【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 薬王堂、ローツェ、三栄建築 (11日大引け後 発表分)

　11日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

　薬王堂 <3385> 　　★上期経常は31％増益、株式分割を実施
　◆17年2月期上期(3-8月)の経常利益(非連結)は前年同期比31.1％増の18.5億円に拡大して着地。食品や日用品の品揃え強化が奏功し、既存店売上高が前年同期を上回ったことが寄与。東北を中心に積極出店を進め、15店舗を新規出店したことも収益を押し上げた。
　　同時に発表した11月30日割当の1→3の株式分割に伴い、期末一括配当を従来計画の50円→17円(前期は45円)に修正した。年間配当は実質2.0％の増額となる。併せて、株主優待制度の新設も発表した。

　三栄建築設計 <3228> 　　★今期経常は30％増で3期連続最高益、11円増配へ
　◆16年8月期の連結経常利益は前の期比24.4％増の70.6億円と従来予想の64億円を上回って着地。続く17年8月期も前期比30.2％増の92億円に拡大し、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。前期は戸建て住宅の販売が計画を下回ったものの、値引き販売の抑制で増益を確保した。今期は戸建て住宅やマンションの販売が伸び、40.6％の大幅増収を見込む。
　　業績好調と配当性向の引き上げを踏まえ、今期の年間配当は前期比11円増の44円に増配する方針とした。配当利回りは3.47％に急上昇し、配当取りを狙う買いが期待される。

　ローツェ <6323> 　　★今期経常を一転34％増益・16期ぶり最高益に上方修正
　◆17年2月期の連結経常利益を従来予想の28.1億円→39.7億円に41.5％上方修正。従来の5.5％減益予想から一転して33.7％増益を見込み、一気に16期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。韓国でガラス基板の搬送装置の受注が伸び、売上が計画を上回ることが利益を押し上げる。

　中北製 <6496> [東証２]　　★6-8月期(1Q)経常は2.2倍増益
　◆17年5月期第1四半期(6-8月)の経常利益(非連結)は前年同期比2.2倍の4.4億円に急拡大して着地。タンカー向けを中心にバタフライ弁や遠隔操作装置の販売が好調で、33.0％の大幅増収を達成したことが寄与。上期計画の5.8億円に対する進捗率は76.4％に達しており、業績上振れが期待される。

株探ニュース