪･四輪車向けにエンジンや空調関連などの部品を手掛けている｡今期は中国市場が好調なほか、アジア地域の二輪車市場が堅調で、販売数量の向上が見込める。

　外国為替市場では、足もと1ドル＝113～114円近辺での推移となっているが､同社の下期想定為替レートは1ドル＝100円を前提としており､円高の影響で17年3月期第2四半期累計決算発表時に下方修正した17年3月期通期連結営業利益235億円の上振れが期待できそうだ｡また、主要取引先のホンダ <7267> の生産台数は足もと増加傾向にあり、これも業績の押し上げに寄与しそうだ。

　株価は11月半ば以降、順調な上昇局面にあるものの､株価指標面では、PER12倍台、PBRは0.9倍台と依然として割安水準にあり、2000円の大台回復後も上値余地は十分見込めそうだ。

●モリタＨＤ <6455> 　【目標株価】2000円（9日終値1642円）

「消防車両の需要回復で高成長続く」

　10月28日に発表した9月中間期連結業績は、 消防車両の需要回復を背景に営業利益が前年同期比24.5％増の18億5000万円と大幅増益となった。あわせて17年3月期通期営業利益予想を87億円から90億円（前期比19.7％増）に引き上げたが、上期の上振れ分を考慮すると保守的。上期末の消防車両の受注残高は368億円（前年同期比73.9％増）と高水準で、来期も増益が期待できる。また、19年3月期に売上高1000億円、営業利益100億円を目指す中期経営計画にも注目だ。

　株価は、12月1日に年初来高値1748円をつけた後の短期調整局面にあるが、業績拡大を背景に先高感は強い。PERは13倍台と東証1部の平均を下回っていることも株価を後押ししよう。

株探ニュース