市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):トヨタ、安永、アストマクス

トヨタ <日足> 「株探」多機能チャートより
■トヨタ自動車 <7203>  6,653円  -36 円 (-0.5%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>や日産自動車<7201>、マツダ<7261>といった自動車株が安い。28日の東京為替市場では午前9時時点で1ドル=112円60銭前後と前週末午後5時時点に比べ50銭前後のドル安・円高。前週末には、一時113円後半まで円が売られたが、この日は利益確定のドル売り・円買いが優勢となり112円後半まで円高が進行。足もとの円高への振れを受け、自動車株には売りが先行している。

■安永 <7271>  1,177円  +300 円 (+34.2%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 安永 <7271> が25日まで3日連続でストップ高。リチウムイオン電池製造に関する新技術を開発したことが引き続き注目された。22日朝、同社はリチウムイオン電池の正極極板製造に独自の技術を導入し、リチウムイオンバッテリーの寿命を同社従来品比12倍以上に向上させることに成功したと発表。今後期待できる効果として、活物質剥離抑制による長寿命化のほか、集電体と活物質間の界面抵抗低減による高速充放電効果を挙げている。発表を受けて、需要が拡大するリチウムイオン電池の長寿命化技術開発による今後の進展に期待する買いが殺到している。

■日本アジア投資 <8518>  604円  +100 円 (+19.8%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位
 日本アジア投資<8518>が連続ストップ高。同社株は値動きが早く需給相場の素地に富んでおり、個人投資家を中心とした短期資金の物色ターゲットとなっている。同社の投資先でスマートフォン向けコンテンツビジネスなどを中国展開するアクセスブライトが、大ヒット中のアニメ映画「君の名は。」の配給・配信権利を取得していることが手掛かり材料。同映画について中国では今週末公開予定(12月2日)にあり、中国全土で上映場所が7000カ所以上という規模に及ぶことから、インパクトを与えている。

■ウチダエスコ <4699>  920円  +150 円 (+19.5%) ストップ高   本日終値
 25日、ウチダエスコ <4699> [JQ]が決算を発表。17年7月期第1四半期(8-10月)の連結経常利益が前年同期比4.5倍の4.4億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。全四半期ベースの最高益(3.2億円)を実に49四半期ぶりに更新した。主力のICTサービス事業でネットワーク構築や保守などの受注が集中したほか、電子黒板やタブレット端末といった学校向けIT機器の大型案件も寄与し、35.4%の大幅増収を達成した。第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の5.2億円→6億円に15.4%上方修正。増益率が5.9%増→22.2%増に拡大する見通しとなった。

■日本サード・パーティ <2488>  956円  +150 円 (+18.6%) ストップ高   本日終値
 日本サード・パーティ<2488>がストップ高。同社は前週21日に米NVIDIA社と総括サポート契約を締結したことを契機に急速人気化している。この締結契約では、今後のディープラーニング分野の発展に貢献する最新鋭システムとして注目されているディープラーニング型スーパーコンピューター「NVIDIA DGX-1」の保守サポートというかたちで同社が携わることで話題を集めた。市場では「目先は中小型株に資金がシフトされており、目ざとく個人投資家が乗っている状況。そのなか日本サードは“ロボティクス・AI”を新事業の中核に位置付け積極展開しており、新たなAI関連として市場の脚光を浴びている」(準大手証券ストラテジスト)という。

■アストマックス <7162>  540円  +80 円 (+17.4%) ストップ高   本日終値
 アストマックス<7162>がストップ高。ヤフー<4689>とMagne-Max Capital Management(MMC、大阪市北区)、およびアストマックス子会社のアストマックス投信投資顧問の3社が提供する投資信託「Yjamプラス!」の購入申し込みがこの日から開始されたことで、改めてこれを好材料視した買いが入ったようだ。「Yjamプラス!」はヤフーのビッグデータと、MMCが開発した運用に特化した人工知能(AI)運用モデルを利用した商品で、国内外の金融商品取引所に上場している株式を主な投資対象とし、中長期的な信託財産の成長を目指して運用を行うとしている。

■川崎地質 <4673>  525円  +75 円 (+16.7%) ストップ高   本日終値
 川崎地質<4673>がストップ高まで買われ、年初来高値を更新した。富士通<6702>子会社の富士通交通・道路データサービス(FTRD)はきょう、川崎地質と道路評価を効率化するサービスで提携したと発表。全国で道路の陥没が多発するなか、今後の事業展開に関心が高まっているようだ。FTRDでは、川崎地質が開発した国産の地中レーダ探査装置(チャープレーダ)を用いた「地下の空洞調査」技術と、FTRDの「道路パトロール支援サービス」で提供する舗装の平坦性自動解析技術を融合させた、道路の健全性を簡易に計測・分析・記録するサービスの提供を17年度上期中に開始する予定だとしている。

■モバイルファクトリー <3912>  3,110円  +443 円 (+16.6%)  本日終値
 モバイルファクトリー<3912>が急騰。同社はスマートフォン向けゲームを開発するが、「ポケモンGO」の世界的大ヒットで一躍脚光を浴びた位置情報ゲーム分野を主力としていることから、将来的な成長期待が強い。直近では、11月1日から同社の位置情報連動型ゲーム「ステーションメモリーズ!」(駅メモ!)において、映画「君の名は。」の劇中登場する駅を巡るタイアップキャンペーンを開始しており、これが手掛かり材料となっている。市場では「目先、店内をみても個人投資家資金はメガバンクへの回帰と、新興市場を含めた中小型株の短期値幅取り集約されている。映画関連株に物色人気が集まるなか、値動きが早く流動性にも富む同社株が注目されている」(国内ネット証券大手)という。

■エヌジェイ <9421>  3,740円  +405 円 (+12.1%) 一時ストップ高   本日終値
 エヌジェイホールディングス<9421>がストップ高カイ気配。同社はモバイルゲームの開発などを手掛けるが、同社の連結子会社が開発担当したスクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>のスマートフォン用新作ゲーム「スターオーシャン:アナムネシス」への期待が高まっており、これを材料に投機資金が集結した。同ゲームは年内配信予定にあるが、現在事前登録者数は40万人を突破している状況。事前登録特典の追加が公表されたことも刺激材料となっている。

●ストップ高銘柄
 フジプレアム <4237>  303円  +80 円 (+35.9%) ストップ高   本日終値
 インタライフ <1418>  397円  +80 円 (+25.2%) ストップ高   本日終値
 HMT <6090>  1,757円  +300 円 (+20.6%) ストップ高   本日終値
 ソケッツ <3634>  920円  +150 円 (+19.5%) ストップ高   本日終値
 ピクセルカンパニーズ <2743>  952円  +150 円 (+18.7%) ストップ高   本日終値
 など、12銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均