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【市況】明日の株式相場見通し=目先的な達成感から売り優勢、戻り待ちの売りを警戒

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(12日)の東京株式市場は、日経平均株価が心理的フシ目の1万7000円台を回復したことによる目先的な達成感から、利益確定の売りが優勢となり日経平均株価は反落しそうだ。米大統領選で民主党のヒラリー・クリントン候補が優勢と伝えられたことや、原油価格上昇を好感して、10日の米株式市場でダウ平均株価が反発したことに加え、外国為替市場で1ドル=104円近辺へと円安・ドル高が進行したことで、11日の東京株式市場は買い優勢となった。

 日経平均株価は終値で、前週末比164円67銭高の1万7024円76銭と反発。終値で9月7日以来約1カ月ぶりに1万7000円台を回復した。7月以降の株価推移を見ると1万7000円前後の価格帯で戻り待ちの売りが出るケースが多く、今後上昇基調を持続するためには、売買代金の増加が必須条件となりそうだ。

 日程面では、溶剤、可塑剤原料、冷凍機油原料など各種化学品の製造、販売を手掛けるKHネオケム<4189>が東証1部に新規上場する。

 このほかに、8月の機械受注統計、バイオ技術の国際展示会「バイオジャパン2016」(14日まで)に注目。海外では、9月20~21日分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨、石油輸出国機構(OPEC)月報が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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