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【特集】<話題の焦点>=増加する単独世帯、「お一人様需要」の受け皿拡大

三井不 <日足> 「株探」多機能チャートより
 若者から高齢者まで各年代層で「単独世帯」が増加を続けている。不動産、旅行から食品に至るまで個人消費関連の幅広い業種で「お一人様需要」の受け皿となる商品開発が進展をみせている。

 厚生労働省の「2015年国民生活基礎調査」によると、全国の世帯総数は5036万1000世帯。その世帯構造を見ると、「夫婦と未婚の子のみ世帯」が1482万世帯(全世帯の29.4%)で最も多く、次いで「単独世帯」が1351万7000世帯(同26.8%)となっている。「単独世帯」、いわゆる「お一人様世帯」の比率は04年の23.4%から15年には26.8%へと増加している。

 三井不動産<8801>の100%子会社、三井不動産リアルティでは、ワンルームから1LDK中心のお一人様向けのコンパクトな中古マンションの販売に注力している。また、首都圏を重点に中古マンションを再生販売しているインテリックス<8940>は、女性単身者向けにマンション購入のアドバイスを積極化している。

 旅行では、KNT-CTホールディングス<9726>傘下の旅行代理店クラブツーリズムが「お一人様限定のツアー」を積極展開しており、ひとり参加が条件のツアーを年間1000コース以上も催行している。また、エイチ・アイ・エス<9603>も「自由気ままに自分のペースで行きたい場所へ」をコンセプトに一人旅需要の拡大を目指している。

 一方、大手コンビニエンスストアのセブン&アイ・ホールディングス<3382>傘下のセブン‐イレブン、ローソン<2651>、ユニー・ファミリーマートホールディングス<8028>などの売上高全体に占めるPB(プライベートブランド)商品の割合は今後も拡大する見通しだ。この伸びを牽引しているのが、野菜煮物や煮魚など個食サイズの小容量に密封された「パウチ総菜」の大ヒット。さらに、キッコーマン<2801>、味の素<2802>、エバラ食品工業<2819>などが販売している「一人鍋」用の個食タイプの鍋つゆは、着実に需要を拡大している。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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