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【市況】東京株式(大引け)=44円高、閑散に売りなしの展開で小幅続伸

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 6日の東京株式市場は寄り付きこそわずかに安く始まったが、その後は一貫して買い優勢の地合いだった。商い低調が続いているが、その分売り圧力も乏しい。

 大引けの日経平均株価は前日比44円35銭高の1万7081円98銭と小幅続伸。東証1部の売買高概算は15億4267万株、売買代金概算は1兆6249億1000万円。値上がり銘柄数は1561、対して値下がり銘柄数は311、変わらずは101銘柄だった。

 きょうの東京市場は、前日の米国株市場が休場で手掛かり材料を欠いたものの終始堅調で日経平均は続伸、1万7000円台固めの動きとなった。今週末9日にメジャーSQを控えるなか、売買代金は1兆6000億円台と4営業日連続で2兆円台に届かず、市場エネルギー不足が目立つ。しかし、上値を積極的に買う動きにも乏しかったが、閑散相場に売りなしを地で行く展開となり値上がり銘柄数は全体の8割に達した。購入枠を倍増させた日銀のETF買いに対する警戒から、売り仕掛けが入りにくい。これまでは買いを手控えていた外国人投資家も8月第4週は1700億円強の買い越しに転じたことで、市場のセンチメントにも若干変化が出ている。

 個別では、任天堂<7974>が反発、ソニー<6758>も堅調な値動き。花王<4452>、ピジョン<7956>なども買い優勢の展開に。バイオ関連の協和発酵キリン<4151>が上値指向。建設関連では新日本建設<1879>が大幅高となり、鉄建<1815>も物色人気に。グリー<3632>が値を飛ばし、超低位株の東京機械製作所<6335>などにも短期資金が流入している。

 半面、アマダホールディングス<6113>が大幅安、商船三井<9104>、ジェイ エフ イー ホールディングス<5411>なども下落した。国際石油開発帝石<1605>が軟調、サノヤスホールディングス<7022>も利食いに押される展開。トプコン<7732>が値を下げ、J.フロント リテイリング<3086>も安い。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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