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【経済】LCCピーチがIPO計画、香港・日本など上場先候補に


格安航空会社(LCC)のピーチ・アビエーション(本社:大阪府泉南郡田尻町)は新規株式公開(IPO)の実施を検討する。現在の会社の規模なら、単独での上場が可能との見方だ。上場先は香港や日本を考えているが、具体的な計画は未定という。大株主の香港投資会社、第一東方投資集団(ファーストイースタン・インベストメントグループ)の諸立力・会長の発言として、香港メディアが12日伝えた。
関西国際空港を拠点とするピーチは、ANAホールディングス(9202/東証、当時は全日空)と第一東方投資集団などの共同事業として2011年に立ち上げられた。諸会長によると、国際線では関空~台北便などが就航初期から黒字を確保し、「黄金路線」になっているという。今年11月には、羽田~上海、関西~上海の2路線を開設する予定で(上海への就航は日系LCCで初めて)、引き続き新市場の開拓に力を入れる方針。来年には、北京や広州など、中国本土のその他都市へも就航させたい考えだ。
経営規模の拡大に伴って単位当たりコストが大きく減少し、業績も改善傾向にある。諸会長によると、現在の旅客数は年間600万人強という水準。2020年には1300万人まで倍増させる計画で、その際にはさらに規模の効果が発揮される見通しという。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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