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【市況】NY株式:ダウは200ドル安、軟調なアルコア決算を嫌気

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

11日の米国株式相場は下落。ダウ平均は200.38ドル安の18128.66、ナスダックは81.89ポイント安の5246.79で取引を終了した。朝方に発表された非鉄金属大手アルコア(AA)の決算が予想を下振れ、来週から本格化する7-9月期決算内容への懸念から売りが先行。原油相場やその他資源価格の下落も嫌気され、終日軟調推移となった。セクター別では全面安となり、特にヘルスケア機器・サービスや医薬品・バイオテクノロジーの下落が目立った。

遺伝子解析装置のイルミナ(ILMN)は決算内容が嫌気され、大幅下落。原油相場の下落を受けてエクソン・モービル(XOM)やシェブロン(CVX)などエネルギー関連会社が軟調推移。一方で、短文投稿サイトのツイッター(TWTR)は一部アナリストによる投資判断引き上げを受け、上昇。ファストフードのヤム・ブランズ(YUM)は10月末にスピンオフが完了する中国事業に関する新たな事業計画と、株主還元策の拡充を発表したことで堅調推移。携帯端末のアップル(AAPL)は、韓国のサムスン電子が相次ぐバッテリー発火事故で新型スマートフォンの生産・販売を中止したことが追い風になるとの見方から買われた。

9月末に石油輸出国機構(OPEC)の非公式会合で石油減産が合意されたものの、リビア、イラン、ナイジェリアは増産を計画しており、減産効果に懐疑的な見方が増えつつある。

Horiko Capital Management LLC

《TM》

 提供:フィスコ

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