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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):日揮、日立、エンシュウ

日揮 <日足> 「株探」多機能チャートより
■日揮 <1963>  1,928円  +21 円 (+1.1%)  本日終値
 日揮<1963>が3日続伸。大和証券は同社株の投資判断を「3」(中立)から「2」(アウトパフォーム)に引き上げた。目標株価は1700円から2200円に見直した。4日に17年3月期の業績予想を減額し、95億円の営業損失と1998年3月期以来の赤字に転落する見込みだ。ただ、同証券は来期の復活の確度は高いとみている。今下期の受注は、モザンビークのF-LNGやインドネシアのLNG受入基地など、来期はバーレーンの石油所やロシアのガス処理などが見込め1兆円を超える受注残高の確保ができると予想。18年3月期の営業損益は320億円の黒字(従来予想270億円)を見込んでいる。

■日立製作所 <6501>  594.4円  +6.1 円 (+1.0%)  本日終値
 日立製作所<6501>が反発。同社はこの日、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)による「国際エネルギー消費効率化等技術・システム実証事業」の枠組みにおける「海水淡水化・水再利用統合システム実証事業」の委託先に採択されたことを発表した。同社は今後、NEDOと受託契約を締結し、海外初号機として南アフリカのダーバン市で実証事業を開始する。この事業では、省エネ・低環境負荷を特長とする同社の海水淡水化・水再利用統合システム「RemixWater」の設備の設計・建設・運転を実施、事業期間は16年11月から2020年11月の4年間を予定している。

■ニトリホールディングス <9843>  11,400円  -200 円 (-1.7%)  本日終値
 ニトリホールディングス<9843>が続落。同社の製品は海外での開発輸入品が主力となっている。このため、円高はメリットとなるが、足もとで急激な円安が進行していることはデメリットに働くとの懸念が膨らんでいる。

■サンリオ <8136>  1,888円  -28 円 (-1.5%)  本日終値
 サンリオ<8136>が3日続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が17日付で、投資判断「ニュートラル」を継続しつつ、目標株価を2200円から1800円へ引き下げたことが弱材料視されている。9月中間期業績を受けて、同証券の17年3月期の営業利益予想を108億円から87億円へ引き下げたことが要因。会社計画は第1四半期決算発表時に124億円から94億円へ減額されたが、さらに下回ると見込んでいる。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,046.5円  -12 円 (-1.1%)  本日終値
 国際石油開発帝石<1605>が反落。17日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近12月物は前日比0.15ドル安の1バレル45.42ドルに下落した。原油市場の需給懸念が出ていることに加え、ドル高が進行していることはドルと逆相関関係にある原油価格には弱含み材料となっている。また、今月末の石油輸出国機構(OPEC)総会の動向にも関心が集まっている。

■エンシュウ <6218>  125円  +30 円 (+31.6%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 エンシュウ<6218>が連日ストップ高。同社は工作機械メーカーの老舗で輸送機器分野でもその技術力をいかんなく発揮している。前日は値幅制限上限の30円高は95円に買われたが、きょうも28円高の123円まで上値を伸ばした。ホーニング機能付の立形マシニングセンター(MC)を日産自動車<7201>と共同開発して12月に市販することを発表、これが投機資金の食指を動かした。ホーニング加工と切削加工を1台に統合したもので、ユーザー側にとっては設備投資コストの大幅削減につながるものとして脚光を浴びている。

■チエル <3933>  1,592円  +300 円 (+23.2%) ストップ高   本日終値
 チエル<3933>が3連騰。17日の取引終了後、豊富なデジタル教材や教務支援システムをクラウド化して一元的に提供する、小中学校向け「教育クラウドサービス」を開始すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っている。チエルでは、これまでにアクティブ・ラーニングを支える基礎・基本の確実な習得・定着を目的とした「フラッシュ型教材」などのデジタル教材と、教務支援システム「らくらく先生スイート」を展開している。今回の「教育クラウドサービス」では、「フラッシュ型教材」など豊富なデジタル教材と教務支援システムを、いつでもどこでも活用できる環境を提供し、利便性の向上や導入コストの低減を実現することで、学校現場へのクラウド導入のニーズに対応するという。その第1弾として、「らくらく教材クラウド(仮称)」を企画・開発し、全国の教育委員会や小学校・中学校を対象に17年4月より販売開始するとしている。クラウド上の学習履歴を用いて、子供たち一人ひとりの学習の進捗状況の確認や分析ができる機能を合わせて提供することで、学びの可視化を実現し、先生の“個”に応じた指導を支援する。

●ストップ高銘柄
 アイロムグループ <2372>  1,391円  +300 円 (+27.5%) ストップ高   本日終値
 トランザクション <7818>  2,642円  +500 円 (+23.3%) ストップ高   本日終値
 プロパティエージェント <3464>  2,394円  +400 円 (+20.1%) ストップ高   本日終値
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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