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【市況】【↓】日経平均 大引け| 8日ぶり小反落、円高反転で売り先行も底堅さ発揮 (11月28日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  18302.58
高値  18374.93(14:57)
安値  18222.82(11:09)
大引け 18356.89(前日比 -24.33、 -0.13% )

売買高  21億8569万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆3546億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.目先利食いで、日経平均は8日ぶり小反落も底堅さ光る
 2.値上がり銘柄数は値下がりを大きく上回りTOPIXは12連騰
 3.円高反転と原油価格急落も影響は限定的
 4.メガバンクが大商い継続で株価も切り返しに転じる
 5.材料株物色意欲も旺盛で連続ストップ高銘柄が複数出現

■東京市場概況

 前週末の米国市場では、NYダウは68ドル高と4日連続で最高値更新。年末商戦の好調な滑り出しやトランプ次期大統領の政策期待で買いが優勢となった。

 週明けの東京市場では、売り優勢で始まったものの日経平均株価の下げは限定的で、後場は急速に戻り足に転じた。押し目は拾われ、結局小反落にとどまった。

 28日の東京市場は、出足はリスク回避ムードが強く利益確定売りに押される展開。前週末の欧米株市場は総じて堅調な値動きをみせていたものの、外国為替市場で円高方向に反転したことや、前週末のWTI原油先物価格が急落したことなどが逆風材料となった。ドル円相場は取引時間中に1ドル=111円台前半ばまで円高が進み、自動車など輸出株にはネガティブに作用した。ただ、前週後半に調整色をみせていたメガバンクなど銀行株が戻り足に転じたことで投資家心理が改善、為替も後場はドルが買い戻され円高に歯止めがかかり、これを横目に全体指数も強含む展開に。TOPIXはプラス圏で着地し12連騰となりサイコロジカルは100%となった。

 個別では、トヨタ自動車<7203>など自動車株が冴えず、大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>、ジャパンディスプレイ<6740>も利食われた。リゾートトラスト<4681>の下げも目立つ。資生堂<4911>が下落したほか、シチズン時計<7762>、牧野フライス製作所<6135>も売りに押される展開に。
 半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが高水準の売買代金を集め、株価も堅調。キヤノン<7751>、東芝<6502>なども堅調だった。材料株物色人気も旺盛で、日本アジア投資<8518>が連日のストップ高で買い物を残したほか、安永<7271>も4日連続のストップ高と異彩を放った。ブロードリーフ<3673>、オープンハウス<3288>などの上昇も目立つ。日本金銭機械<6418>なども高い。

 日経平均への寄与度上位5銘柄はKDDI <9433> 、キヤノン <7751> 、三菱商 <8058> 、コナミ <9766> 、日東電工 <6988> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約18円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、ファナック <6954> 、TDK <6762> 、京セラ <6971> 、ファストリ <9983> 。押し下げ効果は約34円。

 東証33業種のうち上昇は24業種。上昇率の上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)銀行業、(3)建設業、(4)卸売業、(5)鉄鋼。一方、下落率の上位5業種は(1)鉱業、(2)精密機器、(3)輸送用機器、(4)海運業、(5)ガラス土石製品。

■個別材料株

△日本サード <2488> [JQ]
 AI事業への積極展開に思惑買い。
△アゼアス <3161> [東証2]
 上期経常を一転黒字に上方修正。
△アンビション <3300> [東証M]
 東京・港区に収益物件を取得。
△ケイブ <3760> [JQ]
 新株予約権の取得と消却で希薄化に対する懸念後退。
△ウチダエスコ <4699> [JQ]
 8-10月経常は4.5倍増益、通期を15%上方修正。
△イード <6038> [東証M]
 ソニーミュージックグループとの合弁会社が事業開始。
△ユニバー園芸 <6061> [JQ]
 1→2の株式分割を実施。
△スマバ <9417> [JQ]
 ブロックチェーン技術のシビラと資本業務提携。
△MHグループ <9439> [JQ]
 株主優待制度を拡充。
△サコス <9641> [JQ]
 2.0%を上限に自社株買いを実施。

▲大阪チタ <5726>
 三菱UFJ証券が目標株価を「1740円→1440円」に引き下げ。
▲アインHD <9627>
 上期経常は一転12%減益で下振れ着地。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)安永 <7271> 、(2)アジア投資 <8518> 、(3)オーイズミ <6428> 、(4)ミライアル <4238> 、(5)平河ヒューテ <5821> 、(6)日本CMK <6958> 、(7)ヤーマン <6630> 、(8)オープンH <3288> 、(9)ソースネクス <4344> 、(10)日精樹脂 <6293> 。

 値下がり率上位10傑は(1)ジャムコ <7408> 、(2)リゾートトラ <4681> 、(3)ユニチカ <3103> 、(4)マルカキカイ <7594> 、(5)大阪チタ <5726> 、(6)サムティ <3244> 、(7)FCC <7296> 、(8)久光薬 <4530> 、(9)ジャステック <9717> 、(10)ユーシン <6985> 。


【大引け】

 日経平均は前日比24.33円(0.13%)安の1万8356.89円。TOPIXは前日比5.05(0.34%)高の1469.58。出来高は概算で21億8569万株。値上がり銘柄数は1343、値下がり銘柄数は534となった。日経ジャスダック平均は2654.31円(21.07円高)。

[2016年11月28日]

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