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【市況】2日の香港市場概況:ハンセン1.4%安と3日ぶり反落、カジノ株の下げ目立つ


2日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比313.41ポイント(1.37%)安の22564.82ポイントと3日ぶりに反落し、本土企業株で構成されるH株指数も111.08ポイント(1.12%)安の9781.23ポイントと反落した。売買代金は808億7200万香港ドル(1日は748億4400万香港ドル)。

域内金利の上昇が嫌気される。米債券利回りが急伸するなか、米金利動向に追随する香港では、香港銀行間貸出金利(HIBOR)は翌月物が約6年5カ月ぶりの高水準を連日で切り上げた。米大統領選でトランプ氏が勝利した11月9日時点では0.36%台だったが、2日時点で0.48%台で推移している。

ハンセン指数の構成銘柄では、マカオのカジノ株が安い。銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が4.7%、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が3.9%ずつ値を下げた。マカオ政府が1日、域内への現金持ち込み規制に関する草案をまとめたことがネガティブ材料視されている。日本の衆院内閣委員会で2日、カジノ法案が可決されたことも重し。時価総額上位の銀行株や保険株も下げが目立っている。香港系の不動産株も売られた。

中国証券セクターもさえない。中信証券(6030/HK)が2.6%安、海通証券(6837/HK)が2.4%安、中国銀河証券(6881/HK)が2.2%安で引けた。週明け5日にスタートする深セン・香港株相互取引に関し、「当初は盛り上がらない」との見方をそれぞれの証券取引所幹部が述べたことを嫌気している。



【亜州IR】

《WA》

 提供:フィスコ

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