米株
【注目】話題株ピックアップ【夕刊】（3）：スクリン、トヨタ、エンシュウ
スクリン ＜日足＞ 「株探」多機能チャートよりＳＣＲＥＥＮホールディングス<7735>が反落。この日、ＮＥＤＯ（新エネルギー・産業技術総合開発機構）プロジェクトの成果をもとにして、製造時間を短縮し生産コスト低減に貢献する燃料電池製造装置を開発したと発表したが、市場の反応は限定的のようだ。今回開発した「ＲＴシリーズ」は、燃料電池の普及促進・市場拡大を図るために、生産技術、高付加価値化技術、安全技術などの実用化技術の開発を行うＮＥＤＯプロジェクトにおいて、同社が取り組んだ燃料電池の量産製造技術開発の成果をもとに開発したもの。家庭用燃料電池（エネファーム）や燃料電池自動車に採用されている固体高分子形燃料電池の電解質膜に電極触媒を直接塗工、乾燥させる技術の開発に成功しており、これにより製造時間の短縮と生産コスト低減が期待できるとしている。
■東邦ガス <9533> 874円 -6 円 (-0.7％) 本日終値
東邦ガス<9533>が軟調。１６日付で岡三証券がレーティング「中立」、目標株価８５０円継続、１７年３月期は通期連結営業利益で従来予想の２６０億円から会社側と同様の２３０億円（前期６０７億２５００万円）へ、１８年３月期を２８０億円から２６０億円へ引き下げた。ガス販売量は堅調に推移するとみられるものの、スライドタイムラグのプラス効果の縮小などが減益に影響するとしている。
■トヨタ自動車 <7203> 6,151円 -35 円 (-0.6％) 本日終値
トヨタ自動車<7203>、日産自動車<7201>、マツダ<7261>など自動車株が反落。１７日の東京為替市場では午前９時時点で１ドル＝１０８円８０銭前後と前日午後５時時点に比べ６０銭前後のドル安・円高となっている。米１０月鉱工業生産などの経済指標が弱めの内容だったほか、米長期金利の低下やＮＹダウの反落も警戒され円高に振れた。トランプ次期政権の経済政策などへの期待感から足もとで急激な円安が進み自動車株も値を上げていただけに、この日は利益確定売りも流入している様子だ。
■エンシュウ <6218> 95円 +30 円 (+46.2％) ストップ高 本日終値 東証１部 上昇率トップ
エンシュウ<6218>がストップ高。日産自動車<7201>は１６日、自動車の生産工程で用いるホーニング加工技術のライセンスをエンシュウに供与すると発表。これが材料視されているようだ。ホーニング加工とは、自動車エンジンの構成要素のひとつであるシリンダーブロックの内径を研磨する技術。従来のシリンダーブロックの仕上げ加工工程では、シリンダーブロックの荒加工を行うボーリング加工用のマシニングセンタと研磨用のホーニング加工機の２種類が必要だったが、日産自とエンシュウが共同開発したマシニングセンタは１設備のみでの仕上げ加工が可能となった。今回の日産自からのライセンス供与により、エンシュウはボーリング加工とホーニング加工の工程を集約するホーニング機能付きマシニングセンタを市販する。
■ジーダット <3841> 1,009円 +150 円 (+17.5％) ストップ高 本日終値
ジーダット <3841> [ＪＱ]がストップ高。16日、同社が新たなMEMSデバイスの設計環境の構築に向けて、東北大学マイクロシステム融合研究開発センターと共同研究すると発表したことが買い材料視された。MEMSデバイスは携帯機器向けセンサーなどで用いられる微細な電気機械システムで、IoT分野のキーデバイスとしても注目されている。共同研究では、種類が多く1品種ごとに要求仕様が異なり、非常に高度な設計と実績が要求されるMEMSデバイスの設計効率を大幅に向上させることを目指す。1～2年をメドに新しいMEMSデバイス設計開発用システムを立ち上げるとしており、将来的な業績への寄与に期待する買いが殺到した。
■チャームケア <6062> 4,990円 +640 円 (+14.7％) 本日終値
16日、チャーム・ケアコーポレーション <6062> [ＪＱ]が12月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。
●ストップ高銘柄
メイコー <6787> 474円 +80 円 (+20.3％) ストップ高 本日終値
リファインバース <6531> 4,445円 +700 円 (+18.7％) ストップ高 本日終値
ピクセルカンパニーズ <2743> 526円 +80 円 (+17.9％) ストップ高 本日終値
など、7銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース
