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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):SUMCO、三菱商、トヨタ

SUMCO <日足> 「株探」多機能チャートより
■THK <6481>  2,348円  +115 円 (+5.2%)  本日終値
 10日に決算を発表。「7-9月期(2Q)経常は48%増益」が好感された。THK <6481> が11月10日大引け後(15:00)に決算を発表。17年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比32.4%減の79億円に落ち込み、通期計画の196億円に対する進捗率は40.4%にとどまり、5年平均の47.9%も下回った。
  ⇒⇒THKの詳しい業績推移表を見る

■ネクソン <3659>  1,757円  +79 円 (+4.7%)  本日終値
 10日、ネクソン <3659> が発行済み株式数の0.7%にあたる316万8703株の自社株を消却すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。消却予定日は11月30日。同時に決算を発表。16年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結税引き前利益が前年同期比70.4%減の180億円に落ち込んだが売り材料視されなかった。

■SUMCO <3436>  1,192円  +51 円 (+4.5%)  本日終値
 SUMCO<3436>が連日の大幅高で新値街道。同社が10日取引終了後に発表した、16年12月期第3四半期累計(16年1~9月期)の連結決算は売上高1554億1600万円(前年同期比14.6%減)、営業利益85億9100万円(同66.3%減)、最終利益34億2300万円(同78.2%減)と大幅減収減益だった。しかし、業績低迷は株価に既に織り込まれており、マーケットの関心は四半期ベースでの直近7~9月期の動向で、4~6月期との比較で売り上げ減少が止まったことを評価する動きとなっている。同社はシリコンウエハーで世界屈指の実力を持つ。ビッグデータ時代の到来に伴うデータセンター増設需要や、スマートフォン高機能化の進展、自動車の電装化の加速などで半導体は先行き旺盛な需要が見込まれており、つれて同社の収益環境も今後尻上がりに改善していくとの見方が株価を押し上げている。

■三菱商事 <8058>  2,462.5円  +72 円 (+3.0%)  本日終値
 三菱商事<8058>が続伸、新高値圏に躍り出た。総合商社の最大手で海外投資家からの注目度も高い。原油市況の底入れが追い風となっているほか、非資源事業への注力効果も期待されている。サケマス市況改善で北欧での養殖事業の回復なども収益に追い風となっている。また、成長分野に焦点を合わせた出資先の絞り込みなど、構造的な取り組みも今後業績に貢献しそうだ。株価は依然としてPBR1倍を割り込んだ水準で、一段の水準訂正余地が意識されている。

■長谷工コーポレーション <1808>  1,051円  +28 円 (+2.7%)  本日終値
 長谷工コーポレーション<1808>が大幅続伸。10日の取引終了後、17年3月期の連結業績予想について、営業利益を800億円から860億円(前期比25.1%増)へ、純利益を540億円から550億円(同7.4%増)へ上方修正したことが好感されている。マンション建築工事の完成工事総利益率が改善していることが要因としている。売上高は8000億円(同1.6%増)で据え置いた。子会社が保有する固定資産の譲渡を決定したことに伴い、第2四半期に減損損失56億4000万円を計上したことから、純利益は増額幅が小さくなった。なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高3447億2000万円(前年同期比2.6%減)、営業利益360億1700万円(同23.0%増)、純利益248億7000万円(同24.7%増)だった。

■トヨタ自動車 <7203>  5,952円  +114 円 (+2.0%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>、富士重工業<7270>など自動車株に買いが先行。前日の米国株市場でNYダウが過去最高値を更新したことでリスク許容度の高まった外国人買いを呼び込みやすくなっているほか、外国為替市場で一段とドル高円安が進行、足もと1ドル=106円台後半の推移で輸出採算の改善期待も膨らんでいる。ただ、前日にトヨタなどは6%近い上昇をみせていることもあって、その分上値は重くなりそうだ。

■ダスキン <4665>  2,170円  +21 円 (+1.0%)  本日終値
 ダスキン<4665>が続伸。同社は10日の取引終了後、17年3月期の連結業績予想の修正を発表、売上高を1665億円から1630億円(前期比1.3%減)へ、営業利益を44億円から50億円(同6.9%減)へ、純利益を31億円から32億円(同7.3%増)へ修正、利益の上方修正を好感した。クリーン・ケアグループではマットなどで新布投入、スタイルクリーナーの商品原価や重油単価が期初想定よりも低位に推移したことなどで売上原価が下振れる見込み。加えてその他コスト削減努力も利益増に寄与している。

■カドカワ <9468>  1,554円  +1 円 (+0.1%)  本日終値
 10日、カドカワ <9468> が17年3月期の連結経常利益を従来予想の33億円→58億円に75.8%上方修正。減益率が67.6%減→43.1%減に縮小する見通しとなったことが買い材料。アニメ化したメディアミックス作品や大ヒット映画「君の名は。」関連書籍などの販売が想定より伸びる。市場拡大が続く電子書籍・雑誌の売上拡大も収益を押し上げる。

■サンドラッグ <9989>  7,030円  -820 円 (-10.5%)  本日終値  東証1部 下落率3位
 サンドラッグ<9989>が急落。10日取引終了後、17年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表し、売上高は2607億300万円(前年同期比5.5%増)、営業利益は164億500万円(同1.6%増)と増収増益だったが、7~9月では営業利益3.5%減だったことが嫌気されている。ドラッグストア事業で、天候不順やインバウンド関連商品の売上鈍化で既存店が苦戦した。ただ、12店舗の新規出店と経費削減が奏功したほか、ディスカウントストア事業は、夏物関連商品が好調に推移した。なお、通期業績予想は従来見通しを据え置き、売上高5420億円(前期比7.6%増)、営業利益357億2000万円(同8.2%増)を見込んでいる。

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