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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):三菱UFJ、ダイフク、日東電

三菱UFJ <日足> 「株探」多機能チャートより
■川田テクノロジーズ <3443>  5,280円  +705 円 (+15.4%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 10日、川田テクノロジーズ <3443> が17年3月期の連結経常利益を従来予想の35億円→55億円に57.1%上方修正。増益率が33.0%増→2.1倍に拡大する見通しとなったことが買い材料。原価低減や設計変更による追加工事の売上増加などが寄与し、鉄骨事業の採算が大きく改善する。持分法投資利益の増加も利益を押し上げる。業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の30円→60円(前期は30円)に大幅増額修正したことも買いに拍車を掛けた。

■やまびこ <6250>  1,204円  +119 円 (+11.0%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 10日、やまびこ <6250> が決算を発表。17年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比6.7%増の43.5億円に伸びて着地したことが買い材料視された。円高の影響による目減りがあったものの、国内外で刈払機やパワーブロワなどの小型屋外作業機械の販売が拡大したことが収益を押し上げた。円高による為替差損13.4億円を計上したが、増益を確保したことが好感された。

■三菱UFJ <8306>  607.9円  +50.4 円 (+9.0%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクや、第一生命ホールディングス<8750>など保険株、野村ホールディングス<8604>など証券株に至るまで金融関連セクターへの集中的な買いが入った。次期大統領に選出されたトランプ氏は、金融機関に対する自己資本規制などを緩和するとの思惑や、米金融規制改革法であるドッド・フランク法を撤廃するといった思惑など、金融セクターにフレンドリーな政策スタンスが注目されており、米国株市場では銀行や証券などへ物色資金が流入、総花的に買われている。その流れが東京市場にも及んでいる。メガバンクなどはPBR、PER、配当利回りいずれも割安感が際立っており、比較感から外国人投資家が食指を動かしているとの観測もあるようだ。

■ダイフク <6383>  2,074円  +153 円 (+8.0%)  本日終値
 10日、ダイフク <6383> が決算を発表。17年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比12.3%増の102億円と、従来予想の94億円を上回って着地したことが買い材料視された。豊富な受注残や空港向けシステムの採算改善などで米子会社の収益が大きく改善したことが寄与。原価低減や欧州子会社の黒字転換なども増益に貢献した。

■トレンドマイクロ <4704>  3,855円  +275 円 (+7.7%)  本日終値
 11日、トレンドマイクロ <4704> が発行済み株式数(自社株を除く)の0.73%にあたる100万株(金額で40億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は11月11日から12月22日まで。同時に決算を発表。16年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益が前年同期比20.4%減の215億円に減少したが売り材料視されなかった。

■三菱マテリアル <5711>  3,425円  +220 円 (+6.9%)  本日終値
  三菱マテリアル<5711>、住友金属鉱山<5713>、DOWAホールディングス<5714>など非鉄株が軒並み高。10日のロンドン金属取引所(LME)で銅相場(3カ月物)は前日比188ドル高の1トン=5601ドルに急上昇。米次期大統領となるトランプ氏は大規模なインフラ投資を政策に掲げており、これに伴う需要増の思惑から、銅価格は先週末から大幅高となっている。この動きが非鉄株の買い材料に働いている様子だ。また、前日一時ストップ高に買われた三菱マは、この日も大幅続伸。三菱マは米カリフォルニア州に「米国三菱セメント社」を持ち、セメント製造から生コンクリート・骨材事業までを手掛けている。米国でインフラ投資需要が盛り上がることは、同社のセメント需要増につながるとの期待が出ている。

■日東電工 <6988>  7,755円  +493 円 (+6.8%)  本日終値
 日東電工<6988>が急騰。同社はきょう、米製薬大手のブリストル・マイヤーズスクイブ(BMS)と進行性非アルコール性脂肪性肝炎と肝硬変を対象とした治療薬の開発でグローバル独占ライセンス契約を結んだことを明らかにした。この契約は、日東電工が肝硬変を対象に治験を進めている開発製剤「ND-L02-s0201」を含む全世界を対象とする独占的な権利となる。今回の契約条項に基づき、日東電工はBMSから1億ドルの契約一時金を受け取るほか、今後の臨床試験および承認申請に応じた一時金(レギュラトリーマイルストン)、ロイヤルティーおよび販売達成一時金(セールスマイルストン)を受領する権利を、また肺やそのほかの臓器線維症に対するオプション行使時のマイルストンなどの受領権を得る。

■宝ホールディングス <2531>  1,042円  +64 円 (+6.5%)  本日終値
 10日に決算を発表。「今期経常を4%上方修正」が好感された。宝ホールディングス <2531> が11月10日大引け後(16:00)に決算を発表。17年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比29.8%増の56.1億円に伸びた。併せて、通期の同利益を従来予想の128億円→133億円(前期は128億円)に3.5%上方修正し、増益率が0.1%増→3.6%増に拡大する見通しとなった。
  ⇒⇒宝ホールディングスの詳しい業績推移表を見る

■住友不動産販売 <8870>  2,634円  +139 円 (+5.6%)  本日終値
 10日に決算を発表。「上期経常は5%増益で着地」が好感された。住友不動産販売 <8870> が11月10日大引け後(15:00)に決算を発表。17年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比5.0%増の71.3億円に伸び、通期計画の159億円に対する進捗率は5年平均の39.8%を上回る44.9%に達した。
  ⇒⇒住友不動産販売の詳しい業績推移表を見る

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